桜守はいつも見ている
敷居の前を

週末に見慣れた木立
榎が化けた大欅が
獣たちを一瞬で覆い隠す

昔 此処が夜のしじまだったように
限りない静かがありふれていた

ダカラ思イ出ス ....
雨は嫌いじゃないけど
何日も降り続いたら
さすがに気分が滅入ってしまう
部屋の中のカーテンやクロスまで湿って
身体が重く感じるのは
雨の重力のせいかなあ?

陰鬱な閉塞感に
ついに頭ま ....
ソファーで寝転がり落ち込むお母さんをはげます
休日の午後
海外のビールを飲んでいる
夏休みだとおもう
地下鉄にひとりで乗れなかった

ないしょで飼ってるのに
賃貸の壁でつめをとぐねこ
 ....
たくさんの・かれた・ちょうが・おうだんほどうを・わたってゆく・
ように・みえる。
あすふぁるとにひかれた・しろいせんのうえに・とまった・と想ったら
すぐに・また・いちどきにとびたってゆく。

 ....
慣れないバスに揺られて 天神の街にやってきた。

別にパレードを見に来たわけではないけれど

街はパレードで大騒ぎ。

意図してないのに巻き込まれてしまって

抵抗してはみたのだけれど ....
「The first place」


いつも、夜が明ける頃にはゆらいでいる、僕の詩。
(ちいさな卵が孵化し、深淵からやってきた一羽の雛鳥)
いつも、夜が明ける頃にはふるえている、僕の詩。
 ....
僕をそのまま酸欠にしてね
内臓がぜんぶ月の石になってしまうような夜
どちらにせよ死にたいという言葉は
とてもとても不適切で

もう子供じゃないね
僕たちは
もう二度と書けない詩のことを
 ....
嘘を憎むのなら

誰かを傷つける罪を覚悟しなければいけない。

嘘を否定するのなら

真実を受け入れる強さを持たなくてはいけない。



あの晩彼女をありきたりな理由で傷付 ....
僕は 忘れていた
詩を 書くことを
わからないと思うからこそ忘れていた
イメージを ノートに 感じたかった


大きな山を見た
確かめられなかったのは紙の内側にある青い海だ
苦しん ....
僕らはやって来た
山脈を望む高台で自身の未来を仰ぐべく
正中する太陽の指し示す影を追って

南の肥沃な低地には生命の修羅があって
過剰な欲望が溢れていた

充足の幻影が従属であること
 ....
ORIONの一すじの涙はオオカミの喉をつたっていった
ドン・ファンのシルエットが壁に映って
眠たげに呼吸する悲恋はもう海に還ってしまった
漣の番
砂浜の影
コンバース
黒のレザージ ....
鉄は冷たいものだと思われるかもしれないが
実は鉄もまた、この惑星(ホシ)の肉であったりするのです。

その証拠に、あの錆びた古鉄をごらんなさい。
酸化した、ドロリとした血が
ぬたぬたと滴って ....
「原初の姉妹」
                 木の若芽


東雲の空をわたしの原初の姉妹が舞い駆ける
紫の長い髪をなびかせて
しなやかな脚大きくひらいて
かもしかや野の馬のように
 ....
もうすぐ間氷期が終わる
と言ってももうすぐは
宇宙サイズの話だから
明日の事かもしれないし
百年後の事かもしれないし
なかなか終わらないかもしれない

まもなく氷河期がやって来る
 ....
夕刻の道
ヘッドライトをつけると
うす暗い未来に
灯りが
ともる

おまえのゆくべき道は
目の前にあるではないかと
指をさすように

向こうからも
ふたつの光の輪が
あらわれて ....
いつまでも吊りさがっている
きみたちの残像はかたどられて
切り揃えられた爪も
ほどけてしまう
蹴りあげた砂さえ、

不確かならば
つながれない点と線
結べないまま
いまを問いつづけ ....
眠れない夜は
ゴーリキのことを考える

なぜ俺はゴーリキにこうも惹かれるのか

やたらCMに出てるよなとかってのは関係ないし
俺の義兄弟ミツル・ハナガタと競演しているからって訳でもない
 ....
なぜなんだろう
なんて答えのない
それぞれのひとのすることに
一喜一憂する自分もまた不思議

