4月に、
生まれてくる女の子(らしい)、
ぼくの子供。
名前を考える。
妻の語感を甘やかしながら、
ぼくが整えてゆくことになるのだろう。


ばんび
って可愛いよね。
ざじ
 ....
   野の兎
   降る雪ものともせずに
   跳ぶ

野兎にとって
視界のきく
晴れわたった銀世界は
好ましい環境とは言えない
狐や鷲、鼬といった
天敵の眼に自分の姿を曝してしまう ....
番台の玩具イジリ。
退屈はいつだって二乗傾向。

練り込まれた時間を、あざ笑うかのような
冷たくも温かくもないプラスチック片(変or辺)ども(どもっ!)

年季の入ったベニヤは
〇(マル ....
超音速で舞い降りたガルーダの
尻尾の先にくっついたまま
世間を見てきた烏天狗の出来損ない
それが自分の姿で
嘴はもちろん黄色かった

そのまま部屋の中に入る
無音
嘴と眼をカッと見開く ....
うつくしい人の手はうつくしい形をしていて
やさしい人の声はやさしい響きで伝わって
かなしい人の瞳はかなしい色を浮かべ
さみしい人の吐息はさみしいあたたかさでした


冬の貧弱な太陽光だって ....
食パンのみみが
初めて出会う言葉は
まだ星空が出ている時間から
働き始めるパン屋のおじさんの
「上出来だ」の嬉しい言葉だろう

スライスされる前は
全身が みみなので
工房の全ての音が ....
この海岸に来るのは久しぶり

君は言う

砕けた貝殻が打ち寄せられてできた海岸は
真っ白で清潔で一枚の絵のようで

だからこそ居心地が悪くて

けれどそんなところを君は気に入っている ....
眠たいのに眠れない夜

死なない程度にリスカ

目をそむけてうえを見つめる

蛍光灯ほどの明るさで

天使がばらばらと降りてくる


風が吹いている

真夜中を駆け抜ける
 ....
赤い糸切れて結んで春隣

鬼やらいリップクリーム貸したげる

早春や秘めた想いをチョコに載せ

まぶた閉じ2月の睫毛恋してる

菜の花忌司馬遼読んだことがない

春遠し十円ハ ....
                 120218



博物館に向かう途中
遠くに動物園が見えると聞き
そのつもりで左方向を眺めたが
生憎、整備工事が行われていて
遠目が利かない
そ ....
自分の人生を愛おしんで
ここまでつき合ってくれた
セーターの青ミックスの色を
両の腕に抱きしめる

コープのお店に並んでいた
赤ミックスも緑ミックスも
好きだったな
モールのセーター
 ....
くるくるまわして

蘭土紗羅 蘭土紗羅

見つけて彗星

奏でる星屑

蘭土紗羅 蘭土紗羅

儚い幻 うつらと呆けて

異人が唄う 香りが誘う

くるくるまわして

蘭 ....
こんな朝に
カラスのカの字もありゃしない
太陽はふやけた面の木偶の坊だ
白い国道の上
黒いおまえは完全に死んでいる

暗がりのおまえは
いつも何かを舐めていた
おまえが前を横切る時には ....
私は霊だ 唐突だが気づく
年を重ねて老いてなるわけでもなく
生まれつき 霊だ
霊と肉体の合体で
動かしているのは心
じゃあ 私って誰?

肉体を授かり 名前を授かった
その負う この世 ....
{引用=
最近のまぼろしって精巧だから、きっときみを欺きます。


友だちや恋人がある日突然、人造人間にされても気付かない。
体育終わって空見上げる女の子、おでこのナンバリングに汗が ....
生きるのは痛い
北風の切っ先
酷暑のサンドペーパー
でもこたえるのはむしろ 肉体よりも 心

人々は 視線の剣を結びあいながら
肩を怒らせて 通りを行き交う
道端の植え込み 鳥たちは 素 ....
無様に云おう
大昔といってもたかだか三十年前
美しいと思ったのは夕焼けのグラウンドと年上の女

たった今雪が止んだ
街はおもちゃを取り上げられた子供
掃除も終えた休日
定番の秘密主義者は ....
{画像=120219045735.jpg}


最近不思議な夢を見る。
ぼくが眠ると夢の中のぼくが目を覚ます。
夢の中のぼくが眠ると現実のぼくが目を覚ます。
会社の会議中に居眠りをしている ....
瑠璃色のオトマトペしりませんか
むかし たいせつなひとが くちうつしでくれた
飴玉のような オトマトペでした

