巡り来る日々と
ぼくらの幼い憧れとの隙間から
木洩れ日のように降り注ぐ光

聴こえて来るだろう?
光の後ろ側の国から
あの/弾む息が
リズミカルなステップが/

国境線で
少女 ....
トロフィーは贈られなかった
拍手と罵声は
ちょうどはんぶんずつ降り注いだ
彼女のステップは
そういう類のすばらしさだった
トロフィーは贈られなかった
でもそんなの気にしなかった
フロ ....
ころころ丸い石でした
玉砂利敷いた浜でした
黒い巌が砕かれて
波に洗われあやされて
碁石のようになりました

不思議と荒れた海でした
静かではない沖でした
けれども船が穴通
する時だ ....
 
 
薄暗いプラットホームから
各駅停車の
ジェットコースターに乗る
あの日、僕は
いったいどこに行きたかったのだろう
雨降りの遊園地で
もう手をつなぐ人すら
いないというのに
 ....
いつも前のめりに生きてきた
お陰で全身は転んだ傷痕だらけ

いつも誰かがやめろと
大怪我するぞと忠告してくれたけど

やはりぼくにはできなかった
前のめりに生きていくしか

それで多 ....
僕らの脳は杏仁豆腐で出来ている 甘くて軟らかい
ねぇ 顔文字は象形文字の進化型なんだって知ってたか?
火を発見したのはネアンデルタール人? どうでもいいけど
なみなみ注がれたコップの水は運ぶより ....
{画像=120329070830.jpg}

春の朝
庭のプランターの
パンジーが風に揺れている

ヒゲおやじたちの集会だ

いったい
どんな話をしているのかな?

{画像=12 ....
僕のなかには日常とは違った時間が流れている
それを詩の時間とでも名付けようか
遠いところからやってきた亡くした妹の様に
僕の本当の名前をささやいてくれるもの

日常がすべて散文的だとは限らな ....
綺麗なきみどりいろした
耳たぶは
そらまめだった

ある日
ひょっこり芽が出てきて
日が経つにつれ
どんどん伸びて

耳の奥へ
耳の奥へ

ずうっと伸びていって
まわりの音が ....
あの子は行ってしまった。
遠い遠い、遥か向こう側の世界に。
たった一言が言えなかった。

あの子は行ってしまった。
暗い暗い、丸い壺の中に。
もう手は届かない。

あの子は行ってしまっ ....
ふるえる

不安な夜だった

救いについて考えていた


あなたの幸福になりたかった

理不尽にはなりたくなかった


ふるえる

不安な夜だった

救いについて考えて ....
まだ去り切らない
冬を踏む

春の
躊躇をたすけるように
前向きに踏む

それが出来たら
夏は自分を裏切らない

秋の実りも
訪れる


最後の最後まで
冬を踏む ....
尼崎を超える頃に日付は変わる
川をわたる鳥のむれも
一日分の年を取る

吊り革に群がる背広を押しのけて
酸素のうすい車輛で
どうにか息をしている

神様
今日が正しくなくても
息を ....
いくら待っても
「死」はやってこない
実際には私は着実に「死」に向かっているのだが
まだ一向に見えない

私は日々
蔑まれ
軽蔑され
ののしられ生きている

赤ん坊 ....
自分が偉くなった人
頭を垂れる稲穂かな
人の意見を聞かない
仕事を取ったら何も残らない

差別をする
能力ない奴は死ねと言う。
人の成長を待てない人
自分は何様なのか?

若くして ....
 
