今日はこのフレームを手に入れたので
このフレームの中で展開を期待しようと思う

秋惜しむ

ホルモンの悪戯に付き合って月が仲裁入ってくる
認知症を恐れて食べたものを思い出す訓練をし ....
私の母は80歳を過ぎた頃から短歌を作り出した
はじめるには余りにも遅いよと
言いたくなるほどであったが、
それにはやはり動機はあったように思う
1. 大岡信の折々の歌を読んでは切り抜いて
赤 ....
朝起きて、のびをして
飯を食い、厠に入り
玄関のドアを蹴っ飛ばし、
彼の一日は始まる。

日は昇り、やがて暮れゆく迄の間を働いて
単調なる繰り返しの、気怠さの…
口をへの字の忍耐の(時折 ....
鉄は不可思議の組み合わせ
ひとつにひとつ
燃えさかる蛇
器の海を呑み干すけだもの


灰の駅 灰の汽車
川底を浚い
放る羽
光を終えた光に群がる


凍えた青空 ....
太陽のようにほどける髪が
小さな鈴の樹を隠している
地から昇るたくさんの音が
空に晴れを運び込む


虫から生まれる滴が
霧のなかの径を見ている
銀の歪みに映る
碧い ....
  秋晴れの
  空に、境界線
  ……らしきものが浮遊している
  長いのも短いのも 互いに絡まり合って


  私は 時期外れの薄着をはおり
  アイスクリームを食べながら人 ....
すきなひとに気軽に
すきと言えないように

きらいなひとにきらいと
言えるはずもない

一緒の鍋をつついても
心にふれないよう気をくばる

湯気があたりをぼやかして
ほんとのことが ....
化け物みたいな
醜い顔の生き物が、
あいしてます、
結婚してください
と、
美しい悪魔のわたしに
そう言った

化け物みたいな
醜い顔の生き物は
ごめんなさい、
あなたを試しまし ....
夢の尾はいつだって手からすべりはなれてゆく
そして明けて
朝、
つかみそこねた少し乾いたその手触りを思い出している
どんなにこごえても
血液は凍らないやさしい不思議だとか
たとえ凍ったとし ....
じめじめした宇宙を超えて
超特急でやってきた光のような木の葉は
木漏れ日を作りかさかさと
太陽を覆い隠している
その陽に焼けた赤は{ルビ紅葉=もみじ}のようで

じめじめした界隈を抜けて
 ....
さびしいおもいをしよう
うそのお皿にふたりですわって
わかりあう
を たべよう
べたべたにして
たべおわったら
ちがうドアから かえるのさ
猫を借りてきた
あまりにかわいかったので

慣れない場所に連れて来られて
神妙にしている

私は猫アレルギーだから
かまってやれない
なでてもやれない

けれど借りてきた
あまり ....
海は空の青と同じ色だから
互いに永遠を約束している
友人のよう

砂はその輝きを
助けるかのように
輝く未来を一握りの宝石へと
姿を変える

波が押し寄せ
砂場は呼吸する

 ....
山椒はけなげな樹だ
人に若芽を摘まれ
実を横取りされても
再び芽を出し花をつける

山椒は優しい樹だ
青葉に隠して
揚羽の幼虫を育て
幼虫に臭いをすり込ませ
ああこの臭い
幼虫はこ ....
あなたがはにかんだ笑顔を
私に向けた瞬間に
人混みで
手などを引っ張るその度に
きりきりと
弓は引かれる
的の中心は広く
くっきりと
「サヨナラ。」の文字

もしも

もしも
 ....
点滴 ぽとり ぽとり

つけられた病名だけが美しい
笑ってしまう。
一週間以上前から羽虫と格闘している。
いや、一ヶ月以上前だったか?
三ヶ月以上?
はあ、そんなに……。
最初は敵だった。何匹もいた。
採ってきた葡萄や林檎を、南国から運ばれ ....
心臓の検査で二時間待たされた
結果説明をするのは
驚くほど穏やかな話し方の医師だ
この穏やかさは
草食動物がまどろんでいるかのようなぼんやり
草食動物が説明しはじめた
非常に穏やかにしかし ....
 晩秋の風は悩みをはらみながら私の窓辺にやってくる。
 ああ、悩ましい。私は上手に言葉を紡げない。
 限界を超えたところに真実があるのなら私はそれを見たいと願う。
 私の存在に真実があるのな ....
カオル マコト ヒカル

