うたた寝をしていた
週末の終電を降りると
駐輪場に一台
自転車は倒されていた
それを黙って立て直し
冷えたサドルに{ルビ跨=またが}って
軋んだペダルを今日も漕ぐ
人 ....
目に見えない悪魔が僕を操る
虚言と見せかけの優しさで僕の心を翻弄し
前向きに生きてる自分を闇へと誘う
虚言の陰では偽善者と化し
傍観者の如く成り行きを見続ける
悪 ....
ガラス瓶のなかの
北風に乗って
飛んでいく一羽の鳩
おまえは
空に引かれた
ひとすじの水脈
かぼそき涙の痕跡
花のようにふるえる声
おまえは
幼年時代
滴りこぼれゆくはずだ ....
マホガニーは薄明で 薄命の夜を始める
教室の窓から身を乗り出していたら
まさにいま
夢中で描いている赤い紫のペイズリーが
絨毯が
迎えに来ないかしら、と よぎる
若者よりもはしゃぐ現在進行 ....
子供の頃壊した記憶は
自分の想い
夢見な幼い想像は
自分のホントはここじゃない
もうじき死んで花ひらく
若い頃壊した記憶は
世界への想い
回りの見えない学生は
こいつら何て馬鹿なん ....
母ちゃんは台所(だいどこ)飯を炊く
父ちゃんは精出し仕事する
祖父ちゃんの戯れ言聞き流し
祖母ちゃんよ天国で見てろ
嗚呼、宵や宵や
夜風よ冷たくて
何億光年先も見えそうさ ....
冬の青い空を眺めて
見えたのは
光の粒子だった
きらきらと光るその粒は
純粋な希望の輝き
冬の白い地面を眺めて
見えたのは
水の結晶だった
きらりと光るその粒は
純粋な創造の輝き ....
ひとつの恋の終わりは、
ひとつの音楽とひとつの香りを残す―――
いつだったか
すれ違った文庫本の帯が
そう主張していた
乾かないルーズソックスの ....
がらんとしたうさぎ小屋には
冬の一等星みたく
赤いまなこが
ひかっている
かなあみに近づくと
わずかに薄荷のにおいがした
君だったろうか
呟いた息が白い
夜空には
おおぐ ....
窓際に
置かれた
書棚
その窓はすりガラスで
鉄線が格子状にガラスの中に張り巡らされている窓で
北側の壁にはめ込まれている
僕の腰ぐらいの高さの書棚の上には
郵便物用の ....
空をみあげた。星が光ってた。ずいぶんとこうして空をみあげてる。
毎日同じ空を同じ場所を同じ時間にみあげているのに星はDon’t形状記憶。
空をみあげた。星が光ってた。今日は ....
読みかけの雑誌を開いたまま あのひとが
透明なルリルになってしまった
笑みもそのまま ときめきもそのままに
ガラスのルリルになってしまった
うす青い 摩天楼の最上階
ここでは 音がこ ....
公園に散歩に行くと
楽しげに飛び回る犬を横目に
足下のシロツメクサを見つめてしまう
あ、もしかして四葉かもと
思わずかがみ込んで
でも滅多な事では見つかりはしない
三つ葉が普通で四葉は ....
世界の果てって行ったことあるかい?
先週もソコに行ってきたんだ
家族連れやらなんやらで
てんやわんやの大騒ぎさ
広い大地
燦々と降り注ぐ太陽
きれいな瞳
そして心
....
{ルビ銅=あかゞね}の地に影なす禿げ山は峙ち
ひと足もふた足も早く夜を招き入れる
時のか細き尾は見え隠れを続け
遠くより線路の軋む音が届く ....
それでも、あたしのブライアンは
はっ、はっ、はっ、はっ
なんて、口をあけてからだぜんたいで呼吸をして
わずかに首を傾けているだけだったし
こ ....
私の心を哀しくさせる
温かく強い光は天高く遠のき
私は切ない気分になる
枯れ葉舞い散る風の中
私の心は千々に乱れる
秋風よ
どうか私の心から温もりを奪わな ....
悪夢に魘され 目を覚ます
暗闇に 君をさがしても 見つかるわけもなくて
僕はイヤな汗を背中に残したまま 少しだけ熱い額に 手を翳すのだ
泣かないで。どうか。僕の愛で 君の身体はもう守 ....
「お前はヒーローじゃないんだよ。」
会社の上司によく言われる。
芋焼酎の甘美な力を借りて。
人生について語るとしばしば指摘を受ける。
積極的にヒーローになろうとしては ....
生きるのは/疲れましたと祖母が言う/空に刺さった冬の三日月
死にたいと/言えてしまう程わたしは自由/くたばることの出来ない自由
黄昏る/冬の寂しい路地裏に/孕んだ放火魔が火を産み落とす
....
もしもわたしが秋ならば
都会のビルや街路樹ごしに
優しくあなたに
オレンジ色の陽だまりを届けよう
もしもわたしが空ならば
あなたが見る通勤電車の窓の向こうに
透んだ永遠の水色を用意 ....
ほらこんな風に
指と指で窓をつくる
その空間に映し出されるのは
きっといつか見た事のある
冷たく水を{ルビ湛=たた}えた青い空
耳をそばだてて そして
聞くのはなつかしい声
冬から冬へと ....
何だかなって空を見上げたら
雲がゆっくり流れてるだけ
僕って小さな生き物が
1人で悩んで眠れない日々は
この空からしたら
すっごく小さな事なんだなって
そう思うとね
ちょっと寂しいよ ....
ある日のこと。
38歳独身である我が先輩は堂々と勇ましく宣言した。
先輩Tさん:『今まではホームランを狙い続け
空振りを繰り返してきたけれど。』
....
青空に鉄塔高くそびえたり
ワイン色の暁の空に酔いしれて
虹の橋渡って会いに行きたいな
星月夜君と二人でランデブー
首筋に冬のくちづけ雪の華
雨上がり君 ....
繰り返される季節の
永遠を想う冬の朝
一面の土が白く広がる大地は
きららきららと光から音を奏で
音は寒さを物語る
繰り返される季節の
瞬間を想う冬の朝
一面の水が白く波立つ湖は
ふ ....
赤はあなたの朝のあいさつ
いまさらながらって照れちゃうけれど
橙大好き抱きしめてなんて
いまさらながら言えないけれど
黄いろい蝶が花びらみたい
いまなら素直に笑えそう ....
何が 入りこんでいたのかも
突き止めては いけないものみたいに
吐き出すものに 流れて 流して
ターン するために ターンさせられ
海 の 底
開けられちまった 無口な口に
....
1.永遠の序章
(総論)
一人の少女が白い股から、鮮血を流してゆく、
夕暮れに、
今日も一つの真珠を、老女は丁寧に外してゆく。
それは来るべき季節への練習として、
周到に用意されて ....
望んだはずの
二人っきりの語らいは、
余りにも二人っきり過ぎて
時の過ごし方に困り出す。
ここには僕と君しか居ない。
こんな時
きっと互いに考えることは、
次の言葉を選ぶこと。
頭 ....
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