納得いかない
なんて当たり前なこと

秋の実またひとつおちた
身の程知らぬ柿は
まだ足 ....
寒いほどに

清々しい

凍える冷気

眩しい朝日

目を見開く

静謐の中

生命が凛とする

こんな朝もあるのなら

生きていける気がする
物語の主人公で終わるのは当然わたしなのだが
思いもよらず次から次へと脇役に死なれてしまうとは
脚本はやはり書き直すべきだったのだろう。
肉体的に屈強な男だったり
あるいは繊細で我慢強 ....
月が欠けたら
雲におおわれて
まっくろな魚で
どこまでも

うみとそらの
境いを
今夜はなにと
呼べばいい

詩がこぼれたら
昨日につかまれて
おんなじ夜明けを
どこまで ....
なにかが見えなくなりそうで
やさしいきつねは
雨をきらう

なにかが聞こえはしないか、と
やさしいきつねは
雨をしたう

その
ときどきの気持ちにまけて
やさしいきつねは
 ....
 皿洗い考

寂しい匂いを嗅いだ
消え去った時間に取り残された自分がいた
私は前進して来たのではない
ここに留まったまま置き去りにされたのだ
今も私は振り返るのではない
背後には何も無い ....
名づけるまえに死んでしまった気持ちを
どこへ埋めたらよいのかわからないまま
うろうろと抱いている

つめたくもあたたかくもない気持ちを抱きかかえ
柔らかそうなほうへ

立ち止まること ....
星空の底で悶えるしか能がない私を

これ以上ないほど嘲るような感じで

煮えたぎる太陽が夜だ夜だとうるさい

山脈の向こうから見ている人は誰

山脈の途切れるあたりで自分自身と向き合っ ....
さらさらと無限にかたちを変えてゆくもの
どくどくと体の中を対流するもの
ぼそぼそと語りかけるもの
ろうそくの科学で薔薇の庭園を飾る
 
スズメバチの襲撃を警戒しながら僕たちは生きている 
 ....
新出生前診断でその子に
ダウン症や先天性の染色体異常が
あったと分かってもその子を
葬ろうとしてはならない

法律がどう定義されているかは関係ない
受胎したときからその子はもういのちだ
 ....
おやすみなさいと
私の周りで泳いでいた言葉の魚たちがささやく
まるで百年の眠り姫の林檎のように

私が初めて口にした小魚は母の胎盤の中
臍の緒に繋がれて
息遣いの音と共にやってきて
生き ....
 人の爪の根元に、白い浮島があることを知ったのは小学生の頃。

「これね、大きいほど元気な証拠なんだって。病気になると薄くなったり、小さくなったりするらしいよ」
 友達から教えてもらったなんの根 ....
夜ふけの町を
自転車で走っていると
住宅の庭から
金木犀がほんのりと漂ってくる
ああ 甘くてよい香り 

若い頃 東京に住んでいた
渋谷 荻窪 吉祥寺が大好きだった
私は男と漫画を描い ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あの大欅- subaru★自由詩10*12-10-29
【_サンダル_】- 泡沫恋歌自由詩8*12-10-29
家族旅行の計画- ともちゃ ...自由詩512-10-29
たくさんの・かれた・ちょうが- 北野つづ ...自由詩412-10-29
うずくまる灰色の塊。- 元親 ミ ...自由詩312-10-29
絶語- とりかご自由詩512-10-28
18- いつも神 ...自由詩312-10-28
海月の夜- 永乃ゆち自由詩4*12-10-28
AKB2がAKBの次に控えている- 番田 自由詩712-10-28
緑の丘を越えて- 梅昆布茶自由詩1312-10-27
ORION- マーブル自由詩512-10-27
鉄。- 元親 ミ ...自由詩312-10-27
原初の姉妹- 木の若芽自由詩212-10-27
もうすぐ_まもなく- nonya自由詩25*12-10-27
ヘッドライト- そらの珊 ...自由詩13*12-10-27
点と線- 高瀬自由詩412-10-26
悪い奴ほど無呼吸症候群- 花形新次自由詩212-10-26
百の柿の実- 朧月自由詩812-10-26
- 三田九郎自由詩512-10-26
事件とウイスキーと- アラガイ ...自由詩15*12-10-26
うみとそら- 古代 透自由詩6*12-10-26
やさしいきつね- 千波 一 ...自由詩5*12-10-25
皿洗い考- salco自由詩4*12-10-25
抱いている- はるな自由詩312-10-25
スケッチ- 2012自由詩312-10-25
沙漠と薔薇- 梅昆布茶自由詩1412-10-25
もういのちだ- HAL自由詩4*12-10-25
おやすみなさい- 乱太郎自由詩1812-10-25
浮島- そらの珊 ...自由詩14*12-10-25
【_金木犀と月_】- 泡沫恋歌自由詩13*12-10-25

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