突然、
人間なんてららーらーららららーらー♪
と
フォーラムの
みんなが歌いだしたもんだから
あたまの中の空気は凍りつき
ザクザクと行進する
軍靴の音が響いてきた
かけがえのない
愛 ....
ソファに横たえた白い身体は
あまりにも細いので
私はキミを抱き締めたくなる
それはただキミの体温が欲しいから
私の体温を伝えたいだけの
言い訳なのですけどね
どこを見つめているのでしょ ....
終わりが見えないほど
想い続けた夜のこと
私の中で舞踏曲が
鳴り始めます
もはや私のためには存在しない
あなたも一人の人間であることは
間違いないのです
だから私は人間にではなく ....
桃の花が散って
春らしくなった
今は
桜が満開
これからは
いつだって
桜は散ることがない
何時だって何処だって
何処の国にでも咲いている
今年も
小面をつけて五穀豊饒を祈 ....
胸の奥底を突き刺す
あの時の届かなかった想い
尖りきった気持ち
傷つけてしまったことば
風が攫っていったのか
冷えこんで行く空に
張り巡らされた鉄条網から
....
(『ゴゲンナンゴ』
なんでスッテ)
(『語源難語』)
名前ノ由来ガ分かラ−ナい
沢山の名前ヲ印シテ来たモノなノニ
絮(jo)トハ蔽緜(heiken)ナリ
即チ繭屑(ま ....
ためらい傷
みたいな三日月
彼方で雲の風紋
ついやされる言葉
私という
熱を届けるため
無数の
海に降る雪
水平線をかき消し
どこにもつもることもなく
....
朽ち果てようとする一枚の葉に
思い出します、
たいせつな
いろ
寒さがつのりゆく風のなかで
あらゆるものを踏みつけて
あらゆるものに火を放ち
暖まるすべは
そのすべもろ ....
一握りの気まま、は
自由と呼ばない
不自由から逃れて
背中の羽根を伸ばしても
きっと名前が違うだろう
いくばくの束縛から逃れた、
小鳥のようなあなたは
一粒の木の実 ....
一瞬
光った
綺麗な光だ
全てを
終わらしそうな
綺麗な光だ
爆発音が聞こえて
自分は死んだと思った
私の体の奥底から
赤い怒りが
飛び出す
大量の血だ
私 大 ....
右手に機関銃
左手にカッターナイフ
束縛を撃ち殺す
束縛を刺し殺す
束縛とは名詞ではなく
束縛とは代名詞
いらないから消えてしまえと笑われて
俺もお前がいらないよ
結局互いに消 ....
窓ガラスにくちづけを
吐息がこぼれたら
やさしいあのひとの時間
ミルク色の月に
紅茶をこぼして
頬を寄せて眠るひざまくら
好きといって
嫌いといって
憎むといって
どうか
雪崩式口説き落としでそのままフォールなんてしませんわたしはヒール。
ウェスタンラリアット一閃!西のホテルに消えゆくきみについてゆく。
入場テーマ鳴りやまぬう ....
静かに燃えている胸の炎
雪の舞い散る冷えた空気にも
消えないで燃え続けている
このままあなたに会えないで
一人きりせつなさにとらわれて
涙の河で溺れてしまうなら
胸の奥の埋み火消してしまお ....
一人 は
まだ いい
独り は
有無を 言わせない
ランドセルから8年目
いつもと変わらぬ見慣れた風景
昔はそうじゃなかった
眠りを忘れた第二の故郷
夜中は真っ暗だったはずなのに
今は夜でも雲行きさえも見えるほどに
誰かが付けた ....
昨晩から一年ぶりに実家に帰ったが
田舎のはずの実家も次第にひらけていて
もう田舎とは言えない環境に成っていた
料理は得意だがおふくろの味の料理は
また格別でとても美 ....
詩人のさだめとして
生きることは
茨の道
自分の苦痛をフィルターにかけて
美しく輝くものに変えねばならない
世間の不条理
我が身にも降りかかる
ある時は
腐臭ただ ....
うすずみ色の空はひくく
ピアノ線を地におろし
哀しみという歌をかなでる
さえずる鳥さえもいない
こんな午後は
暴かれてしまうことをおそれて
いくどもたしかめた肌の ....
月は泣く
また一人だけ
真っ暗闇に照らされて
遠い遠い昼間の
あの太陽へ
手を伸ばせども
届かない
もし辿り着いても
か弱い彼女の体はきっと
丸焼けになってしま ....
勤める店のある街には
空は上にしかない
疲れた街路樹から
遥かに上
高く遠く硬い
季節は駆け足で過ぎてゆく
日々は戻らぬから
私は大人にしかなれず
この街が似合う年になって
こ ....
がらくたを集めてそこに塔を創ろう
僕たちががらくたである証にも
ペットボトルを集めてそこにオブジェを作ろう
僕らがアーティストである証にも
空き缶を集めて模 ....
ピンセットを手に取りあなたの棘を
丁寧に一つずつ抜き取ると
小さい棘がこんなに痛みを作るなんてと
不思議がるあなたの手にはたくさんの棘
気がついているのでしょうか
私の体を抱く度に棘は刺 ....
深い谷に橋を架けよう
向こう側へ行く 旅人のため
大きな川に橋を架けよう
渡し守が 今以上傷付かないように
こちら側と向こう側があって
渡るための橋が架かる
どこにも属さないそこは
....
庭に落ちた夕焼け、それだけじゃ
君を好きになる理由にはならないけれど
よく挨拶を交わす新聞配達夫がいつもよりも少し急いで
豆腐屋のラッパがいつもよりも何だか妙に心地良い
ご無沙汰だった静寂を内 ....
こんなたとえ話から、
はじめてみます。
ぼくは毎日こわれています。
それは、
九十八マイルの速球を投げた、
松坂大輔の肩が、
一球ずつ壊れてゆくように。 ....
こぼれ落ちる涙に
いとしさを聴く
ときには
いらだちを聴き
いたずらもいましめも聴く
わたしたちは温度を知っている
あるいは
温度の選択を知っている
....
{引用=
先日、詩の朗読会に参加しました。
といっても、見てるだけでしたが。
しかし、得るものは多かったし、
楽しく、おもしろかったです。
}
....
秘密の愛になっちまった、
僕らはこれからどうしよう。
君は一人のさみしさに
ほとほと疲れて傘の中。
勝手な恋のお付き合いに
ごめんなさいって言いながら、
しっかりと僕を引く君の白 ....
年末と言うのに
テレビが悲しいニュースを告げる。
『発達した低気圧のため、北の海は大荒れ、
ベーリング海にて、港帰りの漁船、遭難!!』
ああ、こんな時に。
凍てつく北の海に ....
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