あったかいですね
こんな時は
ありがたくなります
きみの体温
きみの赤いいのち

手をこぶしにしてみたら
ちょっとだけ穴ができて
覗いたら
やっぱりきみは
笑ってました

こぶ ....
東京と東京のあいだは
やはり
びっしり東京だった
銀色のパチンコ玉で{ルビ犇=ひしめ}いていて
覗き込めば
ひとつ、ひとつ
{ルビ歪=ゆが}んだ顔を映す

冷たい光の反射に
じっと身 ....
もう今さら
言いたいことなんてないし
毎日
言いたいことばかりで
今は
それと同じ


「冷たい」なんて
言われたことがなかった
反論も 
きっとできる
でも 自信がないのは
 ....
キミの左手をそっと握れば
伝わってくる微かな体温
すらりと細い指で

握り返して何も言わない
その紅い唇に何も宿っていないの、

そっと取り出したケースから
レースで包まれたプラチナの ....
手すりのない屋上で
そらをとりもどす、わたしがいる
{ルビ限界線=ちへい}に浮かぶ遠い筋雲の
気流の音に耳をすます
わたしがいる
まぶたの裏に
真昼の月を新月と焼き付け
まぼろしではない ....
食べる物があり
寝る場所があり
やりたい事があり
少なくともそれに触れ
五体満足に風邪もひかず
昔より少し親密な友達と
少し酒を呑める

僕は自由になりたい
わがままだけれど
そう ....
またジャングルに入り込みすぎてしまった
道を歩いていてジャングルを見つけると
どうしても入りたくなる
秀逸だったのは
丸の内仲通りで見つけたこのジャングル
最先端のオフィス街
周囲が升目上 ....
農家のおばあさんが
小さな乳母車に載せているのは
自分の畑で育てた花だった

生まれながらにして背が低かった
歳をとり腰も曲がってしまった
それでも車いっぱいに花を積み込んで
今日も花を ....
君の横顔を覗いてみよう

少しうつむきがちなそのまつげに

触れてみよう

僕は

君のかけらを

毎日拾い集めては

つなぎ合わせて

毎晩君を想う

 ....
冬の雨が上がって
しっとりと潤った空気に
小さな蕾が目覚め始める

春と呼ぶにはあまりに早く
陽射が弱々しく届いて
蕾の外側だけがほんのり白く染まる

冷酷な北風には
他愛もない出来 ....
死ぬときって
今までの人生を思い出すって言うじゃない
君が亡くなるときに
君と出会ってからの いろんなこと
どんどん頭の中に浮かんできたんだ