男か 女か

夜空で輝く星のようか
母子で違う月を見ている 私は緩やかに束縛されている。
色々なものを見ながら聴きながら、
色々なものを見ぬように聴かぬように。
穏やかな強烈さで
目隠しをしている{ルビ腕=かいな}は誰なのか。

私の中心 ....
空に舎に

秋光り

ほの暗き

回廊に

風立ちぬ


天高く馬肥ゆる



をのこ生まれる


空に舎に

秋光り

ほの暗き

回廊に

風 ....
一段落ついて
皆で 自宅に 戻った

お父さんと
お母さんと
わたし

玄関先の 蔓が伸びて
アーチのように
迎え入れて くれた

薄桃色の 薔薇の木だ

一輪だけ  ....
独り言に
返事しあう老夫婦の
ひとつあけて座る
ベンチのわたし

なってもいいかな
こんな未来図を
感じながら
伸びをする午後
逢う人逢う人アリアレルギーのアリクイ 天を突く壮大なプラントのサイレンが鳴り
ぼくたちはトボトボと歩みを進める

酸とアルカリの狂騒曲にもめげずに
ぼくたちはトボトボと歩く

たどり着いた溶鉱炉は
オレンジの秋の空色だっ ....
  おまえの
  黒い頭蓋のなかで
  やわらかい緑色の犬が湿っていく
  (今、それは
   事実だ)
       カ ン カァン カ ン カァン……



   カ ン
     カァン
        カ ン

  絶対に

絶対に電車は通らない

      ....
肉を食べたはずなのに、
私はさかなを吐く。
さかなたちは私の咽喉から、
ぴしゃぴしゃ、
躍り出て、
シンクの ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今日のフレーム- 朝焼彩茜 ...自由詩10+15-11-1
悲しみの透明なあり方- あおば自由詩5*15-11-1
シネマの日々- 服部 剛自由詩415-11-1
ノート(冬の蝶)- 木立 悟自由詩615-11-1
ひとつ_曳光- 木立 悟自由詩415-11-1
sakai- 草野春心自由詩315-11-1
土鍋のこころ- 朧月自由詩1215-10-31
人のかたち- atsuchan69自由詩1*15-10-31
ノースバウンド- そらの珊 ...自由詩2015-10-31
私小説- 日々野い ...自由詩315-10-30
さびしいおもい- はるな自由詩715-10-30
猫を借りる- やまうち ...自由詩315-10-30
景色- 鷲田自由詩115-10-30
山椒は優しい樹だ- イナエ自由詩15*15-10-30
帰宅の詩- もり自由詩1*15-10-30
点滴ぽとりぽとりつけられた病名だけが美しい- 北大路京 ...自由詩515-10-30
命懸けの飛行- 水素自由詩115-10-30
心臓の検査- ふるる自由詩20*15-10-29
救いのない・・・- ヒヤシン ...自由詩9*15-10-29
男か女か- 北大路京 ...自由詩615-10-29
母子で違う月を見ている- 北大路京 ...自由詩515-10-28
放流- あおい満 ...自由詩6*15-10-28
風立ちぬ- 吉岡ペペ ...自由詩12+15-10-28
おばあちゃんが咲いた- 藤鈴呼自由詩2*15-10-28
バス停- 朧月自由詩215-10-28
逢う人逢う人アリアレルギーのアリクイ- 北大路京 ...自由詩415-10-28
生贄- レタス自由詩2*15-10-27
zugai- 草野春心自由詩215-10-27
遮断機の内側- 凍月自由詩5*15-10-27
ガム- あおい満 ...自由詩715-10-27

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