なんとかなんとかという人が
  作った国語辞典では
  定義されている

  虫刺されから
  国境までの
  日常が

  意味から
  真理までの
  抽象が

  あ ....
英雄になるために
イラクか北朝鮮から帰還せよと
ジャーナリストが囃し立てる

誰にも誉めて貰えない
タンポポの綿毛と渡り鳥
パスポートは要らない
空路を泳ぎ地上を笑う

電波の届かな ....
うららかな小春日が微笑み
空が蒼く透きとおり
宇宙の果てが大きな口を開けると
風が乙女を呼ぶ声が聞こえる

こんな日はお布団でも干しましょう
この頃、冒険談がいっぱい詰まった
世界地図を ....
感情の 吐露が
毒を 飲んでいるので
私は 今日も
宗教に つくす

ために
赤緑の 魚が
上流に 上る頃
宗教は 潰れている
ために
案外 黒い浄土が
死んでいる
そんな 気 ....
秋風が冷たくなってゆくのは
赤々と燃える炎を
鎮めるため

山から道へ
道から軒へ
軒から海へ
秋風は
休む間もなく吹きぬけてゆく
そうして
暦に目を留めた誰かが
山が燃え始める ....
海鳥とひとつづきで渡ってくる
季節の淋しさが
ビルの屋上にネオンになって明滅する

幽かな星空に瞬かない真実
夕焼けが照らし続けるから
火星は赤い星なのか

もうすっかり病んでしまった ....
なんにも無いところから
花が咲くわけなどないのに

私の目はいつも
開いた色しか見ていない
綺麗な色しか見ていない



いつのまに咲いたのか
どうやって咲いたのか
質問したなら ....
私の三匹の獏たちはすくすくと育って
立派な大人の獏になった
偏食も直って夢をバクバク食べるようになり
(三匹めの小さな獏はおバケの夢だけ苦手だったけど)
やがて彼らは巣立っ ....
靴紐がほどけて
その存在を見せ付けてくる

埋められるための空白は
ただ待つことしか出来ないのに


生きることを言葉で表現できたなら
どんなに幸せだろう
もしそれが可能なら
生き ....
草をはむ靴音を
幾度となく確かめて
渇いた枯れ葉の上に
柔らかい音をたてた

それ一枚ずつに
言葉があるかのようで
カサコソと囁いては
木漏れ日に揺れ
風に流されもする



 ....
なんという事もない 日曜の昼下がり

公園の野原の片隅

ポコーン ポコーンとボールを追う

カシャクシャと落ち葉と戯れる犬

こどもらの華やいだ声

透き通った青海原に
 ....
 ごめんなさい
 わたしのほうこそ

 あの時にあんなメールを送ったりしたことが
 まさかこんな結果になるなんて
 それを知っていたらそんなことはしなかった

 なんて後悔してももう遅い ....
その時に何を考えてるかなんて
そんな野暮なこと聞かないでよ

あたしはただ数を数えているだけ
何も考えないし
あたしは眠らない

どんな男でも
眠っている顔だけは
妙に愛らしいこ ....
白鳥が飛来していた

初雪の予感漂う十月下旬
懐かしい湖面に
白鳥が飛来していた

渡りは
これから本格的になるのだろう
湖面には
ぽつりぽつりと
数えられるほどの小さな群れ
 ....
太陽の溶けた樹液が
母星を 取り込み

枝の上に 果実を成す

宇宙飛行機には 乗れないけど
かじりついたら

行っていない星はない

この実すべてになるために
巡りきた 
宇 ....
   入眠


夜を行く 夜行列車の端から端まで
眠れないという あなたの背中を
私の恋を知る 二年の黒髪で覆い尽くす


やがて 足が滑らかに滑り落ち
月の無い夜を 黒豹と翔け行く ....
なんて矛盾だらけのまいにち。

英単語を前にして、
vague、なんて発音してみても。
まるでその通り。
僕は今、『あいまい』だ

反義語は、そうだなぁ
なんだっけ?

