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あたらしい方法
をさがすようにして、さまよい
さがしあてたように、一つの碗を手にする


テーブル


しずかに碗を置く


そそいでも崩壊しない強度なら
わたし自身も ....
次から次に丘にあがってくる人たちが
サーフボードを立てかけては去ってゆく
わたしはスプーンを数えながら
同時に色とりどりのボードの数もかぞえている


注文と
作成と
給仕の ....
わたしたち
沸点が似ているけれど
ほんとうに少しだけ
わたしの方が低いから
こんな陽気な日は先に
蒸発し始めるのです
耳の中がゆだちはじめると
あなたがまだ穏やかに器のなかにくつろい ....
イン・ザ・マネー


いい漁場にたどり着いた気分だ


ここにいると
遠くの人の焦りや志が
入り交じるのが見える


岸辺で昨日
本を読み終えた
航海術は体得するもの ....
みどりの中の
しずかな牧場で
たくさんの友だちと
新しい方程式を
解いていた
ひづめやくちびるで
数値の軌跡を
なでてあそぶ
そのなめらかなラインをたどると
彼の口のなかに入 ....
坑道は閉じられた

この町の盛衰などは
年表に改めて書きくだすまでもない

わたしたちは身を染めるように
幾百の眼で見てきたではないか

鉱石と蔓草と共同墓地
その合間のくらしの ....
この辺りではこれは伝統工芸品なのですか

うちわをしずかにかたむけた老婦人は
そのようです、と言った

夏至の夕ぐれ

これがそうです、と
少しくたびれたうちわを差し出され ....
果樹よ
みはたわわか
きょうわたしは帰る
だれもいない故郷
だれも食べることない実が
熟れて落ちて土に帰るなら
わたしも帰る
静かな庭に
沈みおちる
音もなく
過ぎる
 ....
かたりすぎると
ながれさってしまいそうだ
ことばとともに、かれらの年月が

日々のなにもかもを
あるきまわっているうちに
はなし尽くして

でもまだ、はなしていないことがあるかもし ....
ただのみきやさんの遙洋さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 遙洋自由詩317-7-8
クロージング・タイム- 遙洋自由詩2*16-5-5
ファイン- 遙洋自由詩8*15-3-20
- 遙洋自由詩2*14-10-30
うらない- 遙洋自由詩9*14-10-10
朽ちてもいいんだ、この町は- 遙洋自由詩6*14-7-27
うちわ屋- 遙洋自由詩3*14-6-23
そこにたどりつく夢- 遙洋自由詩7*14-4-18
かたらない日- 遙洋自由詩5*13-10-20

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