高校入学前の4月
 一足先に入学する高校に見学に来た
 まだ雪が残っている
 桜はまだ咲いていない
 グラウンドの横を通るサイクリングロードを
 蕾を付けた桜の木々が覆い被さっている
  ....
玄関のチャイムが鳴ったので
仕方なく立ち上がろうとしたら
背中の上に
重たい鳥が
止まっていた

「どいてくれますか?」
黄色の羽根を
ぱたり、と閉じて
ずん、と居座る
「私は止ま ....
花が
さいて
ゆれています
いつもの
野原
いままで
しらなかった
花が
さいて
ゆれています
匂やかにすみれ花咲く
白い星を押し{ルビ抱=いだ}き
夜の{ルビ水面=みなも} さざめきだち
{ルビ朱=あけ}にめくれてゆくまで
窓の外眼下に見下ろす名古屋の街は
遠く遠くきらきらと明りを燈し
瞬いては揺れ闇夜に煌々と浮かび上がり

そのひとつひとつの灯に想いを馳せるとき
忘れていた瞬間がふと思い浮かぶのです  ....
鉄は錆びていた
光沢は外に発しない
錆びきっていた

鉄は昔を思い出した
あの銀色に輝いていた自分を
当然だと信じていた
今はぼろぼろな茶色の体が
悲しかった
雨に濡れて
少しずつ ....
―夏至は、もう過ぎています

とか
じつは過ぎきっていた太陽の光、みたいな
ぽかりと口を開けるしかないような
きもち

かげろうが立ち昇るはやさで
泣き顔をつくるひとたちを
遠く道の ....
もし説明してくれなかったら
もう続けられない

もしここに貴方がいたら
少しは楽になるのかな

もしこの不安が解消されたら
いつまでもどこまでもついていくのに

もしこの苦しさがなく ....
?.

七百七十六番目の天使が
翼をなくした
俺は 黙っていた
言葉は全て 汚れているから
俺は 黙っていた
あと十秒



?.

六百六十五番目の悪魔 ....
僕はゆくだろう
鍾乳石の先で抗う
水滴の
夜のために

待つものも
さだかではない
暗闇のもっと底
染みこむ
朝のために

屈折がつくる道
灯台が照らす
霧の先に

ゆく ....
テレビをつけると 
瓦礫の山から掘り出され 
額に血を流した中年の女が 
担架から扉を開けた救急車へ 
運び込まれていた 

その夜 
テレビの消えた部屋で 
歯を磨き終えたぼくは 
 ....
空と宇宙の間
光る尾を引いた
星の欠片に、乗る
 
本当は
光ってるんじゃなくて
燃えているということには
知らんぷりをして
 
 
指で作ったカメラで
シャッターをきる
閉じ ....
フレッツ光に入ったから
確かに長澤まさみは
俺を大好きであるはずだった

来ないラブレター
ドラマ忙しいのか
そういえば月9は何故か
俺は恋人役じゃなかったな
と言ってたら虚しくなった ....
オートクチュール
私ぴったりに、しつらえた愛を下さいますか?

遠き月が啼く夜に
迷子のままでキスをする
盲目のロストヘヴン

でも独りよがりではいけないね
一人で恋は出来ないね

 ....
 
 
あなたが教えてくれたうたを
繰り返し うたい続ける
 
なげだした足にまとわりつく憂鬱は
綿菓子の最期みたいにねっとりして
組み敷かれたうたは
少し雑音が入っていた
 
無 ....
初めてラムネを飲んだのは
確か5歳のときだった

ママとパパに連れて行ってもらった
近所の夏祭り

小さなベンチに腰掛けて

ガラス玉を落としてくれたのは
パパだった

ビンに口 ....
ここ数日止まない雨

雨が止んだらあなたに逢いに行こうって

あなたの側でずっと笑っていようって決めているのに

まるであなたとの間を阻むように雨は降りやまない


最後に逢ったとき ....
汚れた雨が蹂躙する街角で
傷をかばいあうために手を繋ぐ
傘を持たない日だけ、どうしようもなく
君の手があたたかくて
切れた指先が痛みを増した

