そこそこ空いてる車両に乗って
ドアの前に立っておっきいため息ついたら先生があぐらかいて出てきた

ぼんくらとヤってしもたらぼんくらがうつるんやで
愛のないSEXするときはお金もらわな
金だせ ....
誰か止めればよかったのに
投石器に自分の箱庭みたいな心を乗っけて
あいつは遠くへに飛んで行ってしまった
ほらそこのベンチ 降り積もった火山灰
虚ろなカタパルトがじっとしている

誰か止めれ ....
報われない愛を僕にください

届かない手紙を僕に書いてください

安っぽい言葉でもいいからささやいてください

僕が必要だって言ってください


思い出します君の柔らかな薄紅色のマフ ....
商談フロアは明るかった

外光のような明るさはすべてLEDだった

設計課長が施工後の保証を求めて来た

外からはこの社屋の外壁工事の音がしていた

私たちはその仕事を商品の納入だけだ ....
街の
人の

屋根瓦を
頬っぺたを
ボンネットを
ランドセルを

街の
人の

やわらかいところを
かたいところを
親切なところを
依怙地なところを

つついて
 ....
薄いセロファンに
優しく包まれている
そのなかに
甘いものが
入っていることを
私は知っている

子供のころ
歯医者が大嫌いだった
何より
歯医者のおじさんが嫌いだった
というか ....
届かない
あんたに触れたい指先は
夜に搦め捕られる


張り付く空気には微かな花の香
見遣った窓には真ん丸には足りない上弦の月が浮かぶ


あんたは今、誰と愛でているんだろう?
誰 ....
引っ越しのため、
冷蔵庫や、
洗濯機を処分し、
泣く泣く100冊以上の本を、
ブックオフに二束三文で売り払い、
レコードも、
妻になんどもやり直しさせられて、
150枚ほど、
売る ....
そうしてできた境界線が
ぼくを守った

いのちは 擦りきれる
曖昧な毎日
確かな真実ひとつ

ああ あなたが触れてくれたら
願い事で 水は枯れない
それならいっそ

溺れて
誰もいないうみで
ぼ ....
愛し合うことで
この世界を美しく{ルビ汚=けが}そう
互いの内なる罪の昏さに
惹かれ合った二人だから

二人がいろいろなかたちで
抱き合うそのたびごとに
幾重にも罪は深く響き合う
二人 ....
意味もなく
きみの匂いを嗅いでいる
そこには
しあわせだとかふしあわせだとか
そういう類のものは
感じられない

春先のつめたい空気の中
アイスをほおばる
その口元
きすをするのに ....
ふっくらと 光線を 中に吸い取りながら
梅が ごつごつとした 枝先に 咲いた
厳しく けなげな そのさまに なぜか
ある夏に訪れた 遠い島のことを思った 

出雲の孤島の海岸には無数 ....
綺麗なうなじが
しゅるりしゅるくねり
沸き立ち逃げまどう

頬紅柔らか梅の花
火照り提灯浮かぶ輪郭
なんて夜風が心地良い

あぁ長襦袢
春のさめざめ醒めぬ宵

あぁ長襦袢
そろ ....
{画像=120318231559.jpg}


人は87年間考えて、
考えて考えて、
考えて生きていくと、
いったい何に成るのだろう。

心に硬い硬い殻を纏った
岩石にでもなるのだろ ....
 春の採点

平日
ちっとも忙しくない日
じっと座っていると
時が頭上を通り越して行く
一世紀ぐらいのストライドじゃないかと
それほど風圧を受ける
目の前の原で四歳の私が
一心不乱に ....
自ら意図してじゃないの
前世の因果かしら
武道に縁があるようなのよね

父から剣道の手ほどき
刃を垂直に落として
むぎゅっとばかり、つかを絞る
小指の力が肝心でね

弓を引いた年月も ....
幼いころ
のっ原をかけまわっていたあたしの

いつもそばにあったその草花が
いぬふぐり、で
あると知ったのは
高校生のときだった

かわいらしいひびきに
その名をおぼえた
 ....
去っていったものは
はじめから出逢ったことのないものと
想えばいいこと

背をむけたものは
はじめから背だけを見せていたと
想えばいいこと

そしてぼくは幼い頃に戻るだけ
独りぼっち ....
「太陽に向かって手を伸ばした」









立ち尽くしてる


長い間




胸の奥に埋まってて


時々痛い



 ....
登校中の女の子と男の子が
道路を横切ろうとしている
飛び出しに供えて ブレーキに足をかける
春の陽射しの中 防寒着の子達は
車道の前に立ち止まり
急に 女の子がしゃがみこんだ

