{画像=080513015507.jpg}
春が過ぎて、
夏になった。
けれども同じように、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと
嗤うような調子で、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと ....
素足に若草
浅く緑の
木々は萌え
目眩するほどに
花曇りの日なら
なおのこと
生まれたてのそれらは
やわらかに躍る

耳に愛しい鳥の名を
春になるたび
あなたに訊ね
匂い淡しい ....
 教会の壁は白いものだ
 僕はそう思う
 緑色の夏の池の前に立って
 池の向こうの森に
 屋根と十字だけが見える
 教会に行こうとしないままに

  *

よく晴れた休日には
出歩 ....
仕事をすませる

いつもよりうたぐり深い目で

ぼくはしばらく町を見つめる


SPに護られた元首は

スイートルームで

やっと一人きりになれた

元首はその役柄を

椅子にかけ、そとを眺めた


 ....
失ってしまった何かを探しに俺は旅に出る
といって玄関を出て、2歩で見つかった
俺が失ったもの

それは



鋭さ

ユーモア

若さ

好奇心

向上心

ルック ....
よく、
「星に手が届きそうな夜」
という表現が使われるが、
そんな光景を想像してみた

「星に手が届く」ための条件は二つある
一つは、手が何万光年という途方もない長さにびよ〜んと伸びること ....
道を歩きながら 
開いた本のなかに 
在りし日の老いた詩人は独り 
捲れる頁から頁へ渡り歩く 
無声映画の季節 


   * 


 冬 

上野駅の踏み切りの橋の上から 
 ....
流れゆく景色の中で
ボクはキミと出会う


厚い雲に覆われた空と
よく晴れた空の真ん中


向かい合うイスの対角線
距離は六尺程か



キミとボクは今
同じ時間を共有し
 ....
 もう子供には戻れないのだから
 一人目覚める部屋には今日の予感は転がってない
 でもだいじょうぶ
 もう子供には戻れないのだから
 いつもの気だるさといつもの痛み
 もう理由を探すことをや ....
響いているのは雨音
夜が深くなると
それはいつか
遠い海に似てさざめき
わたしは
波に洗われたひとつの貝を思う

ところどころが欠けた貝殻は
すこしの闇を内包しており
誕生からずっと ....
  (カワセミ!カワセミ!)

木々の重なりの一番深く
真っ暗な沢の灌木で小さな光を見つける
ポストの底に忘れ去られた手紙のように
思い出せないのに忘れられない
ちいさな鳥の形を
手 ....
時雨れて 灯る

電飾の街に
密かに流れている 音楽
それぞれの想いに

灰にむせぶ
軒の低い 並びに

人 人は傘に身を寄せて 通り過ぎ

雨足に歩道は すっかり

足音と ....
足で持ち上げ
タカイタカイをする
喜ぶ
前後左右に振る

肩車をして
走りまくる
手を持って
くるくる回す

くさいくさい布団で
指をくわえ
ウキワでヒマワリ
カタツムリを作 ....
嫌いなもの。

この世で一番 嫌いなもの。

君を 待つ 時間

幸福なもの。

この世で一番幸福なもの。

君を 想う 時間

君を想いながら待つ この時間は

果たして ....
 右肩を叩く理想は音符
 左肩に寄りかかってくる現実は数字
 ベッドの下には欲望の雑誌
 頭に被るは理性の帽子
 風が靡くだけで揺れる心よ咲け咲け
 
 大志を抱えて出たはずの旅路
 強 ....
ボクらの世界は相変わらず何も変っちゃいないさ
キミ、ボクの声がきこえるかい?

選ばれていったキミ、闘いの日々だというじゃないか
大丈夫か?体など壊していないか?
誰よりも強いキミのことだか ....
盆地を走る列車に乗って
窓から景色を眺めると
かつて僕の世界には
奥行きと幅
高さだけがあったのだ

あの山の並々に
目指す高さがあったのだ

今はその山の向こうの
知らない海が
 ....
悲しみを表す言葉を並べて

悲しみの詩が出来たら

その悲しみは意思をもって

そっと旅立っていく

そんな気がして

僕は少し嬉しくなる



喜びを表す言葉を並べて
 ....
           080509

神経質な男がいた
体温計の目盛りが
37℃を越えたと
大騒ぎする眼をなだめ
再測定を促すためにも
新たな予兆が期待される

男は毎夜壁を抜け
 ....
{画像=080420115727.jpg}
それは初夏のある晴れた日の夕暮れのこと。ふと見上
げた空に、解き放たれた赤い風船が一つ、橙色の風に
吹かれて、揺れているのが見えた。