君が亡くなったとき
もう愛することは やめ ....
にぎってみな
ほら
もうだめだろ
そのタマネギ

切ったら泣くぜ
ぜったい泣くぜ
半分ぐらい
腐ってたって

ぜったい泣くから
まあ座って
二人で剥こう
そうして
 ....
ブリキのロボットはひとり
旅先の浜辺に{ルビ佇=たたず}んでいた 

羽織った黒いマントを 
浜辺の風になびかせて   


( 振り返れば 
( 浜辺には長い足跡 


拾った ....
 待っていたわ

貴方とあたしは 今だけ 絆を持つ


 期待してるの

もう我慢の限界 焦らさないで さぁ


薄い隙間から溢れだした 熟れた果実の香りは

あたしには何も感 ....
Happiness
ひとつくちずさめば
あなたの笑顔のように
すべてがキラキラね

Loneliness
ひとつくちにふくめば
あたしの瞳のように
すべてがブルーになる

Addr ....
何故だろう
生まれ落ちた言葉のひとつも
君に伝えられない

やさしく降りそそぐ
木漏れ日に
いまは心を委ねたい

目を覚まして
君がそばに居てくれたら
最高

 ....
逃げる 逃げる
追いつかれないように 脚を追いかける


逃げる 逃げる
追いつかれませんように と 祈りながら


追いかける 追いかける 逃げるように 追いかける
 ....
あなたの髪に触れるしずくは
花びらのように
キラキラと咲いて散っていく

あたしもそんなふうに綺麗に映ればいい

住み慣れたはずの町が
やけに他人行儀に感じた
折れた傘が
歩道の脇に ....
アスファルトに影が伸びて

君の横顔がフラッシュバック

あの頃は些細なことも

可笑しくて仕方がなかった


公園で寄り添って食べた

焼き鳥の味がフラッシュバック

あの ....
 ままならないのが人生劇場
 その中でいろんなことを学びとる
 自分の足で立ってない頃には
 すべての刺激は自分を責めていたっけ
 
 叔父に殴られ
 母は青ざめ
 父は妾をつくり
  ....
或る 陽射しが穏やかな午後
風はゆるやかに 丘を流れる
窓枠に切り取られたその風景の
ずっと彼方を 少年は見ていた

鳥かごの中
「日常」は夢のまた夢
その身には 穢れなき白と
何もの ....
雨に打たれた紙が
ぼくをじっと見つめていた
何の紙なのかは
わからないけれど
何かを言いたい気持ちが
そこにはあった

雨に打たれた紙を
ぼくはそっと見守った
何のためなのかは
わ ....
夜が更けていきますね
送電線を伝わって
ふらりふらりと麦畑を行けば
ほら
電線が囁いている
星屑をまとった天使たちが
口笛を吹きながら散歩しているんだ

軍用ブルドーザーに破壊されたガ ....
あと二回満月に逢えば
わたし、ひとりと眠る

僅かに欠けた月を眺め
煩雑な世界に目を瞑り
生きて死ぬことだけを考えた
それからカァテンレェスを畳んで
大洋に堕ちる一滴の雨粒のように
短 ....
私のクラスには、紅色のあいつがいる。

真赤に染めた髪
赤い唇と頬
そして左手の小指には
外れることのない
紅色の指輪がはまっている。

あいつは席順にかまわず
いつも窓側に座り、一 ....
いつになく
冷える 朝
いくつもの 灯火 を
前にして
祈る
決意の 日
勝手にしやがれ
気狂いピエロ
煙草も珈琲も菓子も嫌いなら
勝手にしやがれ気狂いピエロ
手淫も性交も愛撫も嫌いなら
勝手にしやがれ気狂いピエロ
食事も性交も睡眠も嫌いなら
勝手にしやがれ ....
「僕のお母さん」

そういう題名で作文を書くようにいわれた

でも、僕にはお母さんがいない

死神さんがお母さんを連れて行ってしまったから



お母さんは病気で死んじゃったんだ ....
屈葬の密度で眠りにつく夜も
優しい体温の横で大あくびしながら起きる朝も
情緒不安定になりながらも仕事している昼も
君を染め上げるひとつの要因としての私
恐らくは

いつも化粧っ気なくてごめ ....
阪神大震災。
あの悲劇から12年。
もうこれだけ時間が経ったのかと思う反面、
まだこれだけしか経っていないのかとも思ったりする。

私はラッキーだった。
震災の被災地に生まれたにも ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あったかいですね- 小原あき自由詩10*07-1-19
東京パーラー- 佐野権太自由詩31*07-1-19
世界はときどき美しい- はな 自由詩11*07-1-19
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その日、屋上の扉があいていたんだ- たりぽん ...自由詩17*07-1-18
月夜は小さな祈りの窓で- プル式自由詩4*07-1-18
丸の内ジャングル- 九谷夏紀未詩・独白207-1-18
花売り- ぽえむ君自由詩14*07-1-18
横顔- yoshi自由詩2*07-1-18
きみに向けて- 銀猫自由詩28*07-1-18
弔辞- 北大路京 ...自由詩9*07-1-18
にぎってみな- 水在らあ ...自由詩31*07-1-18
碧いボール_- 服部 剛自由詩9*07-1-18
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Happiness- 未有花自由詩5*07-1-18
おやすみ- れるむ自由詩407-1-18
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置いてきた傘- ku-mi自由詩16*07-1-18
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68、天使と悪魔_【てんしとあくま】- 雨宮 之 ...自由詩6*07-1-17
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恋愛バロメーター- 朽木 裕自由詩3*07-1-17
12年- 野薔薇散文(批評 ...4*07-1-17

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