すべてのおすすめ
眠れないのは少し良い
電灯も点けず薄暗い
六畳間にカラカラと
回し車の音がするのは

眠れないのは少し良い
苦い過去を吐き戻し
くちゃくちゃと咀嚼
案外甘みもあるのだと

眠れない ....
寂しいから綴るのでしょう
私はここに居ますと
何も瓶にお手紙を詰めて
読んで下さいなと祈る事もありません
ひたすらにぼんやりとした
心の内側を吐き出すのです
吐瀉 これは辛いです
すんな ....
招来とか未来とか
先の事は未知だよ
君には解るのかい
例えば一時間先が

その場をこなして
一日の終わりを迎える
すなわち「そのひぐらし」
実に悔しいけれど

だからさあ
私はそ ....
貴女は高いヒールだっだ
私はスリップオンだよ
背伸びが嫌いでね
でもさ唇の地面からの高さが
ほぼ等しくなる
好ましい組み合わせかもしれない

路地裏で抱きしめて
唇を合わせる時に
ぽ ....
体節はあるんです
あんよは退化したとも
おめめは点でしか無くても
ちゃんと光は解ります
ちゃんと男と女が居て
まるで私達みたい

夏の日照りに干からびたり
梅雨の長雨に溺れたり
だけ ....
浴槽に溢れるほど
張ったぬるま湯に
沈み込むその時に
ずっと居なかった
母親を思うのです

たった五年にも満たない
その女です
母では無くて女の記憶が強く
父親の記憶も薄いが
少な ....
ぎゅっと握った二十円
お小遣い帳にお菓子と
日曜日の午後の事です
小高い古墳群頂上から
平野を走る鉄道の線路
市道沿いの駄菓子屋へ
優しいおじいちゃんと
少し怖いばあちゃんが
樽に入っ ....
夾竹桃 馬酔木 ダチュラ
それぞれ煎じてアルカロイド毒を
成分からして苦いものだ
1?も飲んでみ給え
すなわちめまいや嘔吐悪心
意識は混濁し幻覚幻聴
「ああ、死ぬんだな」と感じる
精神は ....
秋雨のそぼ降る小道
杖つきたどるただ一人
遥かなる山を駆け下り
もみじの色の
潤い光る鮮やかに
憂いの心も染めてゆく
頬をつたうは涙か雨か
もはや過ぎ去りし事など
思うは愚かと
覆い ....
それにしても遠くまで
神田の古本屋街
電車賃を足したらぜんぜん安くない
なるほどねえ
学びの為の資料は安くない
おまけに店主の狡猾さ
ソレに負けない
「どんな本がお入り用かね」
「醸造 ....
までも無いのです
のでも無いのです
わたしとあなたの
共通を探すまでも

「汚い世の中だなあ」と
君は嘆いて
「汚いからこそ抗う」と
僕は言うの

争いに何も価値をみない
抗いと ....
騙される楽しみも
必要だと感じている

本当を知る時に
シニカルな顔面の
崩壊が起きるからだ

それは許す事と
同時に起きる
好ましい物ではありません
けれども知覚を豊かにしてくれ ....
木造家屋解体
それは危険な現場だ
当然ながら周囲と現場を隔絶する
そして作業は始まる

まずは上からだ
瓦をはいで投げる
ポイポイと
深箱と形容される荷台に

梁と横木に乗っていな ....
梅干しを
完熟した実を
塩に
およそふた月
ざるにあげて
日に晒す
塩分が凝結し
表面がきらきらら
結晶とはこれだね
豊満な実は
今やシワがより
熟していた面影は無い
けれどそ ....
太陽だって疲れるさ
毎朝 毎朝 地平を登り
夕な 夕なに 沈んで

