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 春、春、春、桜吹雪

ひらりと花びら
僕の掌に 舞い落ちた
そっと 握りしめて
指の隙間に閉じ込める


 ―― 縛ることが愛だ ....
ぽっかりとあいた満月
掌をむけて撫でるように
まわしていくと

桜のつぼみが
勢いよく
ぽんぽん弾けて
噴く噴くよ

夜空にたくさん
打ち上げられた
桜の花びらは
凱旋を祝うパ ....
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その一本の桜の木は
古い民家の門扉の横にあって
左右に大きな枝を広げていた

ごつごつとして人を寄せ付けず
大地の力を漲らせ
雨風にそ ....
「お世辞」


お世辞を言うのは
下手ではない
お世辞を言われるのが
下手なのだ

流れ落ちるほど
ユルユルに頬を緩ませて
頭の上に八分音符を
乗せてりゃいいものを

野 ....
死にたての顔は
愛する人にだけ
見せたいと思う
それは最後の贈り物

だから
病院ではなく
家がいい

生まれたての顔だって
昔は
家で見られたのに

ほかほかの湯気をたてた ....
君は不器用だって
全部君のせいにしてきた

でも
ほんとうに不器用なのは
私のほうだったんだよ

私はいつだって
「愛される」ことが
最優先

君に愛してほしくて
「安 ....
仲間たちの家族の声がこだました

このこだまを体を張って守ろう

強い集中と前進する覚悟だけだった

なにかに重ねるように想うことで

なにかに包まれているような感覚があった


 ....
鎖に繋いでくださいと
言わされている紺色の群れ

縛ってください
何も考えられないくらい
と言わされている
紺色の群れ

殴ってください
おしっこ飲ませてくださいと
言わされて
 ....
春が咲く
アリ ア ルウ
美しく香るときを待って
種を手のひらにくれたひとを駅まで
アリ ア ルウ と若さを数え
目で追う 見上げる ひかりたち
半月 日々にゆき交う道
…さくら
いち ....
筆を忘れて眠った
三ヶ月間はあっというまに過ぎ去って
蜜の味は蒸発した

  ゆくらゆくよ
  ふわりふわる
  さらさらとまるく
  なにぬねのの
  おとなしい春に

今日は鶏 ....
男を見る目がないね、と、天使たちが囁く

本当にね、と、私が笑う


季節外れの風花
切り取ったような空は白く濁って
青い空を覆い隠す


天使たちがざわめく
嘲笑の中に温もりを ....
南へ向かう鳥達が
薄色の空に溶けて行った

きみは衣装棚から
厚い上着を出してきて
胸元に飾った小さな憧れを
そっと隠した

子犬が地層の匂いを嗅いでいる
鳥の化石に恋をしたんだ
 ....
音は空気を通過するだけで屈折する
光は水を通過するだけで屈折する
事実は脳髄を通過するだけで屈折する

視た
聴いた
嗅いだ
触った

経験という名の感覚の残滓は
時間を刻むことも ....
私のついた嘘が
ひとり歩きして
本物と変わらない姿をして
私の前に現れる

そうしたらもうわからないじゃないか

嘘をついてすぐ嘘だよ
今の嘘だよと笑えるぐらいなら
いいのだけれど
 ....
光る虹を追ってぼくは飛び出した

確かにそこに虹はあったけれど

ぼくにはもうぼくがない
くだらない差別に負けて雪雫

春分や そろそろビザが切れますね

春分やミャンマーの場所どこですか

春分や昼にも夜にも逃げられず

彼岸西風墓前で酒をちびちびと

遠足の弁当だけ ....
折り目をつけて伸ばした四肢の
やわらかな月日を
わたしは今、眺めている



この街にきてから買ったIKEAの羽毛布団は
君を隠すにはあまりに大きく、窒息しかねないから
わたしは毎晩 ....
いつもホカホカの晴れ男君
どこに行っても
みんなが寄ってくる
みんなもホカホカして
みんな居心地がいいみたい

いつもジメジメの雨男君
どこに行っても
みんなが避けていく
みんなもジ ....
いかにも楽しそうに
エプロンをつけた
ふくよかなお母さんたちが
トランポリンで器用に
跳ねて宙返り
錐もみで
所狭しと回転している

その宙には
くるくる生地がまわりまわり
具材が ....
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くそったれ と みそっかす