僕の手は
どんな温度で君に ....
ここは
ボクたちが二人きりで来た
初めての海岸

展望台
風が強かった
でも 繋いだ手
互いに脈を数えながら
温かいものが 二人の距離を近づけた

コートの季節に春のにおいが漂って ....
空の色が
ずいぶん濃い

光が
ひどくまぶしい

きのうの
夕焼けは見たかい?
カラクリのカマキリ

カマキリのカラクリ

お神籤をひかせて頂きます
神籤玉 運ばせて頂きます


ホンマは皆さん全員に 大吉ひいて 喜んでもらいたいんですよ

でも ほら

大凶とかのほうが ある ....
楽しみも
悲しみも
自分の体で
起こっているもの

いつも恥ずかしがり屋の
雨の中を立っている
心を痛め
苦痛に耐えている

心の滴が落ちた
夢は流れた
世界の人々が幸せで
 ....
の中で、
けたたましく太陽の
鳴る
音で、水は光で、
どこまで行ったって空で、
光で、


カンカンカンカン


の中で、
どこまでいったって水で、
吹き荒ぶ光
帆は
な ....
アナタの隣

いつもより少なめの安定剤

だけどなんだかフワフワしてて

気持ちよく

とても気持ちよく

眠りに入る事が出来るのアタシ


ぼーっとしながらお話 ....
耳に雨音
瞳に滴
触れるたび
肌はやわくなってゆく
身じろぎもしないで
硝子一枚に隔てられて
雨に囚われているのだろう

雨を除ける力など
もってはいないから
ここでじっとしている ....
散歩して

野原で見つけたんだ

何か丸くて四角で三角で

何ともいえない奴


君ととも

一緒に生活して

何か嬉しく昨日と今日も

毎日が楽しくて


 ....
畳一枚に張り付いた背中
切れかけの電気が最後の瞬き
嗚呼…お前と心中しようか
死ぬ時は誰でも独りだって
そうは言っても寂しいんだよ

大きな揺れを期待してみるも
窓ガラスは微動だにし ....
わたしは生まれてはじめて
暗い海の上を帰ってきた
海は、波は、そのたえまないざわめきは
常に舟をとりかこみ
あたりまえのようでありながら
のぞきこむと
そのたびに
あまりにも
おそろし ....
深過ぎて暗すぎる長いトンネルの中から
白いほど淡い黄色のぼやけた広がりを
遠くに感じる

井戸の底に落ちてしまった幼子が
恐怖と孤独で夜通し泣き果て
疲れて迎えた
まだ暗い夜明けのように ....
吐き出した嘘
4回転ジャンプして
本当の仮面をかぶってしまった
 
君が笑って
知らないままで
 
僕も笑って
知らないふりで
 
窮屈な時間 流れていく
 
湖を探しに行こう ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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錆びた鉄- ぽえむ君自由詩11*07-7-17
七月十七日- 水町綜助自由詩1207-7-17
If_-もし-- 茉莉香未詩・独白307-7-17
祈り- 水在らあ ...自由詩2707-7-17
疾中(微熱)- たりぽん ...自由詩1007-7-17
掌の上に_- 服部 剛自由詩13*07-7-17
創書日和「星」_乗星- 山中 烏 ...自由詩7*07-7-17
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オートクチュールの愛- 朽木 裕自由詩5*07-7-16
さみしいよるは- ゆるこ自由詩7*07-7-16
らむね- まりも自由詩10*07-7-16
雨が止んだら- ajisai自由詩9*07-7-16
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悲しい終幕- つちやし ...自由詩107-7-16
台風のあと2- weed & s ...携帯写真+ ...2*07-7-16
カマキリおみくじ- 北大路京 ...携帯写真+ ...4*07-7-16
戦争放棄- ペポパン ...自由詩7*07-7-16
落下母- 石田 圭 ...自由詩2007-7-16
アタシの布団- 自由詩1*07-7-16
紅い魚- LEO自由詩34*07-7-15
落ちていた幸福- 生田 稔自由詩6*07-7-15
- 唯浮自由詩3*07-7-15
灯台- 美砂自由詩3*07-7-15
めざめ- 佐和未詩・独白407-7-15
家出準備- 倉持 雛自由詩2+*07-7-15

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