すべてのおすすめ
夕食のときに誤って
傷つけた口の中が傷む
悪態が脳裏で曲芸飛行を繰り広げる夜
ラタンの椅子の上で一対の飛蝗が
遺伝子を残そうと試みている
呪縛から解き放たれた
そんなものになりたか ....
亀裂亀裂亀裂亀裂の隙間微熱混じり卑劣極まる侮蔑罵声死別する疲弊苦楽する詳細ブラフするテーブル自爆する我欲記憶する付録解熱する錠剤フレキシブル展開ほとばしる臨海ぶら下がる残骸、機械機械機械機械たちの ....
散乱した無数の接続部品は古い血液のような錆に抱かれて暴動の後の死体のように
コンフューズはすべて同調してしまっているからラジオペンチじゃどうにもならない
アーカイブの欠落を塗り潰して初めからそ ....
いのちは
こころのかたすみで
ふるえながら狂っている
枯れた木が
記憶だけで
まだ水を吸い上げようと
こころみているように
まともなあんたは
ひびわれた ....
おれの周辺には
死刑囚の心情みたいな沈黙が堆積していた
それはぱっと見には
湧水のように床から滲み出たもののように見えたが
出処はそこではなく間違いなく余所にあった
マーク・ボランの
....
ここにヨシオという男が居る。三十を少し過ぎたもの静かな男で、生活のためにある巨大な施設の厨房で洗い場を担当している。毎日日が昇る前に仕事場に入り、日が暮れるころに家に帰る。彼には共に暮らしてい ....
床に転がったおまえをどこに捨てよう
細かく切り刻んでビニル袋に詰めて
生ゴミの日にまとめて捨てよう
どこかから車を盗んできて
山の中まで連れてって埋めて捨てよう
それとも誰も来ない辺 ....
沈殿と沈黙の
まだらの模様が
僅かに振動しながら
消えていくまぶたの裏
かすれた声の行き先
天井のすみの薄暗がりに
待ちぼうけ食らった今夜の夢は
濡れ続ける表通りの街灯の ....
アパートメント二〇二の壁の裂傷
フラグメントの終焉と彼女の吐瀉物
ポリスの出動はいつでも間に合わない
彼は絶望の寝床にうずくまったまま
ダイヤルの記録は悲鳴のような声ばかり
テー ....
開かれた扉にはあらゆる意味があり、また、如何なる意図も無い
出入りも自由であり、また、戻るも戻らぬも自由である
選択とは本来そういうものであり、例外は存在せず、そして
それに ....
肩口に齧りついた過去
背中に張り付いた
名前の無い鎮魂歌の譜面
真夜中過ぎ、脳天をカチ割るような
レイトショーに踊らされて
死んだ叫び声が内臓を蝕んでいく
....
昨日の嵐で砂浜に投げ出された流木
それと
古釘を踏み抜いて駄目になった俺の靴
クラブハウスサンドイッチの奇妙な後味と
昨夜の残骸が浄化される海岸線
約束は ....
名も無い瓦礫の路は
昔話をしたがっているように見えた
激しい雨のあとの
過呼吸のような陽射し
喉元を滑り落ちる汗を
呪いながら歩を進める
息すらかすれている
午後は容赦が ....
時間は巨大な甲虫の群れに化け俺の足もとで猥雑なステップを繰り返す、俺は自嘲的な概念とでもいうべきものに動きを封じられていてなす術もない、やつらはそのままふたつに割れて釣 ....
亀裂から伸びる欠片の先端から昨夜の雨が祈るように滴っている廃屋の雨樋
海からの風が雲のどてっ腹をぶち抜いたみたいな紺碧の下で
いまだ同じ場所で彷徨い続ける俺の脳髄は一瞬
開か ....
息もないコールド・スリープの午後
艶かしい女の身体と
ゴキゲンな薬の夢
乾いて
ひび割れた皮膚の上で
上がり始めた熱が止めをさす
きみの手のひらの中、も ....
書き連ねられた言葉には偽りがあるだろう、それが真に正直な思いなら初めから言葉などに化けはしないだろう、何か引っかかるものがあるからこそそいつは言葉に化けた、正直な言葉など万にひとつ ....
青白く痩せた肉体が
強い熱で焼きつけられたような木立の影
生命の湿気を含んだ呼気は
生まれたそばから掻き消えてゆく
君の祈りを
君の祈りを
君の祈り ....
甲殻類が内耳を食い破る夜だから
獣のように丸まって時を凌いでいる
リンパ管を持ち上げながら千切ろうとしているのは
錆びた鋏のような赤茶けた概念だ
真夜中の青に染まっていく
....
