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しじまという名の少女がいた
「しじまです」という自己紹介の後の沈黙に慣れている顔だった
この名は代々受け継がれていると言った
姓ではなく名の力を継ぐのだと

数年後 
高名な画家が彼女をモ ....
友よ、と言った君の声をこの耳は聞いた
この耳を大切にしたい
けれども声はすぐに去っていった
彼方へ、とあの人も言った
あの声をそっと眺めていたい
けれどももうここにはなく

日々打ち上げ ....
真面目なあの人を笑わせたい
そう思ってたくさんの嘘を用意した
花を摘むよりも簡単
お箸を並べるよりも
宇宙人の話は全然だめで
にこりともしてくれない
幽霊も金縛りもだめ
好きなものを知ら ....
大きな山だった
立ちはだかったまま青く動かないで
汚れたままの靴と
広くて深い空
その空に追突していった
ま白い鳥が
置いていった羽をくるくるもてあそびながら
雲の上や切れ間を流れる風に ....
{画像=190525173002.jpg}

{引用=
詩とかわいいイラストを融合できないかな~と考えていました。
詩の説明のためのイラストではなく、
イラストの説明のための詩でもなく。
 ....
私の胸にあいている穴に
風が吹き抜けて鳴る
すると私の奥の嵐が
またあなたをさらおうと口をあけ狂った舌を出す

今会いに来てくれないなら
すべての息の根を止めてやる
狂言
とはよく言っ ....
君と僕
孤独に震えるクローゼット
明けはなして見ている朝日の階段のむこうは

夜で
夜って言ったら目を閉じるゲーム
サイコロ転がして3マスすすんだ先で転ぶゲーム
うつぶせで動かない君を
 ....
{画像=170702213809.jpg}{画像=170702115037.jpg} あなたは孤独を陽にかざし
雨に濡らし
肩にかける

からっぽだと感じる
とても軽い

平気だ
本当に平気だと
重たい嘘を吐いては
かしぐ

北の風に寂しさが吹き荒れる日
虚し ....
あのひとの背中に耳をあて
心臓の音を聞く

汗をかいては歩いていた
影は黒く
草は青く
恋をすれば
みんなが震える

電線にとまっている
鳥たちの口はとんがっていて
きびしいこと ....
私たちは流れゆく時には悲しみを分かち合い押しつけあう笑顔を見せて

見ている見ていられる友だちの姿は今転ぶごめん笑って

射て、的がないのでドーナツの穴を見て

優れた機構を持つ君は心臓の ....
新しいばんそうこうを貼って
おもてに出たらば
白いクジラが通り過ぎて
桃も潰れていた

夏休み~
誰もいない家の中
パスタを袋の中で折って
折って折って
折って折って
普通に美味し ....
君のそろえた手のひらのくぼみに湖が
あるなら
ちょうど夜が明けて霧も晴れてきて
青い山々がすっかり見えるだろう

僕は湖畔に寝そべって
君に捧げる歌を作る
君がふっと息を吹きかけるだけで ....
どこにもいない人
どこにもいなかった人の
残像
ひぐらしうずまくその中で
黒い影が夕日を浴びる

ですらない
どこにもいない人
行く場もなく
たった一人の夢の中
残像は生活し
 ....
薄曇り
灰色のやわらかなシーツの上
鳥たちが矢印で年のゆくえを示す

あなたがじっと見ている
薄緑の瓶の中にオレンジの蝶
と思えば炎

お湯の中に重い身体を沈めたら
ふかふかタオルで ....
ぞんび

ぞんびがやって来る。
廊下の向こうから
のそーのそー

膝を抱えて
鍋の
煮凝りを
見て
いる

膝の二つの丸い丘
なでなで

凍える身体に
小声で話しかけて ....
心臓の検査で二時間待たされた
結果説明をするのは
驚くほど穏やかな話し方の医師だ
この穏やかさは
草食動物がまどろんでいるかのようなぼんやり
草食動物が説明しはじめた
非常に穏やかにしかし ....
寒いのですもの
帰ってきました
お嬢さん
おはいんなさい
さあ

光の中へ
しずしずと参りました
クマムシのお嬢さん
ちっともじっとしてやしない
むにむに
六対のおみ足が健気です ....
満月踊り狂う木曜日に
ブロッコリーを茹でたらもり
もりもりもり
みどりの森が鍋からあふれ出し

ああ気がふれるほどあふれ出しもり
もりもりもりもり
森みどりの森くらい森こわい森
みどり ....
日めくりを引きむしってこの年を終わらせたとしても
眼前の巨鳥は微動だにしない
獲物が動く瞬間まで瞬きすら

木の実が散らばる穏やかな土の道に
名付けられない子供たちの影がしゃがんでしみついて ....
遠慮がちにドアを叩く音

家が帰ってきた。

喧嘩して家出していた家が。

家との喧嘩は大変だった

棚のものが全部落ちたりして。

どうでもいいことで喧嘩になった。

あんな ....
鳥が庭の果実をついばみに来た
鳥によって食べ方のリズムが違う

あんなに早く飛べるなら
雨粒も追いかけていける
まあるく逆さに空を映しながら落ちていく
綺麗なものを

風がさらった思い ....
最近はコロッケを作っていません
何故なら息子が肉を食べたがるから
「今日のお弁当肉が少なかった」
などと言います
16歳になった息子は
172センチ45キロというかかしっぷり
肉はどこへ行 ....

お玉におかゆが残ってて

夕べ
ゆきひらでほとほと煮ました
温かいものが食べたくて
お米しかなくて

夕べ
お米を見ました
白くてひかっていて
さらさら洗うとすきとおる ....
夜ご飯の支度をしていると
息子が
「今日はなに?」と聞きました
「コロッケだよ、手伝って」
「ああ」

寝そべってゲームをしている息子は
14歳
去年私の身長を抜きました
伸ばした手 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しじま- ふるる自由詩4*24-3-19
- ふるる自由詩9*22-10-26
真面目なあの人を笑わせたい- ふるる自由詩9*20-9-19
手探りで- ふるる自由詩8*20-8-13
オセンベイ_キドウ_エコーチェンバー- ふるる自由詩7*19-5-25
- ふるる自由詩7*18-2-1
クローゼット- ふるる自由詩9*18-1-1
断片2011(詩+イラスト)- ふるる自由詩18*17-7-2
- ふるる自由詩7*16-12-10
- ふるる自由詩516-11-12
√(ルート)- ふるる自由詩5*16-10-14
a_new_wwworld- ふるる自由詩8*16-8-18
くぼみ- ふるる自由詩19*16-7-1
どこにもいない人- ふるる自由詩8*16-5-4
冬の宿- ふるる自由詩916-1-1
うすくらがり- ふるる自由詩5*15-12-21
心臓の検査- ふるる自由詩20*15-10-29
顕微鏡- ふるる自由詩5*15-10-11
もり- ふるる自由詩10*15-10-6
狂犬- ふるる自由詩6*15-9-30
家出- ふるる自由詩5*14-9-20
あたたかいスペル- ふるる自由詩13*14-4-24
コロッケ_その3- ふるる自由詩9*14-2-5
お玉におかゆ- ふるる自由詩15*13-1-17
コロッケ_その2- ふるる自由詩13*12-6-3

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