白馬に乗った王子様なんて
そんなステレオタイプな理想はいらない
男なら飛龍くらい乗りこなせなくちゃ

この人に付いていったら
何処にたどり着くんだろう?
何に出会うんだろう?
どんな運命 ....
 月
          (乱太郎)

淋しげに唄う
恋などとっくに忘れて
靡く淡い音色
月の後ろ髪が解かれるとき
湖面の中央辺りに
漂う
在りし日の君の輪郭



 月
 ....
靖国通りの先に大きく聳える
東京スカイツリーの展望台から上部ユニット
メタル素材の三つの顔が浮かんでいます
陽光を反射するでもなく
ぎらりぎらぎら照り光っています。

ゆっく ....
若い頃 林檎畑で見た光景
霜柱で凍る草の下に倒れるとんぼと
そのとんぼの上を 何度も上下に飛び
まるで助けようとするように 凄まじい気を
放っていたとんぼ つい 凍りの中から助け
しばらくし ....
暦の上ではけふから冬
パソコンが指に温かいので
幼い気持で十本並べた

若い自分に戻って尋ねた
あのころの若い夫に

どうしていつも私のこと怒るの
お前が馬鹿だからさ
どうしていつも ....
おく病で
部屋から出ないと決めた日
には 味わえない感覚

外に出たのは良いけど
人目気にして強がって急ぐ
身では 見れない風景



じぶんにとって
自然で無理のない
歩き方 ....
ただ流されるままに
生きてきた

モノクロ つまらない世界
蹴飛ばした石ころ
水面に映るオレの顔 歪ませる

まるで意思のない
操り人形だね

望むものは全て
両手をすり抜け
 ....
喉を嗄らして
低周波で世界に発信する
・・・・ここだけの世界。
    発信器の低出力は金の無さか。
    それとも設計自体に問題アリ。
    コンデンサーが怒れているのか。
   ....
健やかに
太陽を浴びて健やかに
林檎は輝く

突然の風塵に出会うまでは

傷ついた林檎は
叫びの蜜を流し

やがて打ち捨てられ
谷底に堕ちる

それでも林檎は林檎たらんとし
 ....
雲は湧く
風は空から降りてくる
耳を澄まして空気の走る音を拾う

旭を背に洗濯物を干したのは半時間前
それから地下鉄に乗り降りて地上に出れば
既に日の光は隠れ
世界は一変している

 ....
だれのものか
だれもしらない
島の ちむは
たましいの遺産

戦世(いくさゆ)でも
混血でも
総決起でも
珊瑚あたまのガジュマルが
三線片手に汗かき鳴らして




愛しく ....
ふたりで歩けばいつも

楽しいこともせつないことも沢山あった

もうここを

誰かと歩きたいとは思わない


霧のなかのフェアウェイをゆく

ラフの方の木々が幻想的だった

 ....
ベラドンナの毒が廻って
頭の中が痺れてきた
万華鏡くるくる回して
違う局面を探してみるけれど
見えるのは黒い★ばかり

ああ 自嘲的になっていく
わたしの鰭はうまく泳げない
愛という津 ....
並列運転でのろのろと自転車をこぐ
パーマのとれかかったあなたの髪を
ふやけた空が切り取ってる
あなたは時々私の二の腕をつまみ
ニヤリと笑ってみせた

季節は無情にも過ぎていくというが
そ ....
ちりちりに寒がっている灰塵。
接着性の温もりに誘われて炉端へ。

道中で粉砕されたマキビシの儚い夢。

「継続」が「再燃」を食い潰しながら
塵が人の形を移し込んでゆく。

腹を空かした ....
夕暮れは知らないうちにやって来る
ブラインド越しの窓の外
夜空が突然落ちてくる
ビルの谷間の一角の
ボーッと灯る明りの主は
どこから湧いたかおでんやの
屋台が見える路地裏に
勤め帰り ....
渦巻く
暖流と寒流の出会いを
ささえる
でこぼこの大地は続いている
魚たちは
渦巻かれて
吸引されて
流されて
流されているあいだにも
おしたり
ひいたり
生活は丸太のように ....
朝 いつも降りる駅の
一つ前の駅で 
朝急ぐ人たちばかりで
ロータリーの八重桜は 
ほとんど返り見られることがない

