ただひたすらに
天空に両腕を広げ
幸せを抱きしめたいと
願っている
頭上には虹の昂木が茂っていて
地面を見おろしている
アンドロマイトシナプスにろ過された
透明な木漏れ日に
肌にま ....
小さな舞台に幕が引かれる
けれどそれで終わりではなく
むしろまばらな拍手の後を
どうやって取り繕うか
それが今の問題
この日を闊歩する風が
肋骨の隙間を通り抜けて行く
....
(足音が空に響く)
木枯しの吹く 門の影にひとり
傘を片手に
かんざしをなおし空をぼうっと見つめる
黒髪がしん
と光る寒さに
空はなにもいわず
そのままの形で をんなは立ち
「あ」
....
あなたのうみにとびこんで
あたしをひろいにきたの
これはぶかぶか
あれはきつきつ
それはこそばゆい
どれならぴったりくるのやら
やわらかい ....
砂丘に行けば
明日があるかも知れないと
とぼとぼと足跡を残します、そして
砂を数えたのです
波を数えたのです
灯台の明滅を
数えたのです
星を教えてください
色 ....
おそらが
あんまり
たかく
あおく
すみきってくると
あかいふうせんが
恋しくなる
ふわ
ふわ
ひらりと
風にのり
ひつじの群れを
追い駆けたい
....
疎まれて、嫌われる
一本づつの僕らも
たくさん集まって
命咲かせれば
ひととき、こんなに綺麗。
愛されて、慈しまれる
一人づつの人間も
たくさん集まって
命咲かせれば
ひ ....
一昔前の愛の歌を聴きながら
歌詞を追っていた
たとえこれが、私のために歌われたものでないにしたって
それでも、感情移入してしまって
いつしか、涙が零れ落ちてしまった
『 さよなら 』 ....
ぞくぞくするものだから
風邪をひいたように思ったのだけれど
なんだ
背中に離婚届が貼り付いていたのか
ついでだから
その上から婚姻届も貼ってしまおう
少し温かくなるかもしれない
それ ....
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
これは骨のかけら
それとも砂糖つぶ
はちみつのようにとろりと濃い夜が明け ....
九龍城
住む 住む 憧れ 住む
生きる事に 関し
私達は 棺の中に
住まわなくてはならない
バイオリンが 青酸カリの
弓弾きを 撃ち殺し
たのは
住む 住まない
私が 生きる ....
一歩一歩沈む
沈む
さ迷う森のあなたに
黒く湿った土が香り
白日夢の欠けた月が
まあるく青ざめて眠る
白む指先で
鼓動にふれる声が
ふるえて腐蝕へ沈む
をんなは
なぜか黙り ....
しがらみが
やさしくて痛い
振り切ってしまえばいいのに
そうできる青さが欲しい
飛び込む勇気をください
たった一言でいいから
振り切ったら
新しい世界が待っている
知っ ....
みもふたもないはなしである
漱石の夢十夜の第一話
おんなはあっさりと死んで行く
おとこは大きな真珠貝を手にとって
庭に穴を掘り埋葬する
死亡診断書は何処にある
埋葬許可書はもらったか
....
木の葉が水面に舞い
遠い街の音楽隊が通りを行く時
私の想いはそこはかとなく乱れ
思わずイギリスの賛美歌を口ずさむ
耳を凝らし密かに求める主の言葉
祈りの後に祈りを重ね
右であろうか 左 ....
校舎の四階の窓から見える
真っ赤な夕陽が。
あたしを責めているようにしか見えなかった。
あまりに綺麗で
まっすぐで
避けて、逃げて、ばかりいるのあたしを
蔑むかのように
赤く ....
始まってからは あっという間に過ぎ
本気なやつらが 空振り喰らう
向かい風に吹き飛ばされ
あの頃の夢は まだ夢のままで
未だ冷たい風が吹き付ける
「明日は変わるさ。」
不安を希 ....
獣のように叫んでいた
その時あれは狂気そのものだった
何故そうなったのかは覚えていないが
あれが何やらわめいていたのだけは覚えていた
そしてそのままベッドに倒れこんで
今ようやく ....
風のむせび泣く
夜のはしっこの
ほんの隙間に
こぢんまりと
丸くなって
眠ってしまえ
水銀の上下する
オブジェを見て
ころころと
声をたてて
笑えばいい
とじた
....
あなたの人生は箱のようなもの
箱の中で生まれて
箱の中で死んでいく
わたしは気まぐれで
あなたの箱の中に
おもちゃを入れていく
「愛」だとか「真実」だとか
あ ....
取り扱いには重々御注意ください
優しそうな顔をしている言葉は曲者だ
天使の振りをしてそっと忍び込んでくると
仮面を脱ぎ捨てて悪魔に早変わり
シュガーコートされた落とし穴 ....
美しく生きる人を見た
美しい手からなる美しい庭
秩序はなく、整然としてなく、
自然に、あるがままに、緑の草原と咲き乱れる花たち
「人生は短いわ。だから楽しまなくちゃ」
9 ....
ヨーグルトや アイスを食べるとき
フタについた ちょこっとを 舐めるのがすき
不思議と おいしく感じてしまう
寝坊したと 勘違いして
いつもより 30分もはやく起きれたときは
と ....
足先の温みが一つ消える こんな夜は
君が 遠い目をするものだから
私は 少し寂しくて
シャリ シャリ シャリと 梨を剥く
窓辺にもたれて 膿む月を
仰いで君は ....
みず色の空に 浮かんだ
白い月
明けたばかりの朝
洗濯物を 干す
厚着をして でた外は
首もとから 冷えていく
夜を終えた 世界に
濡れた 竿から 雫が 落ちる
寒 ....
豚の目を{ルビ解=バラ}した
肉付きの眼球が二十個 並んで此方をみている
父にもらった手術用の手袋を嵌めて 一つ 掌に置く
冷たかった
どこまでも 質感は在った
メスによく似た鋏を ....
アンケート用紙にずらっと並んだ
「いいえ」を眺めていたら
「え」が物凄く変なもののように思えた
何だこの曲線は バランスがおかしい
「い」はこんなに整然として綺麗なのに
だんだん ....
冬の空に
オリオンが南中する頃
ベテルギウスは涙を零して
名前が呼ばれるのを待っている
冬の空の、暗い、
まるで何も存在しないかのように ....
しぃ、静かに
足音を消し
息を殺し
傘を持つ手が
微かに震える
雨音を丁寧に拾う
小雨に近いそれは
白いせせらぎになって
さわさわと
ざわめきたつ
煙草 ....
小春の今日は
黄色い花びら
薫り立つ
※自由詩のカテゴリに投稿した『小春日和』より引用
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