その手に ....
びいどろの中に
浮かぶ泡
気泡があるのは
不良品なのか
値下げの札がつけてあった

かなしい音が
とこしえに

びいどろに
刻まれた
唐草文様

ふるさとの野辺に咲く
名も ....
僕は病んでる自分を疎ましく思ったり

でもいとおしくもある


診察券にはだいぶ慣れてきたし

人間て病んでて当たり前なのかも知れない


検査着に着替えて腹部CTをとる

さ ....
海が
めくれてゆく
いくつもの
いくつもの
海が
めくれて
岸壁から
追い縋って
宙を泳ぐ指先に
紫貝のように
閉じる音楽

 (母は海に還ったのだ

街が
たわ ....
{画像=120316123953.png}

月の光が燦ざめく
まだ春浅き夜更けのこと
女が独りで死にました
誰にもみとられず
たった独りで息絶えて
時計の針は零時で止まったままに

 ....
お前は誰にでも容易く尻尾を振らない
それが臆病な心を隠すためだとしても
媚びを売る飼われた犬の真似はしない

俺は猫に匹敵するくらいの
そんなお前に敬意を払おう

例え数日何も食っていな ....
鳳凰が月を飲み込む春の空

剪定で残れた枝がホッとする

春の土 寝っ転がって自分知る

童貞が羨ましがる猫の恋

白子干 生まれ変わって白子干

古巣には戻りたくない戻れな ....
◇小魚

雨の後は
小川の土手が増水し
小魚たちの遊戯場になっている

水圧に押されて
寝てしまった青草を
小魚がしきりにつついて
運び去ろうとする

一本の草とて
そうはさせ ....
あしたひらくドア、そして窓雪のごとこころに積もる言葉はありや


思い出すなつかしいうた冬の日のふいに飛び立つ鳥の似すがた


赤い実を痛みを噛んだくちびるを指でなぞれば遠い夕陽を

 ....
賑やかな風景が今も見えてきそうだ
昭和のレジャーは大移動
小さなゲレンデ一つに
休みともなれば
がやがや人が集まり
きちんと並んで
リフトに揺られ
ゆっくり滑っていく

帰りの電車も ....
            横たわる男のひげは春を待つ
            閉じられた青白いまぶたの奥で
            なにを夢にみるのだろうか
            弥 ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17883)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
先生- カチキ自由詩412-3-21
誰か止めればよかったのに- ただのみ ...自由詩8*12-3-21
想春賦- 梅昆布茶自由詩1112-3-20
そんなときラブソング- 吉岡ペペ ...自由詩8*12-3-20
光の点描- nonya自由詩19*12-3-20
あめだま- そらの珊 ...自由詩12*12-3-20
上弦の月- 涼深自由詩712-3-19
忘れてしまった女- はだいろ自由詩412-3-19
回ることなく_在ること- 瑠音携帯写真+ ...112-3-19
ユートピア- 塔野夏子自由詩4*12-3-19
春の、匂い- かんな自由詩9+*12-3-19
出雲より_雲出づ- るるりら携帯写真+ ...9*12-3-19
宵の花長襦袢- 灰泥軽茶自由詩5*12-3-19
岩石のような人- beebee自由詩27*12-3-18
ニジンスキー日和- salco自由詩9*12-3-18
武道女子- 木原東子自由詩18*12-3-18
いぬふぐりに会いたい- 森の猫自由詩19*12-3-18
荒地- HAL自由詩6*12-3-18
合わせ鏡- 自由詩4*12-3-17
春の熱- 砂木自由詩17*12-3-17
とこしえ- そらの珊 ...自由詩12*12-3-17
診察室- 梅昆布茶自由詩2312-3-17
発端- 壮佑自由詩36*12-3-16
【_月の棺_—ツキノヒツギ—_】- 泡沫恋歌自由詩14*12-3-16
パブロフの犬- HAL自由詩4*12-3-16
俳句2012_3月上旬- 北大路京 ...俳句17*12-3-15
波打つ草原- 杉菜 晃自由詩11*12-3-15
あした- 石瀬琳々短歌6*12-3-15
スキー場跡- 灰泥軽茶自由詩9*12-3-15
春とひげ- 石田とわ自由詩6*12-3-15

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