私があきらめた点滅に
高齢の男性が
吸い寄せられていく

街では
たいていのことは
ビルが見守っている

不慣れな人間も
やがて
祈らなくなる

だから毎日
違う流れをしなく ....
かぎられた空間で

いびつな自分が

腕を伸ばそうとしている
寝そびれた夜は
色の濃い記憶が押し寄せる。
色の濃い記憶は私を蝕む。

暑い夏の日、緑と黒のコントラストと、
目が開けられないくらいの
つよい光に包まれた景色

『ここは世界で一番幸せ ....
 目には目を
 歯には歯を
タカ派のネタニヤフを選んだ時から
この基本方針の底上げは決まっていたことだ
 目ん玉1ケにつき10ケが100ケに
 歯1本につき建物1棟が1街区ごと吹っ飛ばすに
 ....
{引用=
冷たい
雨がふりだした
雨宿りする安らぎの軒は、どこにもなかった


若いものは 走りだし
きた道をもどり始める にぎやかな娘たちも
年老いたものは 天をあおぎ
荷を背負っ ....
月の舟に乗って
子供たちは夜を往く

魔法の絨毯
空飛ぶ木馬

月明かりに照らされて
夢を喰らい
子供たちは夜を往く

月の舟に揺られて
夜はそっと更けて行く

月の舟に乗っ ....
目蓋の夜、窓の外では四角い人造石の街が美しく燃えている。

 でもタバコはやめない方がよい。

目蓋の夜、見えない戦闘機が無差別爆撃をつづけ、火炎とすさまじい爆発音が窓ガラスを割った

  ....
バイクの後ろに乗せられて バイバイと
母の実家に行った 四歳の頃
家族と離れて 初めて一人
そんな自覚もないままに
しーんとして広く感じる居間や台所
少し高い所にある黒電話をみつめた
しば ....
鳥が啼いてゆく
いつか、いつか、いつか、
赤い夕陽がしたたり落ちて
心を焦がす イタイホドニ


{引用=近づけばまた遠ざかり
遠ざかるとまた近づく
蜃気楼 日々は}

そしてまた ....
ほんとに大事にしなきゃいけないことを
私はすぐに忘れてしまう
思い出すために忘れてしまうかのように

まよいごとが
広がる道はいつまでも
広いまま

思い出せ
心の中の声をきいて
地図を広げて電話を片手に話している
相手は叔父だ
ある地名の場所がわからないという
三文字の漢字で表す地名
「興味の興、という字がつくの?何?聞き取れないの?」
歳老いた叔父の声はしゃがれ、 ....
かき鳴らすギター
踊る君のつま先
私はただ恋の歌を高らかに歌い
きらめく君の瞳だけみつめていた

枯葉の舞い散る
落ち葉のステージの上で
娘たちは恋のステップを踏む

君の黒髪が揺れ ....
いなくなったあの子
背中を向ける細い体
人工的な色をのせた唇は動かない

2012年10月30日 満月
かぼちゃ色の光が浮かぶ
ハローウィンにはフライング

あの子と私は同い年
闇色 ....
たいそうなこと ではなくて
そう
立派な家庭とか
何不自由ない暮らしとか
そういうのが望ってわけじゃなくて
だけど
憧れってのはあるわけで



現実は
ただ
どうにかやってま ....
聴いた事のない曲が林檎畑に流れる
トロンボーンを演奏する甥の次の音楽会での曲
雨空だったので雨合羽を着て
林檎の まだ青い部分が日にあたるようにずらし
脚立にのぼって 葉をかきわけつつ
かた ....
ぽろぽろぽろ
言葉がおちる

温かみのない言葉がおちる
刃物のようにとがっておちる
後悔と苦悩が降り注ぐ

冷たい言葉を君に投げた
君はきっと、泣いたでしょう
やがて来る明日を嘆 ....
目を閉じれば
僕を包むキミの香り
出会った頃と変わらない
so sweet vanilla


込み上げる愛しさと
隠しきれない痛みに
何かが、また剥離する

腕の中
無邪気な笑 ....
シュッと宙に向けて突き出した切っ先が
目に飛び込んできた
暗い展示室にひときわ輝く一振り
研ぎ澄まされた刀身が
強いスポットライトを跳ね返して
銀色の光を放っている


