隠し続けてきた快楽の芽
浮かんでは消える数百対の美辞麗句
云うべき空は
逃げるべき海は いつの時代も予告なし

過去と今
今と未来
明確に
区分できるはずのない大地に
意図もおぼろげ ....
たいふういっか

台風一家だと
思い込んでいた頃

台風が去った朝
通学路には
一家が遊んだあとが
残されていた
なぎ倒された空き地の草
折られた柿の枝
おしゃかになった傘
 ....
暗闇の中で
豪雨がたたき付けていた
森は 揺れている
死体も濁流の中に巻きこまれた
山小屋は跡形もなく崩壊し
鯨の体は 岩の間に 沈んでいく

船が 護岸にこすれた
重苦しい音が街 ....
潜る
深い深い思考の中
深海魚みたいに
やさしい言葉はかんたんにでるのにね
ほら笑ってるそばから
胸がいたい
自分のことが好きですか
深い海のそこから
あたしは泳ぎはじめる
好きです ....
雨の音を聴きながら
ヨーグルトを食べる
雨脚とはうらはらに
部屋は静かで

ただ頭を撫でられていたかった
この手はいつも
あなたの為に空けてあった

からっぽの傘を握るために
わた ....
並んでるだけで
仲間にみえるけど 傘
ヒトの顔がみえないだけで 傘
安心できるね

大きいとか
小さいとか
綺麗だとか 地味だとか
あるけど 傘 
どれもいいよね あっていいよね
 ....
いつか
宇宙が死ぬって
なんだか
良いよね

いっしょに
死のうね

って
いってくれてる
みたいで


はやく
おわらないかな

宇宙
街道の端っこを

子猫がちいさな速度で歩いている


轢かれやしないか

ミラーを見つめる

応援なんかしない

ふつうのことだろ

心は僕の影だから


街道の端っこ ....
たいふううぅ

傘がくるくる空に消える

わくわく甘い匂いがしてくるよ

たいふううぅ

子供たちが笑っている

大人たちもはにかんでいる

たいふううぅ

あぁびしょ濡れ ....
重たい一歩で
外に踏み出す
世界はいまだ
健在なことを確かめに

めまいがするほどの
明るさに
ひずんだ世界が
照らされる

睡眠不足の頭には
世界の歪みと健常さが
相容れ ....
闇の 記憶の中で
誰かが 私の名を 呼ぶ
私の名は 呼ばれる
私 は 呼ばれる

名を呼ばれぬ 私は
私 では ない
私でない 名は
呼ばれることが ない

闇の 記憶の中 ....
紫陽花は泣くのだよ
七色にかわってゆく自分を
雨の中でしか輝けない自分を
泣くのだよ

ももいろに咲くひは
あれど
うすむらさきの想いで
ばかりは
せんなくて
なんだよ
心をば
 ....
苦しみを通り越し
恍惚となる
意識が朦朧として
死を覚悟する

思いだけが駆け巡る
世の中が分からなくなり
悲観的になる
色恋はなくなる

体は疲れ果て
モルヒネを打つ
死に水 ....
あじさいの群れる香りが
疎ましい
あなたの腕に顔を埋めてみても
昨日までの今日は
曲がった心の先で
口の端を上げて笑ってる

謝るだけで叶うのならば
艶のあ ....
冬の雪夜を仕舞っている
夏の波濤を想っている

儚い薄い殻の外
ひとむれの皐月の襤褸
うぐいす色の花粉を肢に
マルハナバチ
咲き残りの蜜を尋ねて回る
それも昨日のピリカの国へ
曇天の ....
風が吹いている
為されるがままに立っている
貴女
は僕のことを見ていない

空は晴れている
在りのままを見ている

は貴女に語りかけることできない

凪の海
水平線を見ていると ....
僕は石の上に座っていた
あたたかい石の上に

トンビがぴーひょろと鳴いた
どこか遠くで

僕は何かを待っていて
それはいつからだったか

雲の模様を読んでいると
しばらく曇って ....
死の淵に落ちた札束を

俺は拾いたい

恍惚の光る目を持つ同志を出し抜いて

汗を吸って生を吸って重くなった紙幣に己の欲望を託す

全てを失っても胸を張って歩く

愛を ....
ぼくのうなぎさん
うなぎさんは気まぐれ
うねうねうごいて知らんぷり
油をいっぱい吐き出す
海の中をおよいで
しらんぷり
ばんそうこうを貼ったらうなぎさんに
はがされた
どんなに釣り糸を ....
 