《 風 ....
降ってくるんだ
空からさ アイツの涙がさ
降って体を溶かそうとするからさ
それだけはよしてよ
自分で逝ってやるから
釈由美子のセリフがさ
本当のように聞こえてきてさ
一瞬耳を疑うけど 本 ....
森のなかにそこだけ

ひかりの射す広場があった

森の近くのファミリーたちが

その広場ではよく遊んでいた

ひとつの闇のような森に

どうやってこんな広場が生まれたのか

そ ....
林檎がふるえている
暗い海の底で
ヒリヒリする電波を発しながら
傷んだ痕をさらしている


林檎たちがふるえている
共鳴しながら
いくつもの透明な触手を
スルスルのばし
痛みをそっ ....
死体は人が生きた名残りで
その顔に浮かべる表情には
人生のすべてが凝縮されています

葬儀に集まった人の中には
涙を浮かべる人がいたり
明るく振舞う人がいたり
誰もがそれぞれ ....
風に乗せて飛ばす花びら
薄紫色の想いを込めて
勿忘草の空へ問いかけるの
憶えているかしら 花の色
風も季節もあの頃のまま
ただあなたの心だけ変わったの
ねえ時を止めて
おとぎ話をこわさな ....
誰も知らない塔の最上階に
僕たちはいつもいた

その部屋は『時間の部屋』と呼ばれ
窓からの景色は
天も地も人も時間も
すべてが見渡せた

僕たちはいつも3人で
僕は皆から『過去』と呼 ....
幼い僕には無理だった
瞼を開けると其処は闇で
誰も居なかった

管を身体中に通されてから
やっと世界が見えてきたんだ
見慣れない天井を見つめ
まだ見ぬ両親を思う
(きっと優しい人達だろ ....
顔を上げられなくてごめんな

男らしいしゃべり方なんてできなくてごめんな

ありきたりな言葉しかでてこなくてごめんな

俺が伝えたいのは 一言だけ

ただ  君だけを  愛してる
      最後の /色

      残されたままに/
/ひとつの ....
どこか遠くへおもむけば
わたしの近く、が増してゆく

いつも近くの
わたしのつねを
だれかは、異国と
語るだろう



冷静に燃えながら
情熱的にこごえ
停止する
四 ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
猫の目- beebee自由詩1708-5-13
春おぼろ- LEO自由詩10*08-5-12
夏の池- 水町綜助自由詩808-5-12
ふしぎな町とふしぎな雲- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...408-5-12
RPGスクール- udegeuneru自由詩2*08-5-12
ツカミドコロのない話- Honesty散文(批評 ...2*08-5-11
白い道_- 服部 剛自由詩208-5-11
流れゆく景色の中で- 夕焼け空自由詩3*08-5-11
戻れない- 山崎 風 ...自由詩408-5-11
海と黄昏- 銀猫自由詩19*08-5-11
夜想曲(_reverse_)- たりぽん ...自由詩10*08-5-11
雨に煙る_街_街- アハウ自由詩508-5-10
子供- ペポパン ...自由詩6*08-5-10
キライなもの。- ウデラコ ...自由詩3*08-5-10
タンポポ- 山崎 風 ...自由詩308-5-10
シリウスの海- 西日 茜自由詩10+*08-5-10
盆地- 小川 葉自由詩7*08-5-10
沈黙の奏- COCO自由詩19*08-5-9
呼ばれてきた男- あおば自由詩5*08-5-9
風_船- beebee自由詩11*08-5-9
雨電話- そらの  ...自由詩4*08-5-9
五月の虚無- 吉岡ペペ ...自由詩408-5-8
IT_Apples- 渡 ひろ ...自由詩18*08-5-8
火葬場- 1486 106自由詩4*08-5-8
リラの夢- 未有花自由詩9*08-5-8
時間の部屋- sekka自由詩7*08-5-8
実験体- AKiHiCo自由詩108-5-8
君だけを…- 流浪人自由詩208-5-7
残された色- 乱太郎自由詩25*08-5-7
禁じられた四月- 千波 一 ...自由詩7*08-5-7

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