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静かな朝に
とおくとおく
列車の音がする
私達のあらましを
紙に綴った日
小さな子供は
おろかしい大人を
黙って観ていた
列車が走る音に
夢を重ねて
映された暗闇が
温かいのに
苦しくて

この髪この声が
のびてゆく先に
ふれたのは月光

冷たいひかりを
ひとつだけ
静かに受け止める
斜陽のひと
小さな名前を繰り返す
夏の日が
あんなにも眩しい
真剣な寝顔へ
薬指の紅を
つうっと撫でる
暖かさは直ぐ其処
着地だけは任せて
まるで死刑台
ただのみきやさんの杳さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愚手- 自由詩613-5-1
未草- 自由詩312-12-23
薄皮- 自由詩112-3-15

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