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僕は思うことで見ていた
感じとることの 何かを
閉じた目に存在を知らされていた
遠い 僕の 心のどこかで
自然公園の階段を登る時
湧き水の透き通った色を確かめるように
ヘッドホンから流れる ....
海の見える窓は
花瓶と 古びた鉛筆の
水中のような色の部屋だ
幸せを運ぶリモコンで
僕は そして
テレビに目を閉じさせられていた
過ぎた日の でも 僕は
友達の残した言葉に微笑んでい ....
誰もいない小川に
僕が 釣り糸を垂らしていたのはいつだろう 小川に
冬のある日 釣り糸を
しかし冬の日に小学生だった 僕は一人だった 


だけど 今でも僕は川に釣り糸を垂らしてはいる ....
私は誰に会いに行くのだろう
誰もいない夜 
街を知らない月のように
波によって作られた影のようなものだけがそこに
子供の手を引いた人 そして
オークションで落札したコートを
私は着て歩く 他の誰に見せるというわけでもなく 


老人の目をして 行く宛をなく ....
私は父の後を歩いた
そして 目も当てられないぐらい通りは快晴で 
何かこの店の名物らしく独特の味がした 
今日 私は 父とどじょうを食べた


私は時間に間に合った 
誰に会いに行く ....
休日に自転車で走り出す
どこに行くというわけでもなく だけど 
景色の向こうへと私を連れていかせようとする
その意識だけが 私の体を走りださせていた


私は友人の結婚式を欠席するかも ....
初夏の壁際で
午後の日差しを感じとる
静かな 音楽は ただ ラジオから流れている 
思い出すのは昔 友達と行った旅行のこと  


僕は あの頃 ロンドンにいた
でも テムズ川を 空の中 ....
この間虫歯があったので歯を削り落とした
そして 詰め物をした 歯
安かった 会計 受付嬢の冷淡な唇
彼女に恋人はいなかったとしてもそのネイルの光は冷たすぎた
私は彼女の美しさに見とれていただけ ....
誰一人隣に立たないホームで
北風に吹かれていた 骨の体
私は屍 どんなときでも
死の言葉が不意に口をついた
動かなくなった電車
赤羽のマックでコーヒーを飲んだ 私
寒空の下を歩く女子高生 今日も 赤羽の
窓の向こうで 素足を 跳ね上げて
浜辺を歩いた
ここでは きっと どんなことでも
許されるのかもしれない そう思いながら
私は 浜辺を歩いた


ウミウシ そして 砂底にいる
カレイの姿を見た 確かに
海の中にいた ....
私は通りかかる
今日も美容室の前を 私は
窓際で頬杖をついて 彼女が
客が来るのを待っているのを見る


雨の中
彼女は何年もそうしてきたかのように
じっと 通りを行く人を見つめていた ....
私は髪を切った
地元の美容室で
彼女はもう二十五年も美容室をやっているらしい
そんな話を聞いた ひどい眠気の中で


以前は 二人 男女の従業員がいたらしいが
結婚して独立したのだという ....
私は今日川縁を走った
一時間も走ったのは学生の頃以来だったが
走っていると色々なランナーとすれ違う
その体に 色々な人生を抱え
私も走った
短い時間を縫って
対決を見守る少女たちや
 ....
私は昔千葉県の松戸に暮らしていた
それは天気の良い日だった
そして 忘れた 失業中だと言うことを
同じ通りにはヘルスと百貨店が見渡せた
そして ソフトバンクが あった

松戸は東京と埼 ....
シャツ一枚を
買ったレジで 今日
包み紙で包んでくれた
静かな 手のことを
思い出している
机の上の 折りたたまれた
シャツの前で私は
その薄手の紙にそっと触れてみた

オークシ ....
誰も通りにいない
風の時の中を吹く流れ
僕の体は いつも そこに立っている
そして 街を 流されながら 歩いていた

僕の中でプールを思い出した日
青色を見た 目の中に
壁の模様の目の前 ....
そこにある色に違いないものを
僕は 水の色を じっと見る そして
僕の自分の目に映した その色を
不可解な色ではないと知っている

