わたしの家では
年中花を咲かせています
旱天の続く夏の日も
雪に埋もれる冬の日も

花はたくさん咲いていて
やっと花です
光に満ちた庭で 花壇で
お互いにおしゃべりしているようで
風 ....
誰にも見られたくないものを
何故、あなたは見ようとするのか
誰にも言われたくないことを
何故、あなたは言おうとするのか
誰にも感じられないことを
何故、あなたは感じようとするのか  ....
美恵子は
夜になると
渚と言う名の
蝶になる
所謂ナギサマンだ
ナギサマンになる前の
美恵子
昼間の美恵子は
利雄の妻
つまりヒトヅマンだ
詳しく表すと
美恵子=ヒトヅマン→(変 ....
一人反逆推奨
塊を交わす貿易
一人三千冒頭
だまりの疼く変幻自在

熊の目を避け
夜の停止を砕き
つま先に従って
届いた、臭くて、鋭くて、負い目で埋もれた過去の可能!

事故の温存 ....
いつもなにか足りないまま
また生まれた日をむかえる

どんな意思でうまれたかも
もうどうでもいい気がする

とにかく生きると決めてから
ただしんでいないだけという瞬間も含めて
やっぱり ....
{引用=あの赤い大きなやつを昔は支那では{ルビ火=くゎ}と云ったんですよ。
      ──────宮沢賢治『土神と狐』}
{引用=寒蝉敗柳に鳴き大火西に向かひて流るる秋のはじめになりければ
  ....
酔いから醒めて笑うのが下手なおでん屋の前 待ち人来たるのおみくじが神棚の前 嘘をつくのなら
貝殻がごとく



言葉にしても
言葉にしなくても
おなじ結果なら

貝殻がごとく



傷つくことには、もう慣れた

冷たいことにも、もう慣れた
 ....
斑入りの朝顔の葉
白い斑
子供の頃は病気の葉だと思っていた
今では朝顔の個性であると想っている
今では斑のアクセントに自然の美を感じる様になった

斑入りの朝顔の葉
不効率な自然の葉 ....
あなたは 年老いた家の姿を見たことがあるか

台所からは 骨と皮だけになった皮膚の隙間から
食器と血が 毎日滑り落ちて死ぬ音

骸骨のような運転手になった父が
赤信号のまま 車を通 ....
今日も同じ場所で立ち止まれば
聞こえて来る 母の明るい声

「あんたはヤクルトが大好きでね、
 お風呂上がりに必ず一本飲まないと寝てくれなかった。
 ある時買い置きがなくなっちゃった時があっ ....
盂蘭盆会



大きな篝火 お寺の境内照らします
小さな迎え火 辻のうらうら灯します
あれは送り火、 花火が散ります。遊ぶ子らの指の先

真昼の流し踊りの賑わいに子供たちはお囃 ....
目蓋を閉じて
皮膚の下に流れる音を辿る

爪先から心臓まで
留まる事なく巡る
透明な、その筋を、
罪と言うならば
この牢獄から逃れられる者は
誰も居ない、と

永い月日が織り上 ....
とにかく頑張る気だった
父を棺に入れる時も 
親戚の人達と共に
ぐにゃりと 固定できない父に
白い旅装束を着せて
和尚様の教えに従い
とにかく 無事に弔いたかった

和尚様が 小学に入 ....
とめ、はね、はらい、が 
美しく表現できる ペンで
誰にでも 恋文みたいなことを
描いたりする 頭の中は

だいたい
とめ、はね、はらい、だらけの
行動を 起こしたがる
 ....
夏にさよならを
今年は雨が連なりますね。雷師も人格が変わってきたようです。
と、お天気お姉さんが言っていました。
それはそれで構いません。
カレンダーを丸めたような手紙をバトンにして
 ....
心細さを擽る風が
お腹の底を吹いたかと思うと
今朝からは

おびただしい数の赤い蜻蛉が
突然現れたにしては
脅威的な確率の高さで
ペアを組み
次々に風を横ぎっていく
二匹ずつきちんと ....
『腕』      あおい満月

