許してほしかったのは何だったろうか、と
そんなことを久しく考えていなかった頭で考えたけど
分かるはずもなかった


タイムマシンがあれば、今すぐにでも行ってそして抱きしめてあげる
すべての ....
街を貫く
高層ビルに
まだ間に合うかな
私は橋をかけて走っていく
今夜



綺麗な星がきらきら光っているよ
空にも大地にも


私が今
確かにここにいることを
知っ ....
 白きバラ垣根に咲きて皐月昼妻と伝道奉仕に励む

 二人して風邪をひきたり今日もまた庭のテラスに紅茶とケーキ

 針箱に赤白黄の糸巻きが妻は手縫いで衣服をかがる
愛でては

水の際 熱さまし
大事に
大事に

玩具に灯した芥子色の
そっと切り立つ夕闇 ひと揺れに

やさしく頬張って

咀嚼した 嘶ぁた
沃土にけぶる童気が

か細い
 ....
この春の終わり
愛猫 そらは

臭腺破裂という
見た目もかわいそうな
おしりを真っ赤に
血に染めた
外傷にみまわれた

抗生物質をブチュッ!と
打たれ
薬をひたすら 猫カリにまぜ ....
ハッピーエンドは幸福の始まり

でも幸福の始まりはハッピーエンドではない

終わりは始まりであるのに

始まりが終わりに続いてゆくのを見たくない


あなたは今年どこで桜を知ったのか ....
君は風船だ
空高く昇って行くのだ
目一杯膨らんで昇って行くのだ
しかし、
パチンと割れたらもうおしまい
だが
君は空の高さを思うのだ
内なる圧力を思うのだ。

僕はポンプだ
君を目 ....
なつかしい
昔歩いた
あの並木道

あの頃
みんな
とても
とても
輝いてた

通った
懐かしい
あの
並木道

今は
思い出すだけ

もう
行くこともない
あ ....
チカラ
なんて
あっても
ひとりぼっちじゃ
意味ナイじゃない

余計に
孤独を
知るだけだもの

守るべきモノがないと
チカラさえ使えないし

そんなの
要らないね
森の中に横たわる

女がなぜ裸体なのかと思いつつ

絵画の前で円弧を描く

切り離された肉体と虐げられた精神は

発光した光の中から産卵し

やがてマンタの核にしきつめられる

 ....
マイケル ジャクソンが
大きなトレーラーで
家の前に現れた

えっ?

トレーラーいっぱいの
彼の衣装や雑貨類を
売って欲しいという

全部 チャリティーに
するそうだ
世界の ....
触り心地、なんて
求められても困るのよ

今日も私はきみの手に
小さな小さな傷をつける

いたい、と小さく泣いた声

そっぽを向いて
聞こえないふりをした


うさぎさんの所で ....
一匹の猫が毛をくわえてなめながら
道路端で毛づくろいをしている
通り過ぎる車の行き先をどこかしれっと見つめているようで
彼の行き先は誰も知らない

道端で死骸となった小動物をいく度も見て ....
  第一幕 (森の妖精たち)

   矢継早に、四方より登場

わたしは、碧――
贅沢に華を散らして
眩しい朝の陽を浴びた葉桜のように
濃淡の影も爽やかなみどり

わたしは、黄色―― ....
俊太郎の詩集を読んだ
俊太郎の詩集を読んで
なにか気のきいたことを書いてやろうとおもったのだけれど
なんの感興も泡沫のようにはたちのぼってこなかった


きのう
街の昔の写真 ....
絶対ということなんて絶対にないとおもっていた昨日まで


ただいない こっそり隠れてるわけでもなくてあなたはただいないだけ


ふわふわのベッドでしがみつきあってティンカーベル ....
転校する前の緑ヶ丘小学校の時
担任の石川先生が音楽の時間に

みんなに宿題を出します。
今度の音楽までに
短い歌を作ってきて下さい。

そして音楽の時間がきたら
みんな次々と
学習ノ ....
兄貴が結婚した
10年ぶりに家族がそろった
俺は金が無いから、川に行ってハエンピンを70匹釣ってから揚げにした

お袋は唐芋の天ぷらを沢山作った

宴もたけなわ

親父がじいちゃんのゴ ....
闇の底を疾走しているのではなく
ひたすら潜行しているのだ
と思った

望みは西から東へ

ラブホとパーラーの漁火の間に間に
脂ぎった回遊魚が澱む
安物のサラミのにおいをさせながら
 ....
嫌な品物、「ゴルフバック」だ。夫の秀太郎が、いつもゴルフ場から送ってくるのだ、この15年で何回受け取っただろう。ミサキは嫌々印鑑を押す。
 奥のクローゼットまで引きずるように、持っていくのも一苦労だ ....
 