今朝
あの甘さを
思い出しました
怖い夢をみて 
めがさめて
そして  ....
明日は 今日よりも軽やかに
    と我々は{ルビ希=のぞ}んで
今日は 昨日よりは{ルビ厳=おごそ}かに
    と我々は慎む

平穏になればなるほど
勝手にもがいて 考えこんで 苦しが ....
 頭痛


倦怠が成層圏から降ってきた


うっすらと頭痛呑み込むパスタかな


氷床の軋む音する頭痛かな


頭痛飛び地球を巡り海に墜つ


 雨


生まれ ....
取るに足らない枯木に
カシミア混の古いコートを着せて
目抜き通りのほとりで
タクシーを拾おうとしていた

通り過ぎていくのは
回送の名札を得意気につけた
ハイブリッドな北風ばかり
 ....
人さし指を 探しています

誰かを指さして
不幸を笑う人さし指ではなくて
指と指の先を
そっと合わせれば
心のバッテリーが静かに充電されていくような
そんな
人さし指を探しています
 ....
デリカのハイル−フが僕の儚い夢を載せて走っていたあのころ

僕は孤独だった

家族に見捨てられて行き場のない猫のように彷徨っていた


はしごをはずされた愛という幻想を必死で ....
神などいない
人間がそれを必要とする以上
絶滅しないだけのこと
世界がいくら愚かしく回っていようと
蒙昧な信心にすがるほど人類はもはや
無垢ではないし社会機構も粗野ではない
人間はただ神を ....
まだ幼い頃
家族で夜の海へ
泳ぎに出たのだろう
若い夏草のような
家族で
私は玩具のように
小さな浅黒い生き物
だった

海もまた
生き物だと
生々しく感じたのも
それが初めて ....
日々の聖句(15)決して失望してはなりません

二月十三日
「次いで人々はパウロと共にパフォスから船出して,パ
ンフリアのペルガに着いた。しかし,ヨハネは彼らから
離れてエルサレムに帰った。 ....
きみが傷つき力が入らなくなる

無理をしているきみも

息抜きしているきみも

ぼくが抱きしめ支えているから

地球のおもてでこんなに淋しい

うまくいかないときも

うまくは ....
 
身体の傷を治すのに
薬を使うように
 
心の傷にも
必要な治療があるの
 
大好きな歌で
 塗り薬を塗って
心打つ言葉の
 絆創膏を貼って
愛する人の声を
 点滴しながら
 ....
此処で何事もなく過ぎて往く時を
無抵抗で待っていた遠い日
せっかくの花火大会すら目障りで
人波を蹴散らすパワーでもって
迎える朝はひどく冷たい灼熱の夏

何も聞こえないイヤホンを
はめた ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
女の子の名前- はだいろ自由詩8+12-2-21
野兎- 杉菜 晃自由詩8*12-2-21
人生欲場- yuugao自由詩212-2-21
チューニング2- ……とあ ...自由詩10*12-2-21
きみは来る、風と一緒に- あ。自由詩7*12-2-21
みみ- そらの珊 ...自由詩26*12-2-21
ただ、ここに居る- kauz ...自由詩3*12-2-20
天使にふれたい- 吉岡ペペ ...自由詩812-2-20
俳句2012_2月前半- 北大路京 ...俳句14*12-2-20
動物園- あおば自由詩8*12-2-20
ひとときの嬉しさ- 木原東子自由詩26*12-2-20
カレイドスコープ- 灰泥軽茶自由詩4*12-2-20
ジンクスが死んだ朝- ただのみ ...自由詩25*12-2-19
流されない- 砂木自由詩13*12-2-19
七次元目のチャイム- しもつき ...自由詩1912-2-19
末路- まーつん自由詩9*12-2-19
日曜を呼び出して左フック- 民次郎自由詩412-2-19
リアルな夢_/_最近ぼくは不思議な夢を見るのだ!?- beebee散文(批評 ...18*12-2-19
瑠璃色のオトマトペ- るるりら自由詩14*12-2-19
明日- subaru★自由詩20*12-2-19
俳句・習作_1- 壮佑俳句9*12-2-19
春のタクシー- nonya自由詩20*12-2-18
充電器- そらの珊 ...自由詩20*12-2-18
接続先- 梅昆布茶自由詩1912-2-18
無神論者の為のキリスト- salco自由詩5*12-2-17
黒い海- 真山義一 ...自由詩40*12-2-17
日々の聖句(15)_決して失望してはなりません- 生田 稔短歌312-2-17
地球のおもてで- 吉岡ペペ ...自由詩712-2-17
心のなおしかた- 次元☆★自由詩312-2-17
私は生きる- AquArium自由詩312-2-16

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