しかくいまちの
しかくいまどから
しかくいそらをみている。

陽炎の向こう側を
車が走る
人々はアクセサリになって
街の腕を滑っていく  ....
夏の陽射し

猫の影くっきり

耳をぴーんと立て

猫の影くっきり

二匹の影が重なり合う

世界中の地面や壁に

夏の陽射し

猫の影くっきり

尻尾をぴーんと立て
 ....
とにかく咽が渇いていた
コンビニに入りお茶を一本だけ買った
友人と呑みに行った帰り
ただ俺は咽が渇いていた
俺の中に一匹の狼がいる
俺の中に一匹の狼がいる
そいつをてなづけるのが俺の仕事
 ....
散歩

子供は誰かとあるくのが好き

たえずおかぁちゃま

たえずおとうちゃま

おとうちゃまのなかのよい和さんは

かずにいちゃま

抱きつきたいの

走り ....
つくりものの頭髪に雪   暗号は箪笥にしまわれていたが
  防虫剤の匂いに毒されもう使い道はなかった
  幼少期に誰もが熱をあげやがて棄て去った玩具同様
  為されるべきことは二、三あったものの
  その手 ....
星がない夜空で
遠く昔に君が歩いたはずの
もう見えない足跡でさえも
まだアスファルトには
小さな熱としてこもっていて

切ない夏の夜に
孤独な月が隠れながら
白夜について
君のとても ....
 
美・サイレントをききながら、口パクを真似てみる

「愛が欲しい」とか「すべてが好き」なんてちがうよなと思いつつ

こりもせず、もう一度、真似てみる



*YouTube 美・サ ....
虫かごがなかったので

捕まえた一匹の蜩を

膝の中でかいだしたのは二日前

膝の構造のなにがよかったのか

膝の中で蜩は、よくないたのだった

スタバでコ−ヒ ....
顔のない世界を
ゆっくりあるいてゆく君を
ぼくは呼び止めて
お茶に誘ったんだ

言葉が伝わらないままに恋をし
手をにぎらないままに
ベッドに誘ったんだ

きみは買い物袋をさげて
と ....
蝉がちりちりと鳴いている

曇天に夕方の縞模様ができている

ヘリの音がする

電線がうごかない

縞模様もうごかない

ヘリの音が遠ざかる

遠ざかれば遠ざかるほど

そ ....
書けない、書けない、書けない、書けない、
ばらばら
と紙くずばかりが
おちてくる
山と積まれた本のなかから
自分の胸を引っ掻く
キイワアドを探しても
君のいない時間は
 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- イナエ自由詩12*14-8-20
- あおい満 ...自由詩19*14-8-20
ヒトヅマン- 花形新次自由詩514-8-20
負い目で埋もれた過去の- 竜門勇気自由詩114-8-20
生まれなおす日- 朧月自由詩814-8-20
さそりの星(ゴルコンダ未投稿)- Giton自由詩2*14-8-20
酔いから醒めて笑うのが下手なおでん屋の前- 北大路京 ...自由詩614-8-20
待ち人来たるのおみくじが神棚の前- 北大路京 ...自由詩314-8-20
貝殻が嘘- 千波 一 ...自由詩514-8-19
斑入りの朝顔の葉- ichirou自由詩16*14-8-19
喋るテレビ- 為平 澪自由詩26*14-8-19
ヤクルト- 夏美かを ...自由詩48*14-8-19
盂蘭盆会- 月形半分 ...自由詩514-8-19
神径- 衣 ミコ自由詩5*14-8-19
懐剣- 砂木自由詩12*14-8-18
バッドトリップ- 為平 澪自由詩6*14-8-18
夏の消印- 朝焼彩茜 ...自由詩21*14-8-18
アキアカネ- Lucy自由詩18*14-8-18
『腕』- あおい満 ...自由詩7*14-8-18
夏・陽射し- ……とあ ...自由詩12*14-8-18
- 渡辺亘自由詩514-8-18
散歩- 月形半分 ...自由詩314-8-18
つくりものの頭髪に雪- 北大路京 ...自由詩314-8-18
我々の暗号- 草野春心自由詩714-8-17
白夜の足跡- りゅうの ...自由詩10*14-8-17
美・サイレントをききながら- 殿上 童自由詩16*14-8-17
晩夏- 月形半分 ...自由詩514-8-17
神話- 梅昆布茶自由詩1714-8-17
時よ- 吉岡ペペ ...自由詩714-8-17
『ぺニス』- あおい満 ...自由詩4*14-8-17

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