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鯛       花は桜いろ
サワラ     甘やかなピアノのメロディーは
赤貝      血潮の香りが胸を刺す
はた      深く広がるハーモニー
つぶ貝     彼方を眺め噛みしめる
え ....
ブラックホールに吸い込まれた
星雲は
真新しい宇宙に出現し
新世界を構成する

ぼくは永遠列車に座り
真っ赤なリンゴを抱え
星巡りの歌を歌い
失われた友を待つ

ぼくが来世に生まれ ....
かさり かさり
 と

クヌギの林を彷徨えば
拙い過去を思い出し
涙腺開いて
幼い心が閉じてゆく

北風に
こしかた巡らせ
今は亡き人の
想う方々
まなこに浮かぶ

ほとり ....
深くて暗い悲しみに
今日も小雪が降りかかる
集めた辞書に言葉無く
林の奥の細道を
震える肩を抱き絞めて
歩いても
歩いても
たどり着けない場所があり
カラスだけが空を舞う

深くて ....
落剝した姿で
八十八箇所を巡り
たどり着いた庵で
小さな蝋燭を売る

食事も採らず
墓場に晒された髑髏を盃に
夜中には安酒を呷り

浮かんでくる呻きに驚き
萎縮する
四文字熟語に ....
関節のボルトが抜け落ちて
肢体がバラバラになってゆく
痙攣する肢体を何とかかき集め
もがき もがき 集めても
私は私の設計者ではなく
首に大腿骨を繋いでみようとしたり
肘に膝を接続しようと ....
此処には見えない風が吹いている
どうしてなのかぼくには解らない
失った物も失われた物も解らない

石が転がり
葉は失われた
ぼくにはそれしか解らない

落ち葉がトランプのように散らばり ....
しゃらり
さらさら
銀の音

空があまりにも青くて
ぼくは眼を閉じて
その音がメロディになるのを待っています

湖も凍り
白銀の地平を観てみたいのです

しゃらり
さらさら
 ....
コトリ コトリ
秋の時計が針を進めてゆく

外を眺めれば
桜の葉が静かに紅く染まり
欅は黄色く映っている

電流のように走っていた日々は
もう過去の遺物になっていた

いまは
コ ....
私が何を問いかけても
あなたは銀色の頬笑みを水面に落とし
静かな光を映すだけ

まるで失われた恋のように
波打ち際を歩いては
地獄と極楽を彷徨い
明日の定めを占った
胃を失ったからなのか
精神の病からなのか
私にはよく解らない
こんな私に明日というものがあるのなら
未來という扉は開き
私を ....
その黄金の旋律を聴け
何と斬新で鮮やかなのか
人間の成せる究極の構造をそなえ魅了する

頭蓋を瞬時に捉え
胸の鼓動は高鳴る

彼の骨格も偉大で
石棺に横たわり永遠に眠り続けながら
我 ....
彼は冷たい水底に眠り
ときおり緩やかに踊り出す
口惜しさや無念を忘れ
与えられた使命を果たすように踊りはじめる

水底の琥珀の液体は酸化し
とても飲める代物ではないはずなのに
彼は薄く頬 ....
眠れなくて

眠れなくて彷徨う廊下を
深海魚のように
喫煙室で夜が明けるのを待ち
ぬるい珈琲を啜りながら
紫煙を燻らせ
刹那の夢に溺れては
覚醒の痛みを繰り返す

孤独という麻薬は ....
秒針が寿命を数えている夜
確実に死を迎えるために
耳はその呪文を捉え
無為な夜をすごしてゆく

生まれては死に
死んでは生まれ
嘆きの丘を目指し
重い十字架を引きずりながら
空を目指 ....
言の葉を意味も無く
黙々と繋いでゆく作業は辛い
肩を落とし
改札口を出るとほどなく家は近い

商店街を彷徨いながら
肉屋の前に佇み
揚げられるかたまりを眺めた
一個100円のコロッケを ....
蓮の台にそっとこの身を横たえ
明日を開いてゆく夢をみた
模倣と言われてみれば
そうだけれど
みな積み重ねられた経験から
新しい切り口を探しているのだと知った

白日に晒された残像のうちに ....
透明な水と同化した魚影の群れが
ときおり鱗の鏡を翻し
水面に立ち尽くす
ぼくを魚たちが笑う

その刹那を画像に留めようと
幾千のシャッターを切っただろう

虹の根元を見つけるような作業 ....
もう何年前になるか記憶は失われている
アルバイトをして夢を叶えた
マニュアルの一眼レフカメラの感触は
ぼくにとってダイアモンドの輝きを放っていた
モノクロの光と影の余韻がたまらなく
刹那の瞬 ....
雨に閉ざされる
時がくる
カエルは喜び
人は憂鬱になる