人生の不合理にコトバをあげよう

こんにちは Mr.鼻くそ野郎


そして人生の幸せに涙をあげよう ....
風に冷やされて

かさかさと透明が舞っている

青いバナナみたいな匂いがしている

春のアラシに撒き散らされて

アスファルトに擦れた街路樹の葉だ


ひかりは夕方

黄色っぽいきらめき

悲しいの平 ....
{引用=パラダイス通信}
{ルビ恵原=えばら}市{ルビ肋=あばら}町 字小原
{ルビ茨道=いばらみち}商店街にある
モヒカン鮨

通の客にヒモ各種取り揃え
内装はウエスタン
外道上等
 ....
いつも表情を崩さない
お利口な君のこと
そりゃあ嫌いじゃないけれど
中身をちょっと覗いてみたくて
  一刀両断! 
スパッとやらせていただきました

中ら出たのは意外や意外
小粋なドレ ....
ハロー、ハロー
そちらは元気ですか

私はといえば
ひりひりと喉に張り付く甘い痛みが
まだ 消えません


最後の一言を言わずに
ただたゆたっていたのは
まだどこかで通じ合っている ....
「弱さ」より強いものはない

わたしは弱さに完全に打ち勝った人を見たことがない

みんながどこかで涙を流している
今も
どこかで

「弱さ」という名の最強の敵

弱いのは名 ....
北風と紡いだ一月の空
背中越しから僕の肩を叩くと
うつ向いていた体内の蛹が割れて
一匹の蝶々が飛んでいった

海を渡り
消えていく

夏の蜜のある処へ
ナンバリングされたドア壁。
たわわに実った銀のドアノブ。
水(ミズ=見ず)のような蜜は
まったく甘くもないし
ちっとも柔らかくもなく
むしろ硬い。

細すぎず
太(不)と過ぎない程度の ....
 空にはハエがいる

     *

 ナベブタでハエを捕らえようとする

     *

 からっぽだから空なんだ

     *

 からっぽのなかにはなんでも ....
{画像=120402105232.jpg}

いつの間にか
遠くまで来てしまったと
振り返ってみたら

 ――そこは知らない街だった

懐かしい駄菓子屋さんがあった
買ったばかりのお ....
チューリップに親指姫が眠ってる起こさないでね春はいじわる

さくらさくらいつか鬼になる日まで散りしきる花に打たれていよう

悲しみはヒヤシンスの深い青君との別れを涙に染める

うっすらと白 ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17883)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_花びら_】- 泡沫恋歌自由詩12*12-4-8
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桜木_/_その大きな木は生かされている- beebee自由詩28*12-4-7
刹那的発泡詩_<_1_>- nonya自由詩26*12-4-7
プレゼント- そらの珊 ...自由詩11*12-4-7
臆病- ジュリエ ...自由詩4*12-4-7
感覚だけの春- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-4-6
紺色の群れ- 三原千尋自由詩7*12-4-6
アリアルウ- たちばな ...自由詩10*12-4-6
ふりだし- 百瀬朝子自由詩512-4-5
クリスタルにて- 無限上昇 ...自由詩612-4-5
晩秋- 壮佑自由詩32*12-4-5
無知- ……とあ ...自由詩12*12-4-5
嘘と麦チョコ- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-5
無題- そらの  ...自由詩4*12-4-4
俳句2012_3月下旬- 北大路京 ...俳句14*12-4-4
春の息子- ゆるこ自由詩612-4-4
おもてとうら- ここ自由詩412-4-4
カルパッチョ雑技団- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-4
くそったれ_と_みそっかす_/_強風にさまよえる旅人よりの言 ...- beebee自由詩23*12-4-4
春のアラシ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-3
モヒカン鮨と牡丹海老- salco自由詩5*12-4-3
マトリョーシカ- ただのみ ...自由詩18*12-4-3
夜間列車- 伊織自由詩5*12-4-3
弱さ- ジュリエ ...自由詩6*12-4-3
一月- 乱太郎携帯写真+ ...1312-4-3
火照る「つりぼり」- yuugao自由詩212-4-2
断章*空はからっぽだ_- 石川敬大自由詩10*12-4-2
【_ノスタルジック_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-4-2
Flowers_〜春〜- 未有花短歌13*12-4-2

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