もうそれす ....
投影される星宿は
ただまばゆく
木漏れたように
天蓋にはりつき
記憶の中で見失った
街あかり

偽りの夜空のように
星の並びを過去に
たどれるならば
雪の降りしきる
プラネタリウ ....
言葉の陰で泣くのはいけない

それならば言葉の上に突っ伏して
泣きなさいと月は言う


果たしてそんな事が僕に
出来るのだろうかはまだ分からない

一息で詠えるフレ ....
テーブルに突っ伏していると
教室を思い出す
騒がしいクラスメイトの声
10分の休み時間

顔を上げ現実に戻ると
雨が降っていて 
久々に歩きたくなった


誰もが傘を広げて
顔の ....
人と争うように働いて
話す気にもなれず
押し黙ったまま一日を終える

仕事帰りの公園のベンチ
あたたかいゆげで慰めてくれる
たこ焼を食べていると
目の前の通りを
なかなか客に呼び止めら ....
付け足されてゆくことがあって
それはとても
喜ばしい

差し引かれてしまうことがあって
それはとても
痛ましい


あなたの暮らしは
わたしの暮らしでもあり

わたしの途は ....
夕暮れのバス停で
バスを何本も見送りながら
いつまでも尽きない話をしていた

木枯らしに吹かれて
君が吐き出す白い息が
ダイヤモンドダストに見えた

教室も ....
死にたくなって銃で一発
もう一つの世界を開拓したくて

でもここは日本なのでそんな武器なんて
幸いにも手に簡単に入らないので

一番銃に近いと思われる
おちんちんをこめかみに当てて
あ ....
シワにならない柔軟剤は
弛めの脱水の後
しわを伸ばして畳んでから干さねば
結局
シワになるのだった

この世の魔法は
何かしら条件や裏があって
そのため
純心なわたしは
物事の裏を ....
秋時計の振り子は密やかに
行きつ 戻りつ
たった一人の呼吸では
遮るものがない

少しずつ白くなり始めた町で
掌にほうっと暖をくれるのは
燃料のぎっしり詰まったストーブではなく
ほんの ....
あたしは女優だとあんたは言うのだった
あんたが起きる3分前ちょっきりにいつも
あたしは目を覚ますのだった
鏡をみてもその二人の姿は映らずに
目を細めてようやく輪郭が見え隠れするぐらいだった
 ....
よ!Arlseを歩くとっぽい兄ちゃん
ズンデルトから来たのかい 味なタッチ

いろんな仕事やってきたんだ いいな
Blue Eye ガンコそうで

グリーンが活きてて
ヴィンセント・ヴァ ....
君のくれた熱量が

ゆがめていく

水平線の

地平線の




掴めない

届かない

君のくれた

手のひらの熱量も
水は途絶えを忘れる薬

波を待ち望む青年や
イルカを愛する少女の瞳

波うち際に揺れる小舟や
小高く揺れる果樹の枝


彼ら
彼女らの
その目の海は
わたしには見えない
 ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
国語辞典- むらさき自由詩2*05-11-4
海外に焦がれる理由- kw自由詩1*05-11-4
*風よ_ふけ*- かおる自由詩5*05-11-4
毒と宗教の_上流- 奥津強自由詩8*05-11-4
紅葉狩り- 千波 一 ...自由詩13*05-11-3
秋星のくちづけ(先駆形)- たりぽん ...未詩・独白3*05-11-3
花を見つめて- 千波 一 ...自由詩12*05-11-3
偏食_番外編- 落合朱美自由詩15*05-11-3
白い空- 自由詩5*05-11-3
言の葉- LEO自由詩5*05-11-2
*雁渡り*- かおる自由詩5*05-11-2
Ce_Moi- むらさき自由詩2*05-11-2
a_Prostitute- 落合朱美自由詩11*05-11-2
白鳥の湖- 千波 一 ...自由詩16*05-11-2
果ての果実- 砂木自由詩10*05-11-2
フランケンシュタインの夜- 千月 話 ...自由詩17*05-11-1
単語帳- ことは未詩・独白2+*05-11-1
いつわりの夜空に- たりぽん ...自由詩7+05-11-1
言葉- 松本 涼自由詩7*05-11-1
流してしまえば- 自由詩4*05-11-1
白いゆげ- 服部 剛自由詩23*05-11-1
プラスマイナス・ウィズ- 千波 一 ...自由詩13*05-11-1
夢の続き- 落合朱美自由詩17*05-11-1
鍵渡した- むらさき自由詩1*05-11-1
柔軟剤から紅玉- 蒼木りん未詩・独白405-10-31
ほんのふたり- 銀猫自由詩10+*05-10-31
昨日の今日- むらさき自由詩4*05-10-31
美人絵師- 什蔵自由詩2*05-10-31
蜃気楼という方法- たりぽん ...自由詩405-10-31
見たことのない海- 千波 一 ...自由詩19*05-10-31

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