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何を書こうとしたのか忘れてしまった
私はお風呂の中で
或いは教室で、バス待ちで
ふと詩を思いついたのに

それを脳みそに留めたはずなのに
今こうしていざ向かい合うと
うっかり何処かへ ....
雨で濡れた制服を物干しにかけると
お気に入りのセーターと
向かい合ってゆらゆらとダンスを踊った

優しい雨のなか
口ずさんだのはジーン・ケリーの“雨に唄えば”

これは何処からきた雨 ....
海とよく似た青いパンプスが欲しい
女の子は 愛に生き 愚痴を喰らう

すこし綺麗でいたいと思う
化粧をおぼえて 誘うことをおぼえる
何処で習ったのかは 自分にもわからない

遺伝子のなか ....
猫の眼が好きだった
真横から見るとガラスみたいに夕焼けを映す
透明な眼が好きだった


ある野良と仲が良かったことがある
近所の鉄工所のおじさんに小屋を作ってもらったらしく
この街の寒い ....
難しい言葉を並べるのだけが詩ではない
と陽だまりに抱かれたばあちゃんが言った

ちょうど春の終わり頃
小学校で書いた詩を先生に褒められたあとだった

知っている言葉をずらずらと
 ....
冬がくると悲しくなる
きっと悲しくさせる要素が多いから。
雪原にぽつりと立ち竦んだ自分を想像するだけで、不安になる。

この町はわりと豪雪地帯で、
ドカドカ雪がふる。

朝になるとつもっ ....
離れないのです

鼓膜から脳の髄まで焼き付いて

離れないのです

母無き子の嘆く声


消えないのです

あの小さな幼子の

必死でわたしの袖を手繰る感覚が
 ....
溜息で逃げるくらいの
幸せなんぞ 要らないさ

{ルビ現実主義者=リアリスト}になるよりも
ただの快楽主義者で在りたい


殺伐とした世の中に
君が呑み込んだ{ルビ蒼=アオ}をみた ....
リボンという名の首輪を外し
第一ボタンという名の戒めを解く
スカートを3回折って
わたしは走る
この足2本の赴くままに

どこに行くかなんて
私は知らない 君も知らない

ほんの小さ ....
わたしはねこ
あなたの脇のした 或いは
ストーブと向きあって 眠りたい

わたしは陽だまり
あなたが苦しくなったとき
そっと寄り添わせてほしい

わたしは鳩
平和なん ....
誰が知っただろう

わたしがあの日 おふろ場で

声をころして 泣いたこと


誰が知っただろう

わたしがあの日 公園で

宙ぶらりんに なったこと


誰が知っただ ....
ただのみきやさんの川上凌さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忘れてしまった- 川上凌自由詩7*13-2-21
優しい雨- 川上凌自由詩17*13-2-16
女の子- 川上凌自由詩9*13-2-13
融ける- 川上凌自由詩3*13-2-6
羅列- 川上凌自由詩5*13-2-5
冬がくると悲しくなる- 川上凌自由詩7*13-1-8
母なき子を抱く- 川上凌自由詩5*12-12-25
溜息- 川上凌自由詩5*12-12-23
反抗予告- 川上凌自由詩10*12-12-19
さみしい関係- 川上凌自由詩12*12-12-13
誰が知っただろう- 川上凌自由詩6*12-11-1

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