誰もいない星に湿ったポテトチップス   羊の影が
  小径を歩いて行くのがみえた
  人も居らず ごみばかり落ちている
  その小径は雨の臭いに満ちていて
  もう
  まもなく、
  日暮れが訪れる
  マフラー ....
わたしに
ゆ という文字を
教えてくれた人は
あたかもそれを
ひとふでがきのように
描いてみせるので
その曲線の美しさに
魅せられたわたしは
日暮れて
昏くなるまで
いくどもそれを ....
いつもの窓からは
光が差している
塗装の剥げた電車が転げている
昼すぎに、森の気配は
いくつかの季節を巡る


まだ青い瞳で
私は階段を昇っていく


となりの部屋の人たちの
 ....
素直じゃないって言われた
すぐ屁理屈で反論するから
知らないくせに

じゃああなたは何を知っているの
教えられたことだけがただしいの

人を好き嫌いで色分けしていないの

無我を論じ ....
たましいの裏庭で
待ち合わせたあの子はまだこない
チューリップもこんなに咲いちゃって
写真なんか撮らずに通り過ぎるくらいには
禍々しく咲き乱れているのに

シャッター音が嫌いだから
写真 ....
立ち読みした本に涙落として帰る 屋根裏の小部屋の窓から、表の世界を眺める。
そこには、競争があり、強奪があり、また征服があった。
人生の秘密は悉く暴露されていた。
私は頭では当然の事だと思いながらも、心は深く病んでいた。
静 ....
あかつきに浮かび上がる
公務員宿舎と電電公舎
ひとり走って戸に挟む朝刊
サン、サン、イチ、ヨン、ニ、イチ、ニ
口をつく勢い
少年だけの暗号


 また足音のように、それはやって来た
 ....
分かって貰えぬ孤独を 考える時 
寂しさが 募って行きます

昨日の雨が 
今朝方から 雪に変わって

水物は 必ず 流されるとは
限らないのよ、と

釘を 刺されているような 面持 ....
     ひとりの男がいつの間にか
           猫背になった
 献体で三枚におろせない痩せかたで

    もうひとりの奴はしらぬ間に
      うつ病で不眠症となった
ターミ ....
むかしからの目

童話の目

いっしょに

いってみたいな

大聖堂のその空気

あざやかツツジ

あざやか新緑

大聖堂に呼ばれてる

むかしからの目

大人の目 ....
月明かりに照らされ
髪の束の影ができる
イヤホンから流れるギター
熱いコーヒーが似合う夜

漫然と過ごしてきたようで恥ずかしいけれど
詩作をする間は
温度をかみしめ、心に種を蒔ける
 ....
一度だけ
父と取っ組み合いになった
後にも先にも
希薄な親子にとっての真剣な対峙は
それっきりだった

生意気盛りの高校生
飛行機が好きだった私は
トリポリでB747が爆破されるのを見 ....
偶数階に止まらないエレベーターが行かず後家でぎっしり 横波 縦波 渦巻く世界
肩肘張って働いて
お疲れなんでしょうね
名も知れないゆきずりの肩に
頭を預けてしまって
安心しているあなた

満ち溢れる心労を
化粧に隠していても
あなたの髪 ....
果樹よ
みはたわわか
きょうわたしは帰る
だれもいない故郷
だれも食べることない実が
熟れて落ちて土に帰るなら
わたしも帰る
静かな庭に
沈みおちる
音もなく
過ぎる
 ....
そのわらべうたは
作者不明だという

畑に添って
作られた石垣
その隙間から
シダやペンペン草が顔を出し
しっぽがふたつに別れた小さな虫が
忙しそうに出たり入ったり
雨が降れば
水 ....
明日の裏切りに耳を澄ましている ピンクのコップみたいなチューリップの
花びらはらり

想いが重すぎたんだね

期待ばかりしないで
そんな声がした
少女の後ろ姿に似た花ばかりの庭に
左手首の動脈を
右手の指先でさぐり当てる
脈に触れれば
自然とそれを数えてしまう
まるで
生きていることを
確認するように
えいえんに似たそのリズムを

日が暮れて
血の匂いがする ....
ヒサカキは塩ラーメンの粉末スープの匂い
ウグイスのさえずり
鋭く 、

ハルリンドウみたいな
森ガール、山ガール
シャンプーの香り?