いつかすべての花が閉じるときに
できることならそれは夜明けがいい
未定の連鎖を勝手に感じさせる
できることならそれは夜明けがいい
かすみ草の花束のなかに
....
とりとめもないものは
落葉に埋れたもう書けなくなった詩人の詩
ズタズタになった絵描きの指
潰れた歌うたいの肺
断裂した走者の腱
バルコニーに
数日前に行方知れず ....
したたかに濡れたひな菊のとなりで
腐り果てた一羽の雀
受け止める土は泥のようで
月の光も届かない
空家と廃屋に挟まれた僅かな路地のことだった
塗り潰されたような目
塗り潰された ....
狂った夜を漂うのは
他ならぬ俺の宿命
致死量を超える血液が
渇いてこびりついたそんな宿命
栄えず、けれど騒がしい
糞みたいな街の声が遠くに聞こえる
眠りたいのに今日 ....
化石の心が取り憑いた
寝苦しい夏の夜だ
眠りも目覚めも始まらない
首吊り死体みたいな時間だ
脳味噌には粘土が詰まっていて
こねくり回される夢ばかり見る、そうさ
朝でも昼 ....
「昨日」という
ダストシュートに
投げ込まれた
ままの時間
グラスの底で
震えながら
死を
待っている羽虫
声も出さないシンガー ....
この夜
この場所で
眠ろうと試みているのは
この俺によく似た
なにかであり
見たところ
そいつは
試みに
成功していない
外は小雨が降っていて ....
あれは
寒い寒い真冬の朝だった
ある郊外の
数十年前に廃墟と化した
黒ずんだコンクリートの
ボーリング場の駐車場で
不法廃棄された八〇年代の車の中で
暖め合おうとするかの ....
生きる術がもうないというなら
生きることなど考えずに生きりゃあいい
すべてを賭けたつもりでもどこか妥協があるように
すべてなくしたはずの時でもどこかに余りがあるものさ
路面 ....
あなたの唇を枯らし
血をにじませるもの
わたしのこぶしを引き裂き
血をにじませるもの
冬
凍りつく冬の陽射し
寒い朝には人々の胸中に隠れたものが明るみに ....
なんだろう
死の予感だ
俺には
いつもそれがある
血を吹いて
嵐のように
くず折れて
紙のように
我身にぶちまける
観念的なファシズム
軋む、軋む
軋む脳細胞
....
ただのみきやさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(43)
タイトル
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カテゴリ
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日付
すべてが所詮は呪縛という名の遊戯であるのなら
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
22-4-5
マシンガン
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
19-12-12
カスケードのなかで不用意な感情は息を潜めている
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
18-6-9
あらゆることが語り尽くされたあとに
-
ホロウ・ ...
自由詩
15*
17-12-1
天国を待ちながら、だけどこの身体の居心地もまんざら捨てたもん ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
17-10-30
いつか見た映画みたいに
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
16-12-9
island
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
16-7-6
「そしていま、最後の曲が消えた」
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
16-5-30
すべての夜は悲しみの膝元にあり
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
15-11-26
必要なものを必要なだけ
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
15-11-8
まぼろしの結晶
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
15-10-12
間近な彼方
-
ホロウ・ ...
自由詩
10*
15-8-22
イノセントのありかた
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ホロウ・ ...
自由詩
5+*
15-7-7
甲虫たちは間違える_—_the_out_of_control
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
15-5-22
真昼のプラネタリウム
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
15-5-11
オーティスをシンパシーで笑い飛ばしながら、それでも。
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ホロウ・ ...
自由詩
10*
15-5-4
ライン
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
14-9-15
歯痒さで発芽する
-
ホロウ・ ...
自由詩
7*
14-9-3
ぐしゃぐしゃに食い散らかす_—_Meatlocker_—
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ホロウ・ ...
自由詩
2+*
14-6-28
赤い血だ、へんなの
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
14-4-26
とりとめもないものは
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
14-2-23
一滴の死
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
13-9-15
リトル・タウンのデタラメな路上
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
13-7-7
生きる気持ちは歩く死体の中に
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
13-7-1
遠い空、あしもとの街、懐かしい歌、半睡の日
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
13-6-15
いらない夜に
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
13-5-28
錆びた世界の朝
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
13-4-29
小さな音だけがはっきりと聞こえている
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
13-2-11
冬の日
-
ホロウ・ ...
自由詩
9*
13-1-6
魔人
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-12-29
1
2
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