すべてのおすすめ
とうめいの骨の
おくのおくの ずっと おくのおく、から 
虹をかみくだくおと、が
きこえる。

(八方美人!
(恥知らず!

てんし、と
あくま、を
はらんだ夜が
鎌首をもたげる ....
そらの匂いが
あじさいの花に
かぞえきれないかげを穿つとき、
虹の残り香が めをさます。

こどもじみた言いわけみたいに
するり、と
きえてしまった
あるはずだったものたち。

( ....
やわらかな森に、
ゼリー状のものにくるまれて、
ふるふると
うみおとされた
泳ぎつづける
とがった季節の
ことば。

とけることのない氷のなかで、

うすれてゆく

花という名 ....
炎は、
はちじゅうはち年の喉ぼとけを
紅蓮に染め、
煙は、
迎えにもこない夫をさがして
透明な森をただよい、
空の底をぬけていく。
 ( うつむく言葉たちよ

股関節のなかで
硬質 ....
股関節にくるまれた
まるい歩みが
つや消しの宇宙に
冷却する。
 (恥ずかしげ、に

船賃六文
、なんて
いまどき
、ないから。
 (百五十円、でどう? 船頭さん

二年まえに ....
折れそうな二の腕の、
戸惑いが、
無垢の雪
 ( 羞じらい
、を
ふりつもらせ、
ふくよかな今を、
ふたつ
産んだ

小骨の未来は、
蒼穹

反対はしない。
じっくり煮込む ....
こんなにも
ひろびろと
あおい風のなかで
ぼくらは
鳥になれない

だから
雲よ
ぼくらは
こうして寝ころんで
風をつるのだ

頂にさく
空のしずくのように
裏返しにされた
さいの目は
ぽっと頬そめて
恥じらってみせる
したたかさを
持っている

充分すぎるほど
濡れている
うちがわが見抜けない、
大怪我をする虫たち

太陽に抱かれ ....
補色の皮膚にくるまれた
みずみずしい
くれない色の球体、に
浮遊する
ありふれた夕暮れ

しゃりしゃり、と
浸食される空から
ふきだす
涙形の星が、
しゃぶり尽くされて
裏葉緑青 ....
そろそろ、ね
白緑に
月は、補色を
暴走する。

身悶える
完熟

そろそろね
潤み、
空、が
表出して

未完、の
空豆ほろり
夕涼み、の
双丘
補色を
なめるな

ぶつぶつ、と
不満が
表出している

円形、の、白い
棺のうえ、で
身悶える
完熟

とろり、と
かけられる
あまい
スペルマ

歓喜に震える
 ....
臍を、囓るから
痛い目にあう
裸にしない
、と
もわもわだよ

みずみずしい
卵、の
ようなもの、を
丸ごと
粉砕する
コアは、焦げ茶色

やわ肌、に
歯をたてる、きみの
 ....
影が
はるかな青を見上げて
さくら色のため息をつくとき
アスファルトに貼りつけられたおれたちは
光となって舞いあがる。

ぽっと頬をそめた月が
なよなよ と
しだれかかってくるのは
 ....
おだやかな光のふりそそぐ
菜の花の河原で
また、見つけたらしい。

散らばっているものたちの中から
きまって、
青いガラスを咥え取るのは
心のなかに住みついている
あの鴉だ。

あ ....
毎晩この時間になると
小さな星のうかぶ
銀河を注ぐ奴がいる
注がれる女は
眠りのなかで
星の声を聴いている

星の声は
色をかえ
姿をかえて
女の胃袋に吸い込まれてゆく

毎晩 ....
ながい沈黙が饒舌をはらみ
言葉を産みおとすとき
海がきこえる。

海をついばむのは
歌を忘れて後ろの山にすてられた途端
歌いはじめたあの金糸雀でなければならない。 

瞬間という永遠が ....
頭のなかで
ひっそり ねむっていた蝉が
摘出された冬
生まれかわったあなたがいた
ころがっているだけの生をえて

ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロゴロゴロ
交換される下半身
望みもし ....
頭の中に眠っていた蝉が摘出された冬
ぼくは石になった