数羽のカワウは巣材をくわえて池を越えてく ....
誰もスペリオル湖の悲哀を知らない。
誰もミシガン湖の慈愛を評価しない。
誰もヒューロン湖の出生に言及せず
誰もエリー湖の瑞々しさに気づかず
誰もオンタリオ湖の覚悟を知らない。

知らないで ....
地上に引き出された私の網膜に
無数の矢が
容赦なく突き刺さる

モグラになって初めて知った
過剰な光は
漆黒の闇よりもさらに凶暴で
瞳を凝らす事を禁じ
見る事を私に許さない

視神 ....
お父さんだけがスタンディングオベーションしていて嫌な空気 いたずら  乱太郎

眠りを知らない時の神
人間の右回りに活動する肉体の細胞核は
騙された睡眠薬だ
無限に生きる術は夢で踊り
永遠の門番から渡された片道切符の切れ端の上で
一喜一憂して果 ....
薔薇にとまった蜻蛉の複眼が
通りすぎる女を見る

巨大な硝子張りのビルディング
窓一枚一枚に映し出される
其れ其れの場面の
姿を、姿に、姿へ、姿が
パイプオルガンのパイプを通り
 ....
指の絆創膏をはがしてみれば
血は止まったものの
いまだ なまめかしく
傷はそこにあった

たった一日
空気を遮断されただけで そこは
色が蒸発したように
あっけらかんと白く
まるで湯 ....
今宵の月は、燃えている
爆発を反復するプロミネンス
立ち上がる火柱に 閉じ込められている一車両の電車が
あらゆる過去と あらゆる未来の間で ゆれている

ゆくえも、ゆきさきも
よく、もえて ....
鴨が水中でエサを探す

大丈夫かな
そう思った頃に顔を出す

すいすい泳ぎ
ついっともぐる

空も川も自在なのか

水の輪が
ひろがるひろがる
私のこころの中にも
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誰もいない星に湿ったポテトチップス- 北大路京 ...自由詩314-4-20
羊の影- 草野春心自由詩914-4-20
- そらの珊 ...自由詩2614-4-20
二十一歳- アオゾラ ...自由詩1214-4-20
不完全な買い出し- 梅昆布茶自由詩1014-4-20
天使の真似事- ユッカ自由詩8+14-4-19
立ち読みした本に涙落として帰る- 北大路京 ...自由詩1214-4-19
岐路- ヒヤシン ...自由詩10*14-4-19
新聞配達_(夢喰植物)- 乾 加津 ...自由詩9*14-4-19
蛇の道は_藪蛇- 藤鈴呼自由詩4*14-4-19
白い烽火- 信天翁自由詩214-4-19
大聖堂とブロッコリ- 吉岡ペペ ...自由詩114-4-19
コーヒーと拠り所- モリー自由詩8*14-4-19
亡父- 山部 佳自由詩1014-4-19
偶数階に止まらないエレベーターが行かず後家でぎっしり- 北大路京 ...自由詩314-4-18
私の肩を信じるあなたへ- イナエ自由詩15*14-4-18
そこにたどりつく夢- 遙洋自由詩7*14-4-18
アルカディア- そらの珊 ...自由詩20*14-4-18
明日の裏切りに耳を澄ましている- 北大路京 ...自由詩114-4-17
春の庭- 朧月自由詩1+14-4-17
夜の洞窟で- そらの珊 ...自由詩12*14-4-17
なかなかむらむらこない- 末下りょ ...自由詩1*14-4-16
五大湖は闘えと言う- ブルース ...自由詩3*14-4-16
点眼- Lucy自由詩20*14-4-16
_父さんだけがスタンディングオベーションしていて嫌な空気- 北大路京 ...自由詩614-4-16
いたずら+イタ・ヅラ- 乱太郎自由詩15*14-4-16
薔薇の女- 游月 昭自由詩3*14-4-16
溺れる人魚- そらの珊 ...自由詩22*14-4-16
赤い月の電車- るるりら自由詩13*14-4-16
- 朧月自由詩214-4-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474