四畳半の狭いアパートで暮らして数年が経とうとしていた
脚の折れたテーブルとポンコツのテレビと敷きぱなしの布団しかない部屋
窓を開けても射し込む光は薄汚れていた
ギシギシと鈍い音が出る階段は何回も ....
「幸福」を鞄に入れて、旅に出よう。

昔日、背の高い杉木立の間を 
見果てぬ明日へとまっすぐ伸びる 
石畳の道 
君と歩いたあの日のように 

( 舞い踊る、白い蝶々を傍らに。 

 ....
蝉の鳴き声が響く夏夜

パジャマすがたで汗をかきながら

一心不乱に望遠鏡をのぞき込む

僕の姿がそこにあった

透き通るほどの光り輝く星の雨

アレがどんな星でどんな名 ....
どうしてなのかと聞かれても
はっきりとは答えられないけれど
いつしか人を
信じられなくなってしまったあなたへ

あなたはあなたであり
人は人なのですから
人が信じられないということは
 ....
湧き水の底から
三日月が現れて
私に問うた

空の寿命はいかほど?

さあ
太陽にも相談しませんと
何とも言えません

太陽は山の端に隠れる最中で
やさしく

月と太陽がかき ....
よく晴れた日 五月
赤い車いすの 青年
「コンニチハ」、と
片手を上手にあげて
僕に挨拶してくれた

横断歩道 信号の青は
鮮やか過ぎた 心
渡っていく 盲導犬
みぎヒダリ、確認した ....
おうい諏訪の兄ちゃん
どうした飲みすぎか
あーあ だから若い奴ぁだめなんだ
おいおまえら
そんなに元気なら
神輿担いでこい
こらこんなとこで止まんなよ
いやいや今から出てくるって
お茶 ....
朝顔の 浴衣着せられ すましても
{ルビ囃子=はやし}の誘いに 鳥のはばたき

色具合 綺麗じゃないかと なだめても
姉のお古に チョーさん唇

何故わかる 金魚の匂い ぐいぐいと
群れ ....
緩やかに影を退く。
垂直に流れ落ちる彼は、
嫉妬深く、
それを許さない。

磔にする。
彼は強く抱き締め、
絶え間なく貫き、
すべてを磔にする。

 ....
彼の乗る機体は何でも赤い
赤服を着れば三倍速で動けて「
その素早さは肩書きに負けない
ジオンの赤い彗星

僕らが赤服を着ても普通で
僕らの為の赤い機体は
ガンキャノンが良い所さ
僕らは ....
階段を登っているうちに
背中から裂けてしまわないように
いつも注意を払い

吊革に掴まっては
ゆらゆらと
ボウフラは夏血を吸いに

人の群れから
うっすらと伸びていく一本の
茎が
 ....
何もない風景を
何もない席に座って眺めている

テーブルの上には
冷たい緑茶と氷
それに煙草と灰皿と携帯

ここはファーストフードの店
何の事件も物語りも始まらない場所
ここでは詩な ....
ビンが 薄いレモン色に 枯れていく

花というものを 残せない
屈折の返る 生真面目な黙殺は

水辺リに 傾けられて寄り添った
青雲への 憧れに空域をなくす

満たされぬ受け口の 外に ....
ひとつの星が庭におちて
それは晩ごはんのおかずになった

こうばしく甘いかおりが
ゆげにのって狭い家をつつんだ

ちょうどいい感じに焦げ目がついて
皿の上に盛りつけられて

それでも ....
海沿いの盆地にみちた
湿気と体温と上昇気流の
かたち、あの夏の雲
想いだけが熱いから
激しくゆらめくように
それでも
倒れるわけにはいかないから
ひとしきりの雨を
足跡にするのでしょう ....
お休みの日は 何も考えず ナイチンゲールのことを 思いながら

今の自分を 振り返る。

人のため人のためと 自分を押し殺して 虚しい笑顔を振りまく。

お休みの日は 何も考えず 缶ビール ....
あわく光の閉じられた
空のもとを
一羽の紋白蝶が舞っていた
しばしそれは
重い熱風のあわいを
ちらりちらりと映えて
切れ切れに風を読んでいたが
霊園の奥深くへ とけていった

さて
 ....
濡れたアスファルト
錆びた車輪
雨の空
いつもの公園

花や風さえも
なんなのだろう

触れるような
触れぬような
ぎりぎりのところに
融けていってしまう


(ああ、 ....
何時眠ったのか
気がつけば朝だった
ように、最近
気がつけば他人を
ワラウばかり
笑うことも
僕は忘れてしまった


胸に響く野獣の声
闇が、僕に
何か伝えようとしている
何か ....
日当払うからスケッチさせて
と言いたくなる女に出会った
夜なべわらじ編みしながら女を想うとき
浮かんでくるのはパステル・クレヨン・石膏・CG
いろんな手段で空間から切り取られた
彼女の姿 ....
絵葉書の端からおしゃべり零れ出す「暑中お見舞い申し上げます」