 
砂漠の真ん中で
電話が鳴っている 
誰も出ることなく 
鳴り続けている
やがて一人の子どもが 
受話器を取る 
要件を聞くと 
急いで親を呼びに走り出す 
足跡は風に崩れ  ....
ぼくは息をしている
ため息のときもあるけど

ぼくは息をしている
青息吐息のときもあるけど

ぼくは息をしている
深呼吸のときもあるけど

ぼくは息をしている
休息のときもあるけど ....
時代遅れの煙吐き

カートン程の 眼細胞も死に至る

生まれ変わる程の 大げさな駆け引きを

この時代とする

すっとんきょんな打刻に 己を通すのも

頭を割っても なお 悪い
 ....
二人で歩く梅林は
さくら咲く前 城跡の
猫に導かれて 迷い道
そこだけ陽射しが春めいている

その梅林に入る前
道端を歩く猫を見つけ
その痩せた背を撫で、餌をやり、
猫の道辿り 梅林へ ....
肩に掛かるキミの髪をかきあげて
白いうなじにくちづける
甘い女の匂いがした
潤んだ瞳で切なげにボクを誘う
やがてその身をまかせ
ボクはその肌で儚い夢をみるのだろう
たとえ許されない恋でも
 ....
心きゅうきゅう
キュウキュウ鳴いて
きゅうきゅう詰め

頭くるくる
クルクルめぐり
来る狂う気配

体きりきり
ギリギリいっぱい
きりきり舞い

魂しんしん
心身の
深 ....
お風呂の電球が切れたので
薄暗い中お風呂に入る
いつもより念入りに
身体を洗い
身体を流す

匂いが鮮明だ
シャボンの匂いをくんくんする
お湯に浸かりまるまると

どこか遠くの知ら ....
ペン先を離したそばから
剥がれて散りぢりになる文字
左手でつかめたのなら
どんなにかいいだろか
だけれど左手は
体を支えるのに精一杯で

ペン先をつけたそばから
吸いついていく文字
 ....
風呂の中でよんだ
詩集がすべてを語ってしまったので
今日の私を

ごしごし洗い流しました
もういらない

風呂まで汚れてる
気がした 分身で

水がうまれ
水になったように

 ....
励まさずにはおれなかった

ひとりじゃないよ

僕もだよ

あのときあの部屋の片隅で

それを伝えてあげたかった


幸せなんだよ

惨めじゃないよ

恥ずかしいことなん ....
宇宙ぐらい叩き割ってやんよ!   #poem24



星々が金魚の餌に春宇宙   #poem24 #jhaiku #haiku

駅前の宇宙漂う螢烏賊    #poem24 #jha ....
もう何年も昔のことで、そのために遠い背後に過ぎ去っ
てしまったように思えるのだが、それでも時おりこうし
て思い返してしまわざるをえないほどに、いまでもそれ
は私のすぐ隣にある。あの時、私は事実に ....
春を追いこして夏のような
日射しを避けて
市内の茶屋で
みたらし団子を食べながら
足下の干涸らびた蛙に
水をもらってかけてやると
おどろいてちょっと跳ね
またノシノシと戻ってきた
残り ....
こと切れる最期の瞬間まで
彼はひとりの少年だった

とっつきにくさは彼の持ち味だったし
時代を憂いても
希望を捨て去ることはなかった




そんな彼との接点
あったのかな
 ....
散文



ゆうらりと逢魔が時に立ち上がる
女は錯乱気味に
「ジユウ、ジユウ」
と叫んでいる
そのくせ尻をどっかり座らせ
介護されるのを待っている



 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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【_春のカオ_Ⅱ_】- 泡沫恋歌自由詩12+*12-3-29
詩の時間- 梅昆布茶自由詩2512-3-29
そらまめ- 灰泥軽茶自由詩8*12-3-29
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- 田園自由詩212-3-28
アンポンタン- ペポパン ...自由詩5*12-3-27
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梅林- ……とあ ...自由詩12*12-3-27
【_エロスとタナトス_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-3-27
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あのときあの部屋の片隅で- 吉岡ペペ ...自由詩3*12-3-26
#poem24_宇宙水槽- 北大路京 ...自由詩24*12-3-26
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Fish_&_Chips(時代少年)- 恋月 ぴ ...自由詩30*12-3-26
散文- 田園自由詩412-3-26

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