乳首がキューン2
花形新次

あなたの透明な
指先が
奏でる旋律

振動が
胸の奥の影に
伝わって、響く

知らないうちに
涙が溢れていた

信じられないくらい
震えていた

文房具店で
シャープペンシルを
選んでいるときに
軽く挨拶を
交わしたのが
最後

それきり
会っていない


自由詩 乳首がキューン2 Copyright 花形新次 2013-02-15 23:53:34
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