夏はまだかと愚痴り

夏が来れば
汗をかいて
また愚痴る

お前は五月が好きだと言い
俺は十一月が好きだという

 ....
永遠を旅する人は
時計という余計な物は持ち合わせていなかった

通り過ぎてゆく
傍らの花や青葉や
水や石を瞳に映し
旅を続ける

旅人の血液は
青く透明で
鼓動も無く
さらさらと ....
次第に近く聞こえてくる潮音が
夏の間近にやって来た
汗ばむうなじをフェイスタオルで拭きながら
海沿いの路をトボトボ歩いて
バス停近くの
紅い暖簾の中華そば屋にたどり着いた

一息吐いて
 ....
てのひらに転がる
大粒のガーネットは
何処からやって来たのだろう
静脈血のような深い色を湛え
ぼくの手のひらを転がり
グラスの縁を回り
ぽとりと
奈落に落ちた

失われた少女のように ....
旅立ちの帆が昇り
出発の銅鑼が鳴る

水杯きを傾けた朝
友と
一言を交わし
指を握り合った

私の行く先は誰も知らず
遠く
遠く

銅鑼の音だけが響いた
千里の彼方まで往くの ....
薄い膜に守られ
厚い筋肉に守られた血液が
身体の中心に存在している
肋骨に覆われ
100年の鼓動を約束する存在の原点なのだ

西洋のハートは心臓型をもろに示しているが
この国ではおにぎり ....
私は死に向かって
一直線に走っている
後悔などは何処にもない
せめて安楽な死を願うのだが
死という狭い門をくぐるのは至難の技かも知れない

痛みに弱いぼくは
レモンに告た
モルヒネ漬け ....
灰色の吐息がテーブルに満ちて
苦い珈琲が過去の想い出をたちのぼらせる
壊れた砂時計は絶えることなく
細かな砂を落とし
窓辺に佇んでいた

なかなか来ないオムライスを待ちながら
煙草を吸い ....
真夜中の吉野家で交わされる言葉は
注文の確認と意味の無い独りごと

あんちゃんの特盛に積み上げられた
紅生姜が紅く眩しく
豚汁に漬物を飲み込む

どこまでも
どこまでも
食べられる腹 ....
人は
ひとひらの
花のように舞い
着地するまでの
風を感じ
陽の光を浴びて

寂滅の歓びの中に埋もれてゆく

歓びも悲しみも
大したことではなく

ひとつひとつの現象がただ通り ....
柔らかな
背中の地図を這う指先に
明日を占い
地獄を垣間見て
白蛇のような舌先で
あなたを舐めつくす
不思議なその眼差しに
見入られて
心が波立つようです

巡りあったのはレタスの ....
ただのみきやさんのレタスさんおすすめリスト(97)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寿司【改訂】_- レタス自由詩12*23-12-23
賢治のオマージュ- レタス自由詩1317-3-2
寒中- レタス自由詩417-1-17
冬の悲しみ- レタス自由詩1217-1-3
- レタス自由詩516-12-20
命日の日- レタス自由詩516-12-15
凍る世界に- レタス自由詩916-12-14
銀世界- レタス自由詩916-11-29
晩秋の朝- レタス自由詩416-11-10
ラ・ルーナ- レタス自由詩216-11-9
生まれ出るものへ- レタス自由詩516-11-8
バッハに捧ぐ- レタス自由詩316-11-1
水底の歌- レタス自由詩2*16-10-30
深夜病棟- レタス自由詩416-10-28
天国の扉- レタス自由詩416-10-23
帰路- レタス自由詩716-7-17
午睡- レタス自由詩716-6-11
明日- レタス自由詩3+*16-6-10
夏待ち- レタス自由詩416-6-6
親子- レタス自由詩416-6-5
旅人- レタス自由詩216-6-5
葬列の午後- レタス自由詩416-6-2
珠玉- レタス自由詩316-6-1
航海- レタス自由詩416-5-22
害虫- レタス自由詩3+16-5-20
予感- レタス自由詩616-5-9
日より- レタス自由詩516-5-8
夜中の吉野家- レタス自由詩316-5-8
花埋み- レタス自由詩1316-5-7
刺青- レタス自由詩1216-5-5

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