はぐれてしまった季節を
無理に追ったりはしないわ。

ズレた時間も
気持ちがイイものね。
よく晴れたこんな日は
思いっきり息を吸い込んで
初めての感覚に
溺れていたいわ。

空も風も…優しい。
教えら ....
死は呆気なく残酷である

豪雨が容赦なく車体に撃ちつけられる
不安と恐怖を増幅させるBGMは
中の少年に?男の子は泣いてはいけない?
というくだらない法則を完璧に無効にさせてしまった

 ....
まばらなようで
まったく同じ

涙は
ひとから流れゆく



雨のぬくもりを
手探りつづける日々と

かぜの横顔について
語りあぐねてみる日々と

だれか
上 ....
雨色の空気が
私の奥をノックする
深く吸い込んで
吐くだけの、仕草
 
名も知らぬ花に
小さく声をかける
雨音はもう
とうに止んで
 
 
水溜まりの上を
わざと歩く
波紋が ....
「ダナエ」


私は誰にも会うことを許されず
塔に閉じ込められたダナエ

ひとりひっそりひそやかに
窓の外の雨を見ている

もしもあなたがゼウスのように
黄金の雨となって
この身 ....
建築物の皮膚が

剥がれていく隙間に

君の片目が見えたら

棘を映しこんでいるから

真っ白になるまで燃やそう

それは緑色で 右か左か

どちらの目なのかわからない内にも
 ....
何を植えるかなんて
考えもなしに
掘りおこした
庭のすみ

やわらかい土の頂きに
雀が降りて
ころころと、まろび遊ぶから
つい、嬉しく振り返って
あの人の面影を探してしまう

幸 ....
樹木の陰が
けだるく映る

細い暖かな湧水が
濁りの池へ静かな型を決めて流れ込む

表面張力の曲線を孕み
丸あるい葉は
水面を押し分けて浮かぶ

黎明からひと時すぎた
小鳥のさえ ....
無数のあなた、むすっとあなた

そこの穴はあなたの穴さ

穴のないあなた、穴ばかりのあなた

あなあなかしこ、あらかしこ

洗ったあなた、ずぶ濡れあなた

愛してあなた、言って ....
君は鳥のように 自由でいて
羽を広げて 青い空を駆けまわって

僕は大きな木でいよう
君が疲れたときに 羽を休められる

雨から君を守るため
枝をいっぱい伸ばして 大きな葉を ....
考えてみるともうずっと
生活はあなたの色に染まっていて
以前がどうだったかなんて
少しも思い出せそうにない

だからと言って
あなたとの距離が近いかと言えば
残念ながらそんなことはな ....
疲れた体を
冷たいベッドに横たえて
昨日の夢の続きを再生しましょ

夢みたいな夢
現実よりもはるかに現実
どっちでも大して変わらないね


あら 
どういう風の吹き回しかし ....
カーテンの隙間 零れだす光の粒
もう少しゆっくり世界が周ればいいのに
この感情に名前を付けるのは辞めよう
この{ルビ空間=そら}は 確かに生温く心地良い


此処が楽園だというのなら
今 ....
あれは、テレビでゴッホの贋作のニュースを見ていた時のことでした。

アナタはいいました。
「セザンヌの贋作はほとんど無い。セザンヌの絵を贋作することは不可能に近い」
なんのこと、ゴッホだけじゃ ....
青白い紫煙の行方を目で追う

あなたは煙草をくゆらせながら

目をとじて流れる音楽に聴き入っている

ゆっくりとした甘めのバラード

暗黙の了解の時間・・・

わたしはあなたとの距 ....
輪ゴムのように生きろ
小さい頃から父に
ずっと言われ続けてきた
その父も祖父から
ずっと言われ続けてきたらしい

輪ゴムのような生き方って
どんな生き方なんだろう
伸びたり縮んだり
 ....
 
 人の人生は喜びも悲しみも切なさも寂しさも
 ひっくるめて生きること
 それは何のため?
 
 俺は今まで
 その答えを探して
 詩を書き
 歌を歌い
 自問自答して
 友達と ....
はじめて
青い本の表紙に
CHOPIN
という文字を見いだしたとき
その下にショパンという名前を確認したとき
華やかな、うわずったような気もちが、
早く弾きたいという、せっつかれるような気 ....
ゆるい鎖にずっと 繋がれていたい


それを愛と思っていたい 思い違いでもいい

だから気づかないフリでごまかす

なににも帰属していないことに それでもまだ

気づ ....
小さな埠頭に飾られた
裸婦像のデッサンは
優しい夜を映していて
僕はそれを見るのが好きだった

そのデッサンには
味のしない名前がついていて
僕が生まれてから死ぬまでの間に
たった三人 ....
一人ぼっちだ
花々の中で

麦畑を風が渡って
そこに点在するポピーは
そのひとつひとつが
恋で

黄色と赤の美しい翼を持った小鳥が
巡礼道の真ん中で風に吹 ....
君は
ミーハーを馬鹿にできるかもしれないが、
ミーハーだって
君を馬鹿にできるだろうに
古い日記の頁を{ルビ捲=めく}ると 
遠い昨日へ 
葬られた{ルビ女=ひと}の名前 

( 霞の向こうに立つ、その人影 ) 

左手首に巻いていた 
あの日の腕時計は 
いつのまに、{ ....
すやすやと

安らかな寝息を立てる

ちいさなちいさな背中



このちいさな背中に

どれだけの重荷を

背負わせてしまったんだろう



たくさんの痛みに耐えて ....
弱者が団結して自由の旅に出る
自由を目指したはずの道中にも社会は生まれ
不自由もまた生まれる

強者がいた時よりもっと厳しい社会
強者がいた時よりもっと強固な不自由

信仰を失うにつれ
 ....
僕たちは
自己愛が強いのか
愛情過多なのか

つまり
屈折していて
言葉を介して
真っすぐ伝え合う事が出来ない


濡れそぼるデュランタの儚さは
強さをもたないわけではないのよ
 ....
深い海の中に
大きな空間が広がっている
そのまんなかに
魚がいる

僕は息をひそめて
それをみる


魚たちが
いつの日か
何か乗り物に乗って
海から出るとき

その乗り物 ....
無花果をひとんちの庭でみつけた
とおいむかしを想い出して
わたしたちはそうっと忍び込んだ
―いちじくって杏仁豆腐にあうんだよ
―しぃー。ばか。でぶ。はげ
ちょっとめくれたあなたの柔 ....
ハイ松の低く自生する
ゴロタ石の 登坂道

岩に付着した わずかな土を糧に
可憐に咲く 薄ピンクの高山植物

見上げれば
万年雪の雪渓

緑の絨毯と白い雪は
自らの領土を主張し
 ....
隣の席で
難解な数学の問題を
すらすらと解く彼が嫌いだった
無能な自分を見ていた
何でこんな複雑なものを
考え込むことなしに
さばいて見せるのだろう
その姿勢がどこか傲慢で
さらに彼を ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17883)
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小さい- 水在らあ ...自由詩37*07-6-25
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