夏の湖

やや曇る空を見上ぐるしばしの間魚跳びはぬる夏の湖にも

三上山かすむ彼方は雲おおくどこまでつづく湖のひろごり

人の身に災いおおくせまき門入りゆくごとく今日も歩めり
人は何故、殺すのか
人は何故、殺せないのか
普通の者は
殺される側への意識的感応で踏み止まる
が、普通の人間も
対象を下位に置く精神操作なしで、人は殺せるのだ
相手を敵、脅威と見做さずとも ....
ママは ついに
短パン タンク

にゃんも
もぞもぞ
おなかなめ

ぬいぐるみの
ファスナー
探してる

シャーっと
脱いで
でておいで

小さい
おじさん

会え ....
浅葱色の風 信念(まこと)を抱き
今 時代(とき)に抗う 刃となる

強き眼差しは 鬼の如く
ただ 前を行くのみ
決意の背中は 恐れも捨て
ただ 直(ひた)走るのみ

三日月(つき)に ....
八月
隙間のない日差しが街を埋めつくして息をとめた地上
の生きものたちは白い化石になるだろうか

昼下がりの昆虫のように日差しを避けて地下に逃れた
人びとの背にうっすら
あの日の地核の影が ....
百日紅の咲かない夏という小説を読みながら

ことしの蝉は鳴かないことに思いあたった

鳴かないどころかぼたぼたと地面に落ちている


地震のせいなのだろうか

それとも放射能だろうか ....
{画像=110726012953.jpg}

はるか大昔に天子が山頂にのぼり
おお我が美味し国よと祝詞を上げた山は
小さいころの遊び場だった

山の中腹には幾つか洞穴のようなものもあって
 ....
「リサイシャです。」 
突然の呼びかけにハッと顔を上げる
カウンター越しにその女性は佇んでいた 
小さな女の子を二人連れている 
一瞬 何と声をかけようか戸惑う


胸の底に沈殿している ....
君の透き通る眼差しで
僕を照らしている間
淋しい夢にうなされて
一人ぼっちで泣いている事がある

僕が起きるのは
決まって暗い部屋
今日も
君はどこにいるの

見回し続ける

君がいるはずの部屋か ....
すいか
ひまわり
ふうりん
かとりせんこう
おばあちゃんち
はなび
ゆうだち
うみ
かきごおり
にゅうどうぐも
むぎわらぼうし

麦わら帽子は
ホントはあんまり見たことな ....
飾り部に出入りされている木の
皮をはがせば しらじらと 
預けられていた夜中が
てっぺんから ひるがえり
白い髪を吐き まるまり落ちる

梳いていた指達
歩いていた足達
口づたいに行く ....
彼は初めて会った時、私をじっと見ていた。そして、
「ずっと(キミが)気になっていたんだ」と言った。
ビックリしたけれど、どこかで嬉しいとも思っていた。
それは、私を見つけた時、私のところまで迷わ ....
さようならは
言うのもするのも簡単で
儀式の魔力にとりつかれた

きみがどこにいて
わたしがどこにいて
そういう二人の居場所の
重なりあいで
やっと
世界の輪郭がぼんやりできあがる
 ....
風は丘を越えて吹いている
丘を覆い尽くす向日葵は
風に吹かれていくらか首を傾げ
黄色い丸顔を撫ぜる風

道の下は荒れ地
昔昔その昔
そこは大きな畑 だった
広大な綿花畑 だった
コッ ....
頼りなげな黒い煙は
空に還ることもなく
密閉された風景の中へ
呆気なく取り込まれていった

昨日の端から一刀両断に
切り離された時空に
冬物の黒い服を着せ
ひたすら透明な汗をかいて ....
カフェテラスの入口で
傘をパタパタしている
それは羽を休める鳥のよう

パタパタするのは
翼にあこがれているから?
風を感じてみたいから?

みんな
雨が降ると
パタパタしてい ....
ひまわりばたけをぬけたさきに

りんごのきがあって

きのまわりをさんかいまわると

みぎてにりんごがおちている


ひまわりというゆめ

ひだりにひまわり
みぎてにりんご ....
吹き荒れる灰色の風
立ち上がれなくて何度も膝をついた
拳に食い込むのは砂の痛さじゃなくて君の悔しさ

俯かないで空を見上げて
嵐がいつか止むように
君の世界も光差す日が来るから  ....
今日に限って 折傘忘れてスコール
タバコ屋の小さな軒先で身を寄せながら
雨粒を指で拾い 掌で{ルビ弄=もてあそ}んだ