魚釣りをしていた
僕は いつかの親子の堤防を思い出す
 ....
雨は何を この街から
押し流さすのだろう
きっと 朝顔の種が
そこには含まれているかもしれない


君は 昔のフランスにいる
ボロ売りのようだった
そして 僕の去った 道ばたで 
 ....
誰もいない
公園のベンチで釣りをしているふりをした
子どもの頃に見た 銀の魚を 釣り上げた
それは水のぬるい夏のさなかのことだった

また 夏がきた
冬が私の目の前を通り過ぎるとき
そこ ....
今日街で
出歩く人々の背中を見ていた
僕も 彼らの流れに分け入って
流れる方へと歩いていった


だけどどこへ向かっていくのだろう
ここではない 心の中で思う場所へ
だけど思いもしない ....
誰もいない
立っていた 街の中に
立っていることを特に意識することもなく
そこに 立ちつくすこともなく

夏がはじまり
目を閉じた僕は
目を 閉じたまま
また 冬が 来る

な ....
誰もいない
風がいつも吹いている 
そして 風が そうおもうときに 
寂しく肩を 通り抜ける

そして ページをめくる 
いつも 誰もいないから 本を読んでいる
僕がそこにいる  
薄 ....
考古学博物館で印象に残ったのは
ペンダントの形の小さな昆虫 だけど
その姿を 近所の空き地で探しても
それはどこにも見つかるはずもなかった

青銅器の鏡を前にして立ち
じっと見つめていると ....
生きていると
うれしいのだと
悲しむ 意味を
時計の針に探す

賑やかな日
目が覚めた世界 僕は
開いた本は 捨てて
目を開いたままでいる
流れる
その詩は何を歌う
思っていた でも
イメージを 頭に

見た 雲を 遠くに
心は 
追いかけた 眠りに
落ちていく 眠りの中で

詩は何を
表現する
そう思うとき
 ....
友達を
失った日に
眠りに落ちていく
ベッドの上

手には でも
何もかもある きっと
ないものとしての
何かがある

自分を
探している時
眠りに落ちていく
ベッドから ....
今日は寄生虫館で
目的もなく死んだ思いで
落ちていく夕日も見ずに過ぎた 音楽を
肝臓として機能させずに 見つめていた
昔 聴いたことのある
自転車を見ていた時の音楽 オーパーツの雑誌の中 ....
生きているから近づこうとする
でもベッドで眠るときに遠のくのだ 体が
この手によって傘を買う それは
流れる時の中で 遮る 雨を
屋根には濡らすための何も降らないから


カラオケの ....
ただのみきやさんの番田 さんおすすめリスト(75)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢の風景- 番田 自由詩221-4-17
別荘の部屋で- 番田 自由詩321-1-14
釣り、夕暮れ- 番田 自由詩918-4-30
探索- 番田 自由詩317-3-30
道を行く日- 番田 自由詩217-3-26
父と雷門で- 番田 自由詩316-7-3
枯れたパセリと- 番田 自由詩716-6-26
パセリの花- 番田 自由詩216-5-29
安かった治療- 番田 自由詩416-2-5
白い日- 番田 自由詩216-1-19
マックの窓- 番田 自由詩116-1-18
一色海岸の思い出- 番田 自由詩315-8-2
あいづち- 番田 自由詩315-7-5
夕暮れの美容院で- 番田 自由詩115-6-28
多摩川の夢- 番田 自由詩215-6-15
松戸の幻- 番田 自由詩215-4-19
ラッピングの日- 番田 自由詩315-1-26
子供の目で- 番田 自由詩114-11-6
ロッドの先に- 番田 自由詩314-10-20
今日の公園- 番田 自由詩214-10-14
公園- 番田 自由詩314-10-7
通り過ぎる街で- 番田 自由詩414-9-8
神南の風- 番田 自由詩414-9-1
漂流物- 番田 自由詩414-8-17
土に目を細めて- 番田 自由詩514-4-10
アゲハで見た光- 番田 自由詩814-3-31
寒い夜- 番田 自由詩314-2-6
セール品はいらない- 番田 自由詩314-1-29
僕は街の寄生虫- 番田 自由詩214-1-6
日常生活の闇と詩- 番田 自由詩114-1-2

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