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今年の梅雨明けは遅いですね、と話しかけられた気がして目を開けた。誰も私を見ていないし、ましてや狭いバスの中で他人に話しかけるなど、いまどきともするとちょっとした迷惑ととらがえがちな行動を取る人は少ない ....
雑文
傘と云うものに偏愛がある。
わたしも大昔、滑り台の上から傘を広げ飛び降りた子供だった。
ロートレアモン、北園克衛、アレハンドロ・ホドロフスキー、彼らの ....
パリ、モンマルトルの享楽街の中でも、ひときわ輝く大きな劇場があった。
名を『ムーランルージュ』という。
彼らはそこで活躍する芸人だった。
「ねえジャン、あたしたちがコンビを組んでもう ....
きみはなにに殺されたのだろう。
この日付、六月二十六日という日付のほんとうすら私はもう忘れつつある。きみの命日そのものだったのか、それともきみが死んだことを私が知った日だったのか。
おそろ ....
それぞれの詩人にはそれぞれの言葉の個人史がある。詩の中で用いる言葉は、かつてどこかで自分が書いた別の詩の中でも固有の位置を占めていたものである。例えば「水」という言葉をかつて別の作品で用いたとする。 ....
その坂は四季をつうじてみどりにうねっている。
脇のブロックには苔や羊歯がびっしりとはえていて、上にはつねに葉がそよいでいる。
春夏にはきみどりが目にしみて鳥がさえずり、通る風はすっきり澄みきってい ....
パソコンがなかったら仕事ができない。
年金詩人のわたしは今日もパソコンと睨めっこしている。正確にはマイクロソフトワードがなかったらということになる。その理由は文字を書く労力が半減することで、文章 ....
ポケットは好きだ。
もし、この世界からポケットがなくなったら、ぼくはきっと、お猿さんになっちゃうだろう。いちばん好きなポケットはダウンジャケットなんかについてる、ハンドウォームポケットっていうや ....
スーパーマーケットで、安寧芋という名前の芋を買ってきた。鹿児島の種子島の特産品らしい。
よく出回っている鳴門金時芋より少し高いけれど、トースターで焼くと黄金色の身は柔らかく溶けるようで、それだけでも ....
ただのみきやさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
空耳
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そらの珊 ...
散文(批評 ...
8*
20-7-20
雨傘_-Parapluie-
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墨晶
散文(批評 ...
3*
20-6-23
ムーランルージュのふたり
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そらの珊 ...
散文(批評 ...
7
18-6-27
きみはなにに殺されたんだろう
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田中修子
散文(批評 ...
12*
18-6-26
言葉の個人史
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葉leaf
散文(批評 ...
5
17-4-12
へび坂
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田中修子
散文(批評 ...
8*
17-4-11
(ゐ)のひと
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たま
散文(批評 ...
13*
15-11-29
ポケットのひと
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たま
散文(批評 ...
16*
15-2-16
夜更けの紙相撲_霜月あるいは食物月(おしものづき)
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そらの珊 ...
散文(批評 ...
15*
14-11-15