思わず吸い込ま ....
コスモスの揺れる想いを風に乗せあなたに届け乙女の真心

窓辺からやさしく香る金木犀秋の気配をそっと運んで

泣かないで悲しんでいる君が好きやさしくできない竜胆の恋

彼岸花燃えろよ燃えろ地 ....
激しい雨音が心臓を掻き消して
夜の中震える僕を殺した
居なくなれないのは
幸せなことだろう

嘘が空に映って
哀しいことは忘れていくだけだ
流れる時間と
摩擦していく昨日を
毎日が死 ....
鎌を持ち稲を刈る
コンバインが入れるように
田んぼの四隅を 大きく刈る
いろんな形の田んぼ
とにかく 鎌で刈る

雨が降りそうなので
ブルーシートも 持って行く
雨にぬれたら 機械の中 ....
固く胸がふくらみ始め
女の子はあごの下で
つぼみが育っているのを知る
 不思議なわたし。
自分の体につぶやいてみる
身体の深奥から
まるで一本の茎が通っているみたいな内部から
外へ外へと ....
君を殺してしまいたい
こんなに恋が苦しいのなら
心で心を傷つけあって
君を殺めてしまいたい
もう好きにならないように
もう好きになれないように
でも君を殺してしまえるほど
私は君が嫌いじ ....
霧の深い夜が沈む僕を抱いていた
月は狂いそうに
白く美しいままだ
君は濡れた世界を
碧く淑やかな瞳で燃やしていた

鳥達も眠りについたばかり
誰も知らない僕等の夜だ
月は暫く眼を伏せる ....
あおぐ うちわ
木漏れ日 舞い
ついばみ 鳴く 白い雲

腰掛けて 揺れる
飲み散らかした花びら
風爪 斬り 羽織る
草の夢 露の戸

繰り言 湿るサンダル
絡む炭酸 甘く 指に
 ....
寄り添う水辺に浸る足
、に滴る息の音は
夏を告げながら秋に向かう

しぃんと耳をつんざく
その水達は
形成されることを恐れて
最後まで泳ぎ続ける、けれど

蛇口を捻れば、汚染され ....
僕らのみている世界が正立像だなんて
根拠のない迷信なのかもしれない

大地は空で重々しく草も生えているし
空は大地で星が涼やかに流れている

僕達は倒立した空の道を車で走り回り
42.1 ....
空気人形、という言葉に
いつしか親近感を覚えるようになっていた



乾いた言葉たち
伝えたいことなどなにもなく

空気と同化するだけの日々
私の中身もきっと空気でできているに違 ....
夕暮れの淋しさひとつ風に乗せ
揺れるススキを追いかけて
ひとりで道を歩いてた
さよならさよならまた明日
ひとりぼっちもたまにはいいさ

夕暮れのせつなさひとつ風に乗せ
暮れなずむ空を見上 ....
すべての夢が
ついえたから
始められるものが
あるように
滅びの明くる朝は
こんなにも
穏やかだから



そこで、
初めて口にしたい言葉
がある
何気ない
ストーリーのよ ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おどろく準備- 木葉 揺自由詩319-6-6
ある日のスケッチ- 木葉 揺自由詩315-6-21
うつむせになったら_ねむれるかもしれない。- そよ風自由詩312-12-10
遺産- salco自由詩3*12-12-6
雨の子- 月乃助自由詩9*12-12-3
月の舟に乗って- 未有花自由詩12*12-12-3
閉ざされた眼瞼と伝わらない言葉による意識の誘導- atsuchan69自由詩7*12-12-1
幸せは眠っている- 砂木自由詩15*12-11-25
いつか、- 石瀬琳々自由詩10*12-11-21
わすれもの- 朧月自由詩612-11-18
午前三時- 渡 ひろ ...自由詩28*12-11-14
秋の恋人- 未有花自由詩12*12-11-5
境界B- 緋月 衣 ...自由詩4*12-11-2
一日一日- さち自由詩812-10-25
アフロ・キューバ- 砂木自由詩9*12-10-21
ぽろぽろぽろ- 三奈自由詩15*12-10-19
sweet_vanilla- 涼深自由詩312-10-18
斬る- 渡 ひろ ...自由詩21*12-10-10
Flowers_〜秋〜- 未有花短歌12*12-10-2
不出来- 智鶴自由詩412-9-30
とってるぞー- 砂木自由詩12*12-9-28
女になるということ- salco自由詩11*12-9-28
その胸に、突き刺して、- そらの  ...自由詩8*12-9-21
僕の夜- 智鶴自由詩412-9-20
伏せ字_渡る野- 砂木自由詩25*12-9-17
かもがわ- ゆるこ自由詩312-9-15
屈折点- 梅昆布茶自由詩1612-9-6
空気人形- 三奈自由詩16*12-9-5
夕暮れの淋しさひとつ風に乗せ- 未有花自由詩18*12-9-3
思いでの向こうに- るか自由詩312-8-26

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