複雑な感情を うまく説明できないんだ
名前のない衝動や 感覚が幾つも絡み合って
本当は自分でも まったく解ってないんだ
難解なコトバ並べて それらしく それらしく
う ....
宝石を散りばめたような闇
この世で一番大きい水溜り
そこには彼らがいることが
絶対であって
世界の暗黙の了解であった
でも
時にはその場から消えたい
と
訴えているのを
私は ....
エジプトに行った。
二週間行った。
世界遺産ピラミッドの佇む地ギザでは。
乗ろうとした駱駝の口が超臭かったから。
気持ちが萎えて結局乗らなかった。
駱駝は怒ったのかツバを飛ばしてきて靴につい ....
ある日のことでした。
空に住む太陽君がふと下を見ると
可愛らしい雪の子が遊んでいました。
ドキン!
太陽君は赤い顔をもっと真赤にして
雲の陰に隠れてしまいました。
「危ない危な ....
風は暗がりから吹く
私の影は滴りつづける
誰も居ない
かつて誰かが居たかもしれない
そのわずかな痕跡も
とうの昔に温度を失い
記憶を失い
頭上には黒い星座たち
ただ脳裏 ....
{引用=よだか、かあいそうよう
かわうそうよう}
四歳のわたしは協会で泣いた
よだかを想って泣いた
かあさまが牧師様に頂いた絵本を
わたしは涙でくしゃくしゃにしてしまった
十八歳は ....
時に逆らって
時計を上下逆さにしてみた
秒針の動きは変わらないので
結局
今日の予定が頭の中を過ぎてゆく
時に逆らって
時計を裏返してみた
時を見ることはできないので
結局
次の ....
合掌をしていただきます
生きるために
その命をいただきます
博愛主義でも
食べなければならないのです
わたしの肉じゃがは
一年前とはくらべものにならないくらいに
旨くな ....
照る照る坊主が
首吊り人形に見える
雨
ママの姿
パパの姿
照る照る坊主
首吊り人形
呼んでも起きない
だらん
だらん
音が聞こえてきそう
....
見知らねど行き着く場所はここにある
夢見て君を連れた北国
いつのまにか眠った僕の携帯に
隣の君から夕陽の小樽
真綿色の雪があまたの恋に染み
冷たい北の印 ....
僕は簡単に逃げ出す性格だ。
そして薬を飲んで
簡単に死んでしまったみたい。
気が付けば
真っ白な雲の上だった。
あらら。
マジで死んじゃった。
頭をポリポリかいてると
....
荻窪の町には昔ながらの駄菓子屋がまだあり
自分の足音がちゃぁんと聞こえてくるのです
ゆっくり道端の雑草や花に目を向けたり
空を音もなく区切る電線に止まるすずめを数えたり
荻窪の町には年老いた夫 ....
「修行」
午後には温かくなる体
ベビーピンク の爪の肌
血が通いましたよ 私
今日も祈るように手を合わせ
指先に軽く接吻する
上瞼は慈悲深く閉じられて
朝靄の消え行く間に ....
昨日とゆう過去
一時間前も過去
一分前も過去
一秒前も過去
もう二度と戻らない
時間とゆう平等な歴史
今日はたくさんある荷物の
買い物袋くらいのが下りました。
少しだけ生き返りました。
たぶん熱を出しました。
気付いたら夜だ。
久しぶりに
何だかずいぶんとうまくない夕食でした。
頭が痛く ....
夜中に仔猫が鳴いている
さぞ寒いことだろう
行き交う人は皆孤独のコートを纏い
白い息を吐きながら雑踏に消えていく
乾燥するのは肌だけでなくて
心まで乾燥していく
まぎれも ....
助手席に座って流れる景色を眺めていた
運転席では母が久しぶりの運転をしていて
トンネルをくぐると
そこには雪が積もっていた
途中から
空から雪が降り出して
こうでなければ冬でない
な ....
私は時々
雑踏の中へと
足を運びます
人々の声と
足音と
それらのざわめきから
あなたのささやきが
生まれてくるようで
太陽の熱で
大地から水蒸気が昇り
その粒は集まって雲 ....
星を見つめれば
今までの自分が
とても弱く見えてしまうけど
それは自分の心が広くなったから
海を見つめれば
今までの自分が
とても狭く見えてしまうけど
それは自分の心が深くなったから ....
ダイエットコークを飲む。
お茶だとなんだか味気ないから。
ダイエットコークを飲む。
炭酸と甘い味でシュワっとしたいから。
ダイエットコークを飲む。
普通のコーラはカロリーが気になるか ....
お日様にたっぷり干した
ふかふかのお布団くらいの
ホットケーキを焼いて
十匹の虎が走り回ったくらいの
たっぷりのバターをのっけて
お風呂に張ったくらいの
たっぷりのはちみつをかけて
いち ....
目の前にするとき
まるで舞台上で スポットライトで
照らされているように 私たちは
鍵なんて探して ポケットをまさぐって
見上げれば月が明るくって
まるで孤独で 砂漠のただ中にいるみたい ....
あなたと出会えた事
ささやかで当り前の
時と共に薄らぐかも
しれないそんな奇跡
想いを抑えられず あなたを傷つける
その感情を持余し 涙が溢れてしまう
でも きっと
心が翼を広げ ....
月のしずかを詠むほどに
月を
寡黙に封じ込む
聴きそびれていたかも知れない
のに
細い肩には雲をのせ
風をたよりに
風さえも
去り
物云わ ....
あなたの幸いを思う
あなたの幸いを思う
空虚な夜に 空虚なため息が
指輪の上に
あなたの幸いを思う
あなたの幸いを思う
あなたの髪を撫でるために
列車にとび乗った記憶を ....
水道の蛇口を軽く捻ると
中から水がポタポタ流れ出てくる
「それは涙だ」
と誰かが呟いた
言われなくても分かっている
これは涙だ
それは音を立てて溜まっていく
洗面器の上の鏡に男が映っ ....
こぐまの尾、
ちかり、ちか、り
天空いっぱい夜は溢れて
地上で凍った吐息は
瞬く銀に吸い込まれる
星灯りの舗道に
靴音を響かせ
きみの声を思い出すと
辿る道程は冬の密度が融 ....
ふいにまた一羽の鳥が飛び立ちて
束の間の夢心をよぎる
街角でつがいの鳥の歌を聞く
アナタナシデハ/アナタナシデモ
啼くな鳥涙ながすなうつむくな
唇かん ....
定年後
趣味で油絵を始めた親父が
キャンバスに向かい
一枚の絵を描き直している
さっ さっ
と音をたてると
窓辺から
午後の日が射すこの部屋に
絵具の匂いが満ちて ....
あきらめました
あなたのことはもう
あきらめました
あなたのために燃やす炎は
もうどこにもないのです
私の前には荒涼とした冬野が
どこまでも広がっているばかり
ここにはあなたの影も
....
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