一服させてあげたいけれど
誰もがそれを許さない

どんより色の雲のむこうでも
休みなく
疲れた太陽が微笑んでいる
 ....
ゆりはとおくかなしい

まじわりはとおい

うつくしいころも

しろくはえるそれを

すっぽりとすてる

まじわりをしなくても

ちるとはいえないのだ

そう しんは はな ....
 自由になる

 それに縛られる

 翼はしまいましょう

 「飛んでいる」と
 
 豪語する為に

 嗚呼

 美文体で書くか

 ラブレターを

 それも自由だと
 ....
 リリスがリリースミーって言う事は無い

 シラユリの花弁の淫猥さもそうだ

 私が性的な不能者であっても

 それらは厳然として咲くだろう

 事実とは残酷だな

 然し

 ....
 仮想的で良いから、逆を考えるのだ。

 例えば「幸せ」を「不幸せ」の観点から見る。例えば「不幸せ」を「幸せ」の観点で。

 例えば「戦争」を「平和」の観点から。「平和」を「戦争」の観点から。 ....
 これを喫煙して何十年になるか也

 禁煙しょうなどとただの一度も

 常に側にあった

 辛い時

 悲しい時

 女房の不倫の発覚の時でさえ

 肉欲とカネが俺の精神を蝕む ....
おでん でんでん ほら おでん

だいこんいっぽん すてきな しろだ

いわしのつみれも うろこのぎんに

あぶらげ ゆがいて もちとぎんなん

にんじんは はるをきたいの うめににせ ....
 思い出したくない事を思い出す

 忘れたい事はまざまざとして

 それらは破片だ

 ジグザグに切られた欠片でもあるな

 完成されないパズル

 枠を試行し

 直線を ....
亡き霊とはなんだ!

かつてお前はそこにいた

愛らしい瞳を輝かせ

手を差し出せば

過去と現在の区切りを越えて

まざまざと感知出来うる

「そうだよな、俺もお前も生きてい ....
思想と無縁に庭の茂り

知識は及ばずの緑みどり

なにか悲しい主無しの蜘蛛の巣

なにも冬に咲くことなかろう薔薇

及ぼせはしない

そこに膝ついて

深く覆えよ雪と

枯 ....
渓流で渓魚と遊ぶ美しい装いはどんなおんなも敵わない

簡単には釣れないまるで釣り針が己の様に想像出来なければ

下流から釣り登るまるでけだものの様に

ふと気が付けば源流であるガレ場に至っ ....
知らないうちに 誰かがかけた メガネ メガネ オイラのメガネ

偏向機能と色着きの 本当の見えない このメガネ

かわいいあのこがブスに見え 苦いお菓子が甘く見え

大事な事がつまらなく  ....
降れば良い

よどみもさすれば

満たされ以上に

早瀬はなお早く

とがった石も角を丸め

岸にて柳の枝は濡れそぼつ

止まない雨はない

風が言うのだし嘘ではない

 ....
 
 家のともしび

 明々と

 営み知らす

 陽も落ちて

 杖も悲しや

 コツコツと

 骨の芯まで

 響くのは


 路傍の菫

 葉は蒼く

 ....
征服欲だろうね

従順を好むのだろうね

常に尻尾を振るわけじゃ無いね

群れるを本分するけどね


一匹狼が狼と呼ばれるね

イヌ科だよね

こいつも好きかい?


 ....
【カロート】

骨を収めるところだ

簡単じゃないよ

市民の骨を有料で収めるうつわだからね

俺はそんな仕事は嫌だったが

青焼きを渡されちゃ嫌とも言えず

自ら重機の操りも ....
ただのみきやさんのドクダミ五十号さんおすすめリスト(85)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
少し良い- ドクダミ ...自由詩4*14-11-8
きっと- ドクダミ ...自由詩7*14-11-7
そのひぐらし- ドクダミ ...自由詩314-10-30
ヒール- ドクダミ ...自由詩2*14-10-30
みみずちゃん- ドクダミ ...自由詩4*14-10-29
不検知だろうか- ドクダミ ...自由詩2*14-10-28
二十円- ドクダミ ...自由詩614-10-26
服毒- ドクダミ ...自由詩214-10-24
憂い- ドクダミ ...自由詩114-10-22
孤独に学ぶ- ドクダミ ...自由詩514-9-19
戦う- ドクダミ ...自由詩114-9-9
たまには- ドクダミ ...自由詩714-9-7
空飛ぶねずちゅう- ドクダミ ...自由詩414-9-5
今年も- ドクダミ ...自由詩514-9-5
つかれる- ドクダミ ...自由詩314-9-4
ぬぎすて- ドクダミ ...自由詩214-9-2
自由と言う名の縛られ- ドクダミ ...自由詩1*14-8-4
リリー- ドクダミ ...自由詩214-4-8
- ドクダミ ...自由詩214-4-7
ゴールデンバット- ドクダミ ...自由詩314-2-7
おでん- ドクダミ ...自由詩514-2-6
完成と欠如- ドクダミ ...自由詩314-2-4
亡霊と遊ぶ- ドクダミ ...自由詩313-12-28
思想と知識とその他- ドクダミ ...自由詩213-12-27
そこで風に撫でられた- ドクダミ ...自由詩313-8-6
me_ga_ne- ドクダミ ...自由詩513-7-20
梅雨- ドクダミ ...自由詩413-6-6
いまごろに- ドクダミ ...自由詩213-5-16
犬が好きだと言う人は- ドクダミ ...自由詩2*13-5-8
墓を作る- ドクダミ ...自由詩5*13-5-7

Home 次へ
1 2 3 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する