 
霊安室に母が椅子を並べている
「みんな死んだのよ」
いつこの仕事に就いたのだろう
死んだ体を扱うように
丁寧な手つきで並べていく
手伝おうとすると
「いいのよ、毎日、お仕事、 ....
水飛沫だけは一人前の
まるで推進力がないバタ足で
取り付く島を探し回る毎日

学校の水泳授業を
見学してばかりいたツケが
今頃回ってくるとは思わなかった

後輩の回遊魚達には
軽 ....
 君は 優しすぎる
 
 笑いすぎる

 身体をくの字に折って 土砂降りの雨の中で
 ラリッたシャムネコのように 笑い転げて

 まるで その細い身体を濡らすのが
 冷たい水の滴で ....
いつもなら
三月にくるはずだった
つばめがまだこない

家族はなにもいわないまま
その空間をみていた

朝 つばめが
そこにとまっていたから
ふんわり空気がやさしくなった

少し ....
綺麗だね
言うまでもなく 
その輪郭は
どこから見ても隙一つない

可愛いね
言うまでもなく 
そのつぶらな瞳は
いつ見ても弾けている

悔しいね  
焦がれても焦がれても
焦 ....
{画像=120616222037.jpg}



季節はなんて早く
通り過ぎて行くのだろう
もう春だと思ったら
陽の光は力いっぱいの強さで
もう初夏のようだ


季節の風は
確 ....
年月のわりには窮屈を

感じない

年月のわりにはキラキラ

耀くときもある

けれど肉質化するには

素材の硬さが邪魔をする

けして融和しない異物

死体になっ ....
雨の日に
西瓜をノックすると
入ってます、と声がする

ぽこん

西瓜まるごと持つと
かなりの重量感があるのに
成分はほとんどが水なんだってね
ふうん、そうなんだ
果物を食べると
 ....
  暑い夜は
  沢山の手が
  跡形無く持ち去っていった
  黒檀のヴァイオリン
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと

割り箸に刺したはんぺんを
七輪でささっとあぶり
ちゅるちゅる呑みこんでいると

対岸にオレンジ
鬼火が屋台の提灯のように
等 ....
ママー
ピノ半分づつせーへん?

午後六時の買い物時
小さな女の子は
大声出した

ママはきっと負けるだろな
首をかしげる女性を
見つける

アイス買ってとさわぐ坊主たち
やっ ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
隊列葬列- komasen333自由詩3*12-6-20
台風のあとで- そらの珊 ...自由詩3012-6-20
終電の終わりに- 番田 自由詩312-6-20
オチテユク海のそこ- じじ自由詩19*12-6-20
雨とヨーグルト- Akari Chika自由詩2*12-6-19
- 朧月自由詩412-6-19
宇宙- 佐藤伊織自由詩412-6-19
街道の子猫- 吉岡ペペ ...自由詩312-6-19
台風やってくる- 灰泥軽茶自由詩8*12-6-19
覚悟- シホ.N自由詩212-6-19
christening-命名- 月音自由詩212-6-18
紫陽花のころ- 草野大悟自由詩5*12-6-18
DEATH- ペポパン ...自由詩6*12-6-18
後悔が滲んで失われるまでに- 中山 マ ...自由詩212-6-18
六月の卵- salco自由詩12*12-6-17
貴女にはもう何も語り掛けられない- kauz ...自由詩11*12-6-17
あたたかい石の上で- euyih自由詩312-6-17
ギャンブラー- 青陽太自由詩2*12-6-17
うなぎさん- パラソル自由詩112-6-17
名札- たもつ自由詩812-6-17
バタ足- nonya自由詩23*12-6-17
理由を捨てて- まーつん自由詩12*12-6-17
つばめの家- 朧月自由詩612-6-16
綺麗∃観察- komasen333自由詩4*12-6-16
通り過ぎる春に_/_駅裏の空地で- beebee自由詩25*12-6-16
指輪- takano自由詩112-6-16
雨の日に- そらの珊 ...自由詩17*12-6-16
ヴァイオリン- 草野春心自由詩712-6-16
はんぺん踊り- 灰泥軽茶自由詩19*12-6-16
おんなじょうず- 朧月自由詩5+12-6-16

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