意識は確かにあるし 五感もしっかりしている
でも
転がっている

新しい臍から注入される食事と薬
定期的に交換される下半身
 ....
ころころと
笑いながら
転がって
水平線と遊んでいた太陽が
すとん、という音だけをのこして
消えたときから
五感をなくし
闇にのまれた

どこからか
歌が聞こえる

エーテルの ....
やぁ、みんな
海だ

青のなかに
たくさんの鳥だ

鳥は
多くのおまえの顔をしている
、と風は言う

風は
多くの海の顔をしている
、と鳥は言う

みんな
おれは
パプ ....
三月
守宮(やもり)は
たべる。

ゆっくり
ゆっくり
味をたしかめるように
たべる。

産まれつづける現実(うつつ)をおかずに
夢を
たべる。

くり返されてきた儀式が
 ....
今でも憎しみの気持ちを持っている。
8年前おれたちの生活を破壊した医者に。
奴は、手術が失敗する確率は1%
はっきりそう言い切った.
だからおれたちは手術を決めた。
おまえの右前頭葉にできた ....
饒舌な静寂が夜を駆け抜けるとき
一億人の思考を吹き飛ばしたAは
3Dコピーで一億人のAを創り
闘うべき赤鬼はもう
きび団子の英雄には倒すことはできない
雉も猿も犬もみんな置換されてAになって ....
まるで
30分で、いっきに大人になったみたいだったよ
疑問符そのもののような顔をして
檸檬が言った

エイヤパ・オパピ
洗濯船の僕たちよ
働くなかれ

突然 目の焦点を断ち切られたよ ....
あなたが、ショートステイにいったその日
おれは、ふーっ、とため息をつき
ほっとしていて、、、からから泣くこころを持てあましている

いつも一緒にいたい、と願った
いつも一緒にいた
それが当 ....
溶けてくるのは腰?
いや、そうではあるまい
それは、キャベツであったはずだ
あるいはお前そのものであったか?

みかんの骨はおそらくは蝶になるのだろうが
蝶の飛ぶ空だけは残して欲しい
願 ....
地獄門の陰のこわれた海のかなたに入学式は立っている。
蝶たちはずいぶん長い間待たされ、いっそのこと青虫に戻ろうか、とキャベツを背負って思っている。
鳥山が立つ海の深層には大きな迷いが泳いでいる。
 ....
ひとひとり
わすれるための
ひとりたび
ただのみきやさんの草野大悟2さんおすすめリスト(28)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蝙蝠と檸檬- 草野大悟 ...自由詩821-3-30
そらの匂い- 草野大悟 ...自由詩517-4-19
花_氷- 草野大悟 ...自由詩3*15-9-26
火葬場にて- 草野大悟 ...自由詩815-8-5
火葬場- 草野大悟 ...自由詩515-7-23
少女- 草野大悟 ...自由詩415-6-30
空のしずく- 草野大悟 ...自由詩5*15-6-26
マンゴー- 草野大悟 ...自由詩215-6-18
竹婦人- 草野大悟 ...自由詩315-6-13
- 草野大悟 ...自由詩415-5-26
- 草野大悟 ...自由詩615-5-25
枇杷- 草野大悟 ...自由詩215-5-18
空の底- 草野大悟 ...自由詩715-4-11
鴉の明日- 草野大悟 ...自由詩715-3-20
星を注ぐ- 草野大悟 ...自由詩12*15-1-16
言葉- 草野大悟 ...自由詩4*14-12-10
極夜- 草野大悟 ...自由詩7*14-8-28
白夜- 草野大悟 ...自由詩2*14-8-11
極夜- 草野大悟 ...自由詩5*14-8-7
鳥山の立つころ- 草野大悟 ...自由詩2*14-4-21
三月の守宮(やもり)- 草野大悟 ...自由詩3*14-3-20
- 草野大悟 ...自由詩5*14-3-6
ミルキーブルーのVanity- 草野大悟 ...自由詩1*13-12-15
彩雲(さいうん)- 草野大悟 ...自由詩4*13-11-10
8年のリハビリ- 草野大悟 ...自由詩3*13-10-23
溶けてくるのは- 草野大悟 ...自由詩2*13-9-27
アジェリッド(湧き水)- 草野大悟 ...自由詩5*13-9-11
- 草野大悟 ...自由詩2*13-8-27

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する