店奥のシャイな婆さんは
アガリっぱなしの{ルビ緞帳=どんちょう}が下り ....
あのひとが少しだけ
 救われますように

あのひとが少しだけ
 苦しんでいるなら


ぼくは少しだけ君を知っていたから
ぼくは少しだけ悔しく思うことができたよ

少し 少しだけ む ....
植え込みに隠された自転車をぼんやり眺めていた
ピカピカなのに捨てられているから

おもいはサドルに積もり
シーソーがかるいを弾く

まるで意味のないことを口走りたくなる
風になりたい、と ....
{画像=110721225828.jpg}


鯨にある指先(地上)の記憶のように
人間にも忘れてしまった記憶がある
それはsora(翼)の記憶
身体の奥にある翼(骨)の記憶を頼りに
背 ....
気持ちをコントロールできなくて

ぼくらはおかしくなるのではない

気持ちをコントロールしようとして

ぼくらはおかしくなってしまうのだ


いま喫茶店をでた

のこり少ない珈琲 ....
娘はプリキュアが好きだと言う
そんな娘と
「これは?」
「サンシャイン」などと答えて
レトルトカレーの空箱で会話をして 
電子レンジがカレーを温める間だけの信頼を
獲得できるような気がして ....
夜明け前
蒼い空に
身を削る月がいた
誰にも気づかれることのないように
まして獣たちに さとられないように
目覚めた女が背をみせる
静まり返った山森は、眠りについたまま
星をなくした夜空 ....
泣きたい時ほど哂いたくなるのはなぜだろう

つまづいて転んで
そのまま起き上がれなくなった事はありますか

愛する人の寝顔に無性に不安になって
揺さぶり起こした事はありますか

人間不 ....
滑るように季節は過ぎて
そう
望みながら呼吸を
いっしょうけんめいくりかえしている
君にであって
こんなにもこころが溶けだして
やわらかさを増しているのは
しなやかになったのか
そ ....
風は ふいに吹いて 窓を叩く
黒板の向こうに 鯨がゆく
地学の時間のあくびと 古生代
わたしが 海から来たのなら
うたたねで見た あの鯨は 真実、わたしの古い友人だ
だれかが私を呼 ....
あーあ
夏が来た
やばい
俺が性犯罪者に最も近づく季節

ってかさ
なによ
おねーちゃんたちの
あの格好
ミニスカート
ホットパンツ
キャミソール
下手すると下着見せてる
君 ....
展示室に靴音が高く響く
自分の存在を悟られそうで

どきりとする
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の湖- 生田 稔短歌511-7-27
殺人の否定- salco自由詩5*11-7-27
でておいで- 森の猫自由詩8*11-7-26
浅葱色の絆- 洞野いち ...自由詩6*11-7-26
午後の化石- たま自由詩24*11-7-26
蝉の鳴かない夏- 吉岡ペペ ...自由詩511-7-26
橿原断片_/_耳成山- beebee散文(批評 ...21+11-7-26
罹災者- 渡 ひろ ...自由詩23*11-7-25
青空と灯台- 乱太郎携帯写真+ ...16*11-7-25
麦わら帽子にあこがれて- ささやま ...自由詩5*11-7-24
渡る部- 砂木自由詩10*11-7-24
アンドロイド- 未完自由詩3*11-7-24
きみとあの人と- みぞるる自由詩311-7-24
上を向いて歩く- ……とあ ...自由詩8*11-7-23
モラトリアムの夏- nonya自由詩15*11-7-23
- 沢村 俊 ...自由詩211-7-23
ひまわりというゆめ- Seia自由詩411-7-22
空は晴- 洞野いち ...自由詩2*11-7-22
スコール- subaru★自由詩16*11-7-22
かもめ_(嘘ラブレター)- 鈴木陽一 ...自由詩1*11-7-22
ブラン&ブラン- 佐々木妖 ...自由詩5*11-7-22
翼の骨の記憶_/_いつかきっとsoraを飛ぶ- beebee自由詩23*11-7-21
寄り添うことだけが重要やねん- 吉岡ペペ ...自由詩611-7-21
好きなもの(2011年電子レンジでカレーを温める間に)- N.K.自由詩1*11-7-21
黎明の月- 月乃助自由詩13*11-7-21
「哂う理由」- 桐ヶ谷忍自由詩811-7-21
りょう/いきる- かんな自由詩7*11-7-21
心星- るるりら自由詩811-7-21
夏って- 真山義一 ...自由詩2211-7-21
靴音- kauz ...自由詩6*11-7-20

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