空気読めよ
話聞いてた?
優柔不断
何それ全然おもしろくないんだけど
わがままだな
ついていけない
自分さえ良ければいいんだな
知りたくもない、そんな不幸話
違う生き物だから無 ....
夜に出でし月は
右より欠けて浮きつつも
心鎮むる情けありて
ただひたすらに眺むらむ
何をか語らむその月は
暗き空に染むるる色は
今に咲く黄梅と思ほえ
心なつかし
夜に出でし月は ....
鳴り止まない携帯
飛び交うノイズ
満員の電車で圧殺未遂
忙しいってさ
心を亡くすって書くけど
心を亡くしたら
忘れることもできるんだよ
感覚異常
点滅するシグナル
....
しっかり掴まっていろ
サンダーバードの
エンジン唸る
1/4開度のグリップで
ゆうゆうと国道を突っ走る
トラボンの後を追っかける
追っかける足跡が
草臥れる足跡が
怖い音が ....
ほらご覧坊や、あれが人間よ
はしたない行為に身を委ね
年がら年中鳴き声がうるさい
勝手な快楽で
勝手な繁殖を
やつらを喰う物が現れたら
食べる物には困らないわね
ねえマ ....
西日のうちよせる窓辺に
幼い貝がひとつ
もぞもぞと動く白い靴下を
つん、とつけば、また{ルビ蹲=うずくま}る
どうしてこの子は
こんなに静かな遊びを
思いついてしまったのだろう
座り ....
食べては吐いて、を何度となく繰り返す。それなのにどうして私は尚も食べ続けるのだろう。クリームサンドのクラッカー、ピーナッツチョコレート、苺ジャムのマシュマロにチェリーコーク。袋はどれもあいていて、中身 ....
いい歳をして
書いていいものだろうかと 悩む
だって
うんこのことなんだもの
やめといたほうがいいよ って
頭のどこかが言うんだけど
トイレに行くたびに
思い出すからさぁ
....
死んだ鯔が漂っている
ゆらゆら ひれをふりながら
近づいてくる 油の浮いた港の水を分けて
俺の思い出を裂いて
一漕ぎで 鯔はあきらめる
記憶の追跡を 死というやわらかな退廃を
この ....
荒川遊園地の前にある公園の
ベンチで座って
プールを眺めた
夏
子供たちがみんなはしゃいでて
笑顔で
かわいらしかった
おもちゃみたいな
乗り物乗って
私たち
楽しかったね
....
わたしのこと、どれくらいすき?
ってきいたときの
これくらぁい、の両手で
だきしめられるせかいで
パパ、知らないでしょ?
わたしのくすりゆびにつながってる糸、
教えてくれたの、パパ ....
ぽつぽつと濡れた
到底そうだとは思えぬ
現実と懸け離れた
麒麟と眼が合ったのです
何かを言いたげな
でもそれが何なのか
哀しいかな
疎通ができない
だから
思い切り
喉の奥 ....
?.
日が沈むぜ
ウォッカの氷に
日が沈むぜ
おまえの鎖骨に
観覧車に
モップ犬に
道行く人に
カモメの声に
書くしかない
書くしかないんだ
おれたちこんなに ....
他にも女はたくさんいるが
女房は愛想を尽かして
子を連れて出ていったが
やはりおまえが一番で
おまえが他の男と口をきくだけで
やきもちを焼く姿を見て
情けない人ねと
お ....
名前を呼ぼうとして
ことばに拒絶される
あなたのくちびるなのです
だきしめたいのは
いえ、むしろ
ことばでは居られないから
そばにいて感じたい
あなたのおこす幽かな風まで
....
うにゃーとか
ごろにゃんとかで生きてみたい
そう云うあなたはナマケモノ
ハイエナが
悪者だなんて酷すぎます
一生懸命生きてるんです
ラブレター食べさせられても困りま ....
宇宙に終わりがないように
人の心にも終わりはないのです
ですから
自分で勝手に
終わらせないで下さい
風はいつでも吹くように
心も新しくなるのです
ですから
自分で勝手に
しまわ ....
すきなひとに
「すき」といえる
しあわせ
かみしめたい
歳を経るごとに
父は粗野になる
私の知っている父は
情けないほどに
やさしく
臆病であり
世間が
とても狭い世界が
気になって仕方がなくて
私はそんな父を見て
半ばあき ....
水音、雪の降る体
その白い音、針の先です
柔らかさのデフォルト
時計が降る
音が降る
針が
みみずは濡れたままだまっていました
そうすることしか、できなかった ....
ドンヨリした空模様
霧雨
緩やかな坂道をチャリで下る
途中にある、鯉ショップ
の前で立ち止まる
濡れそぼち
エアーポンプ
窮屈な水槽の中を泳ぐ、鯉やフナには
外の天候はあまり関係な ....
君を待ちながら眺める空は
心なしか寂しくて
致し方ない事情でも 持て余した時間に途方にくれる
時間が足りない 足りないと いつもわめいてるのに こんな時ばかり 何一つ やることはなく ....
温もりを感じたくて手を伸ばす
あなたは私の手を握り返し
日溜りの様に笑う
優しさは
あなたの手から私の手へ
じんわりと伝わってくる
私もあなたに笑みを返す
嬉しさは
私の手からあな ....
雪の結晶を ブローチにして
蓮華の花で ティアラを作って
突然の 夕立に 行く手を阻まれても
二人で歩く 道の先が 霧に霞んで見えなくても
紅い薔薇の ブーケを抱いて
カスミソウの ....
甘言というものはいとも容易く脆く崩れ去る
大事だと言い笑顔のときには誰でも優しくなれる
一番辛いときに何も発さない貴方は
本当は卑怯だという言葉を
私は飲み込みすぎ腹は大きく膨れ
悲しみ ....
{引用=
(蒼く淋しい春のただなかにいた日々
たそがれどきの所在なさに
私は絵本などをつくって
遊んでいたのでした
市販の便箋の絵のなかに )
}
....
その先には何か有ったのだろうか
線路は緩やかに弧を描き
まぶしげに白く光る
僕は改札を後にする
何と言う悲しい道だろう
駅前のロータリーは同じ場所を回り
出口を見つけ出した人だ ....
朝起きると武士だった
(拙者、もうしばらく眠るでござる
と、布団を被ったが
あっさり古女房に引き剥がされた
長葱を{ルビ購=あがな}ってこいという
女房殿はいつからあんなに強くなったのだろう ....
妻が子を産んだ。
女の子である。
わたしの子ではない。
山神さまの子だと妻は言う。
山神さまの子は妻に似て、
肌が白い。
むずかると、
白い肌を紅くして泣 ....
不確かな憂鬱が胸を撃つ。
交差点に逃げ場はない。
誰にもだ。
長靴を履いて雨の上を歩く、
いつもこうやって泣いているの。
....
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