誰のために歌うの
季節はずれのうぐいす
カナリヤなんて知らない 見たこともない
チョウチョが飛んで行く お盆の朝
もうすぐ 彼岸花咲くね
川辺がきれい

狂い咲きのバラが 迎えてくれた日 ....
Y一家北国に行く
鹿児島から、蒸気機関車にて
二晩寝て座席から転げ落ちた

到着、霜月、小雪

窓から永遠に降る雪を
あきず眺めた

二階まで積雪
道から雪の階段を下りて
やっと ....
雨の降りはじめる 特別な においがして
猫のヒゲがゆれる
森の虫が 鳴いて その余韻の先で
おこめのたける匂いは
のりしろのにおい 

やま と たに を
のりづけしようと  ....
月曜日
突き刺す気嵐の中
若い女が ビールを振る舞う
突き刺す気嵐の中
マネキンの片手に数羽の鳥が止まる

火曜日
隕石が飛び交う真夜中
若い女が アイスを振る舞う
隕石を避けて生き ....
ふるえるのは

百万の宇宙の

軋み

もつれ

私は言う、還れと
深夜のファミレスはこんなにも賑やかなのか

ドリンクバーやサラダバーではしゃぐひとたち

国道を走る車の音に混じって

「ぎゅぃん ぎゅぃん」

「しゅぃん しゅぃん」

と空間が ....
体重は二百キロを超え
母は
終日をベッドで寝暮らす
半身を起こすのは
朝昼晩の食事だけ

動こうと思えば動ける
膝を痛めて以来は這って行く
息を荒らげ汗を浮かべ
みしみしと座敷を圧し ....
ほんの気紛れだった
マンションの折込みチラシで
折紙しようなんて思ったのは

最寄駅徒歩7分を山折り
南角日当良好を谷折り
指紋の間にかすかに残る
あどけない感触を頼りに
無骨な指 ....
感覚を駆って
熱と湿度が飛び交って
ふたつの身体を高めていく

星間飛行の鈍色の船体が
故郷の水を恋しがって
恒星の配列をなぞるように
五感が跳ねて
目を閉じているのに  ....
きみのペースに生きている
ゆるまったり急いたりして
かたちを自在に変えながら
音楽を奏でるいきもの
春の空をゆびで容易くひろげて
降りてきたきみなのでしょう
川辺の花に鼻をよせ
草にむし ....
街の中は喧噪に溢れているので
街の中からゆっくり街道沿いに歩き出す。
季節が素通りしている並木道に
まだ落ちてこない銀杏の葉が茂っている
銀杏の樹肌はゴツゴツしているが
何も物言わずに
 ....
空を朱に染め、
太陽が堕ちる

キミを失う世界で
僕は怯えている


絵空事の未来描いてた
瞳閉じたまま崖を行くような
愚かで自由な旅路

繋いだ手の熱があれば
何も怖くなかっ ....

Yの充たされた世界の中に
「赤ちゃん」というものが登場した
期待するように長くトレーニングされていた
?印のものを待つ日々

ぷるぷるの柔らかな
泣いたり笑ったりするオトート
その ....
          指関節をなんど曲げても
          言葉がどこにあるか
          わからない


人類の要素のひとつ わたくしも
紙とペンで書いた言葉を 今は ....
腐った精子を腐ったおまんこにぶち込んで今の日本の出来上がり  
目が覚めたらやっぱりおっちゃんやった おっちゃん

ひとりやったら泣いちゃう おっちゃん

そんなおっちゃん、やさしいしたってやー


 
いたずらなことをくりかえすことによって

私にとって本当に大切なことを

忘れてしまったような気がする

覚えておきたい断片的な記憶を

輪ゴムで留めておいたはずなのだが

いつの ....
床に沈んでいた 木製の半月盾∵

あれを半月と呼んでいられたのも
半分が土で安泰だったからだ。

今更になって
分離し始めるとは思ってもみなかった。

半月が満たされたことによって
 ....
与えられた運命を背負い続けながら
どうしてもこのまま生きねばならぬというのなら

どんな苦悩さえも
受け入れてなおこの胸を引き裂いて
それでもそれでも
苦しみを受け止めて

涙は1滴も ....
山道を行く
 
水流れ青き木立の杉林曇り空には静けさがある

オレンジの紅葉咲きけり西教寺気恥ずかしげに四人で歩む

敷物を広げて座り妻語るハンミョウという道しるべ虫

山道はなだらか ....
あの日から数えて何度目かの地震かわからない
そもそも数えていないのだかから
わかるわけがない
それが余震なのかもわからない
震源地を確認して
津波の心配をしない
東京湾は
そもそも入り口 ....
若葉は青臭くていいと
老いた葉が
羨ましげに
鑑賞している