駅の跨線橋を
見上げながら歩いてくる顔は
八重桜を背にしながら
 ....
抱きつくのは
愛しいからで

抱きしめられるのは
愛しく思ってくれるからだ

体温の感じ方が
違うんだ

秋が深くなり
人恋しい

眠りにつく前
ぎゅっと 背中に抱きついて夢 ....
ジャンキーの放送作家と

旅路で出会う

歯がないし 体も痩せて

女買う

マルクス主義の家系には

狂う子供が多いとか



十数年後の今ならば

子供は皆

 ....
子供の頃
長瀞に家族旅行をしたときに
自然博物館でだったか
鉱石標本を売っているのを見つけた

10cm×20cmの小さな箱に
縦3列×横4列=12ます位の仕切りがあって
鉱石の欠片が整 ....
なんでこんな日に
みんなイライラして
私もイライラして
それなのにbirthday
それが一番イライラする
せめてbirthdayじゃなかったら
こんなにも私はイライラしないで済んだはずな ....
見つめられると目が泳ぐ 点

嘘をつくとき唇が溺れる 点

滅多に好きなんて言わない 点

温かすぎると慌てて逃げ出す フーテン

笑おうとすると頬が寒がる 点

お世辞を言う ....
綿毛の海で泳ぐ
後ろ姿を探す
秋の始まる午後に
あたたかさとつめたさの両側から
等しく守られていることを知った


星の人から届けられる
言葉によらない通信を
言葉に変 ....
 
人類諸君 諸君らの敵は人類である。

ちきゅうえい】という言葉を 覚えて以来、基本 ご機嫌だ。


地球影とかいて ちきゅうえい。ちきゅうゆうえいとは 関係ない。
澄んだ ....
詩を書いていた、なんて、たいそうなことではない。
詩とも散文ともつかないような、落書きだった。

砂木さんは私を挫折した人だと書いて、確かに私もそういう気持ちだった。
しかし今思えば、挫折 ....
六月に運ばれてきたその娘を
誰からともなく
Juneジュネ、と呼んでいた
体育の授業中に倒れたそうで
ブルーのジャージの上から
医者の武骨な手が
ポンプのように胸を押す
イチ、ニィ、サン ....
小春日和の土曜日
住み慣れぬ町を散策に出たアラジンは
ふと
今日は電車から見る一級河川に出てみようと
川辺の高層マンションに見当をつけ歩き出した
バス通りを渡り
古びた団地の中を突っ切り
 ....
「かなしいね」
わたしの手をとって
あなたは涙する

ねえ
いたいのがわかるの?
ねえ
くるしいのがわかるの?

なんにもわかんないくせに
なんにも、わかんないんでしょう

そ ....
窓のカーテンが膨らんだ
だれもいない図書室の
午後四時

窓の桟のすぐそばに
白い紙きれを落とした
午後四時

憎まれたことのない私の
憎まれてしまった十月
何も知らず 何も気付か ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17848)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恋文にかえて- きりはら ...自由詩211-11-10
月__(乱太郎+月夜見)- 乱太郎携帯写真+ ...13*11-11-9
靖国通点描- ……とあ ...自由詩1611-11-9
銀河とんぼ姫- 砂木自由詩10*11-11-8
恥の上塗り- 木原東子自由詩11*11-11-8
月夜に歩いて- 佐和自由詩811-11-8
強引なヴィヴィッド- 洞野いち ...自由詩611-11-8
ノイズ- 乱太郎自由詩10*11-11-7
太陽の林檎- うずら豆自由詩711-11-7
2011年11月10日- 相差 遠 ...自由詩7*11-11-7
遺産- 乾 加津 ...自由詩9*11-11-7
ふたりで歩けば- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...511-11-7
【_溺れる魚_】- 泡沫恋歌自由詩12*11-11-7
秋空に慕情- モリー自由詩11*11-11-7
炉端で密談- yuugao自由詩1*11-11-6
おでんや2- ……とあ ...自由詩9*11-11-6
渦潮- 伊月りさ自由詩7*11-11-6
八重桜を真理だと仮定して- N.K.自由詩7*11-11-6
体温- 森の猫自由詩8*11-11-6
道化師- yoyo自由詩111-11-6
鉱物図鑑- kauz ...自由詩4*11-11-5
最低なbirthday- 桜 歩美自由詩7*11-11-5
点点- nonya自由詩19*11-11-5
エリタージュ- あまね自由詩29*11-11-5
攻撃はいつも後ろからはじまる- るるりら自由詩12*11-11-5
そのままの君でいて- 水花散文(批評 ...2*11-11-5
ジュネのため息- 御笠川マ ...自由詩311-11-4
アラジン- salco自由詩6*11-11-4
やさしさのおんど- 森未自由詩5*11-11-4
午後四時- オイタル自由詩6*11-11-4

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