一日を重ね続けて
それが人生になる
 
昨日を生きたから
今日が在り
 
今日を生きるから
明日が在る
 
何もかもを
抱き締めて
 
未来へ持ってゆく
 
胸が痛むような思いをしてない
ふいに窓が開いても外を見ないことがある
カリフォルニアの陽射しと乾燥に
肌がもつれた

その重さは
私のために作られたものではなかった
眠っているうちに誰か ....
祖母はいつだって母の跡を消そうと
黙ったまま手縫いの布で
家のあちらこちらを拭いてゆく

母は眉間に皺をよせて何も話さない
祖父は しんでしまった祖父は
なぜ遺影になって笑ってるんだろう
 ....
ようやく僕の窓にも光が差して来て
暖かな日差しを感じるようになって来た
めいっぱい窓を全開にすれば
この病んだ部屋にも新鮮な空気が入って来て
まるで心が洗われるよう

しばらく窓辺で風に吹 ....
芽吹きは全ての緑
やがて水蒸気をまとい雲を作る
わずかな五月晴れも次に来る者たちのため

散る花を惜しむ心は
手をかざす真夏の太陽を待つことの言い訳
あるいは
また訪れる静寂の時への
 ....
哀しくなった
哀しんでいると
その鐘のネが聴こえた
その鐘のネを聴いていたら
僕から哀しみが消えた

喜んでみた
喜んでいると
その鐘のネが聴こえた
その鐘のネを聴いていたら
僕か ....
あけた窓から入る風
ふわりと浮かすカーテン
いたずらなのね私の
心 少し動く

まぶしい光りすぎて
ただ見つめるだけの
夏は 私にとって少し遠い存在

歓声はいつも遠くできこえていた ....
またねは、
バイバイで
ありがとうは、
さよならなのかな


何があるわけじゃない
君とわたし
何があるわけじゃない
未来だが

君を
まつことにする


勝手に
まつ ....
◇機関士:

パリ発、コンスタンティノープル行き6両編成。
ほぼ定刻でウィーン発。
乗客の体調不良等、異常の報告は無し。
これより政情不安定な地域を通過。
よって盗賊団の襲撃に警戒セヨ。
 ....
        5

成り成りして成り会わないところと
成り成りして成り余っているところを
刺しふさぐ

ため

類人猿は歩きながら
歩きながら
空腹を覚え
傍らの虫を食 ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
過去- 三上あず自由詩2*10-5-10
星夜- さき自由詩510-5-9
五月晴れ- 生田 稔短歌410-5-9
ゆら- しべ自由詩210-5-9
猫の恩返し_かな?- 森の猫自由詩5*10-5-9
ハッピーエンド- 吉岡ペペ ...自由詩1110-5-9
風船2__ーポンプからー- ……とあ ...自由詩14*10-5-9
今は・・・・- そよ風さ ...自由詩2*10-5-9
チカラ- そよ風さ ...自由詩3*10-5-9
メルカトル図形的散布- yoyo自由詩310-5-9
ガレージセール- 森の猫自由詩4*10-5-9
殻に籠ったハリネズミ- 三奈自由詩8*10-5-9
しれっと- かんな自由詩5*10-5-8
春めく色たち_★- atsuchan69自由詩13*10-5-8
みつけられないものってなんだろう- 石川敬大自由詩610-5-8
ななつ_真夜中のうた- はちはち ...短歌4*10-5-8
石川先生の思い出- 板谷みき ...自由詩2*10-5-7
- トキハ  ...自由詩8*10-5-7
のぞみ64号- nonya自由詩6*10-5-7
ゴルフバック- 森の猫散文(批評 ...2*10-5-7
- 次元☆★自由詩210-5-7
first_direction- mizunomadoka自由詩410-5-6
おんなの晩餐- 朧月自由詩410-5-6
五月の窓- 未有花自由詩14*10-5-6
次に来る者たちのために- 西天 龍自由詩8*10-5-6
鳴り止まないその鐘のネ- 大木円盤自由詩1*10-5-6
遠くの夏- 朧月自由詩410-5-6
場所のない待ち合わせ- こころゆ ...自由詩210-5-5
オリエント・エクスプレス、1914- 都志雄自由詩11+*10-5-5
月の嗤うさき5〜6- ……とあ ...自由詩6*10-5-5

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