尖っていた葉は
あなたを守るため
傷つけるためじゃない
でも 遠ざけたのは

青くて頼りない葉だったから

そ ....
気付きもしなかった寒さが
心を貫く
お前
そこに一人で
平気なの


砂漠を凍らした夜風が
鼻をツンとさせた
まだ今日も終わらない
この夜は今
始まったばかり


一人のベ ....
ドは横たわっている音
いつまでも重い音
太りじしのオダリスク

レは小さな女の子
たんぽぽ色で爪先歩き
笑ったね?無邪気なお目目

ミは若草のさざめき
さ緑の丘 駆け下りる若者
涼 ....
寝転がってかいだ土の匂い
イチョウのじゅうたんを踏む音
冬を呼ぶにじんだ雲が浮かぶ空

「覚えていますか」

誰かと同じだった歩く早さも
いつの間にかずれて響きだす

”忘れよう”
 ....
今週から急に冬になったねって
君とかわした週末朝のメール
今年のクリスマスプレゼントは何にしようって
とつぜん焦る気持ちになったけど
それを考えることがすごくすごく嬉しくて
寒い朝に心が ....
深夜、満月が天空に輝き道路脇のトウモロコシ畑の背の高さに道路脇が深い闇となっている。そんな道を一人歩く男。そんな夜、大きな棕櫚の樹に向かって歩きだす男。

棕櫚の樹は国道16号と県道の交差点に大き ....
昨日の
銀色の
すすき
のほ

今日の
銀色の
やなぎ
のめ

銀色の
のはら
のうえ
のゆき

銀色の
のばと
のむれ
のみち








 ....
新幹線の車窓が

群青の夕景に支配されている

そこにはスーツ姿のぼくが

影のようだ

目線よりしたの建物たちが

ミニチュアのように見える

目線よりしたの建物を

勝 ....
私とあなたのこれからを
たとえるなら広い広い海であり
小さな舟であっても
きっと二人なら渡ってゆける

嵐に巻き込まれ
高波にあおられて
突然の海流に流されても
きっと私たちは離れずに ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17848)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
チョウチョ- 凪 ちひ ...自由詩411-12-1
青森行き- 木原東子自由詩10*11-12-1
桃源郷- るるりら自由詩11*11-12-1
マネキンの若い女- subaru★自由詩16*11-12-1
まだ終わらない夜- within自由詩4+*11-12-1
ファミリーレストランサラダバー- 灰泥軽茶自由詩7*11-12-1
ラストリゾート_(海)- salco自由詩6*11-11-30
折紙- nonya自由詩24*11-11-30
星にかける虹- あまね自由詩1311-11-30
生まれたことについて- たちばな ...自由詩23*11-11-30
鼻唄_ー道9ー- ……とあ ...自由詩611-11-30
孵化〜polsation〜- 涼深自由詩411-11-29
はじかれたけれども- 木原東子自由詩5+*11-11-29
痴呆の季節- 乾 加津 ...自由詩17*11-11-29
三分クッキング- カチキ自由詩211-11-29
おっちゃん- 殿上 童自由詩19*11-11-29
初めての衝動- 灰泥軽茶自由詩411-11-29
星の塗装工- yuugao自由詩1*11-11-28
生きねばならぬなら- 桜 歩美自由詩2*11-11-28
山道をゆく- 生田 稔短歌1011-11-28
それが余震なのかもわからない- rabbitfighte ...自由詩311-11-28
柊と人- subaru★自由詩17*11-11-27
カシオペヤ- さき自由詩611-11-27
1オクターブのバイエル_/_ハ長調- salco自由詩6*11-11-27
引き出し- 森未自由詩7*11-11-27
ふゆのけはい- ささやま ...自由詩9*11-11-27
クロスロード2- ……とあ ...自由詩11*11-11-27
銀色の- 塩崎みあ ...自由詩5*11-11-27
群青の夕景- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-11-27
蜃気楼の魚- 三条麗菜自由詩6*11-11-27

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