目標は銀河で泳ぐことだからヒマワリ君とは背比べしない



窓辺にて涼む巻貝ひとさじの碧い潮鳴りおみやげにした 
 ....
空転しそうな少年は
風が吹けば背を向けるしかなかった
夕日からは目を背けずに
焼け付く色を一日でも、忘れずにいたかった

誰かを愛したことはあった
それを背負うだけの重さなんて
誰にもな ....
陽炎たつ錆色の線路に沿って
かつて遠くの街まで貨物を運んだという
歴史の残痕を夏草に問う

どうして忘れられなくてはいけないの

なんて
誰にもいえない
答えられない


小さな ....

おもくながい 風は
淀んだ空気を気だるくふるわせながら
駆ける一輌の列車の脇で寛いでいるように思える


浮ついて上気した 私は
正気に戻ろうと
よろめく身体を夜の灯に預け
轍 ....
膨らむ桃色の空を背に
途切れる走査線

建てこんだ古い家屋のすき間を
心地よい轟音にまかせて
走り抜ける列車が
壊れた映写機のように
飛びだす光の窓

焼き魚のにおいに
回転しなが ....
路地
曲がり角や
塀の隙間

溢れて、揺れて
透明な線を残す

そんな隙間に隠れて
今日をやりすごしている

等しいものを
等しいとして

アスファルトに
等間隔に並べられ ....
今はその坂の上はレンガ造りの外壁が少し在るだけで
伸び放題の草木が絡まり合い
今はその場所には何にも無かった様な雰囲気を出しているが
其処に遊園地が在ったことを証明する様に白馬が倒れている ....
どれだけの言葉を飲み込んで
君は生まれていくのだろう
統制のとれた四角い部屋に
白い壁、のような服
悲観的な視線たちが
埋め尽くしてしまいがちな世の中に
「ほら、窓の外はこんなに明るいよ」 ....
アシカの着ぐるみは、
足から着なさい。
と、
園長先生がいいます。

だけど、
そういう園長先生の、
背中のチャックは半開きで、
中からクマの毛がはみ出 ....
また夏がめぐり来て
空も緑も色深まり
光と影が幻のようにあざやかに世界を象っています

夏の花々も色が強く
私には似合わないのです
降りそそぐ{ルビ眩=まばゆ}さと熱にも
ただただ圧倒さ ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
四畳半- 海月自由詩4*06-8-7
幸福の谷_- 服部 剛自由詩14+*06-8-7
僕しか知らない星達の名前- こめ自由詩1006-8-7
人が信じられなくなったあなたへ- ぽえむ君自由詩5*06-8-7
空の寿命- けんご自由詩506-8-7
赤い車いす- かのこ自由詩406-8-7
神輿- 下門鮎子自由詩4*06-8-7
祭囃子に誘われて- 佐野権太短歌16*06-8-7
「_亡命。_」- PULL.自由詩13*06-8-7
僕らはシャアではない- 海月自由詩1*06-8-7
- 佐藤伊織自由詩1*06-8-6
何もない店- けんご自由詩406-8-6
冷たい_カーテンコールの下- 砂木自由詩12*06-8-6
- かとり自由詩706-8-6
足跡、夏の- たりぽん ...自由詩15*06-8-6
昼下がり- renchu自由詩206-8-6
寡黙な霊前- こしごえ自由詩16*06-8-6
Ethosは残しておいた- 木賊ゾク自由詩306-8-6
ワラウばかり- 明日殻笑 ...自由詩2*06-8-6
妄想と現実の境界線- 七尾きよ ...自由詩8*06-8-6
消印のない空- まほし短歌19*06-8-6
向日葵空- 霜天自由詩406-8-6
忘却のノスタルジア- 藤原有絵自由詩6*06-8-6
帰路- 古河 セ ...自由詩7*06-8-6
沈没する夕暮れ- iloha自由詩9+*06-8-5
路地- 佐藤伊織自由詩4*06-8-5
其処には遊園地が在った- 海月自由詩4*06-8-5
儚い部屋、言葉の部屋- 霜天自由詩406-8-5
「_みんなぐるみん。_」- PULL.自由詩11*06-8-5
夏に還る- 塔野夏子自由詩14*06-8-5

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