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不在の生誕日に花を添える
囁いたうたとともに
沈黙がいつまでも響いている
歌声は掻き消されて
漣の向こうには届かない
弾かれないギターは煙に巻かれて
どこまでも静寂のなかにいる
わた ....
すべてゆめだったのよと
言えない朝がきて
わたしたちはまた方舟の残骸を
待つことになる
ひた隠す傷跡をごまかし
あといくつの痛みを抱けば
その海を渡れるのか
....
いつまでも吊りさがっている
きみたちの残像はかたどられて
切り揃えられた爪も
ほどけてしまう
蹴りあげた砂さえ、
不確かならば
つながれない点と線
結べないまま
いまを問いつづけ ....