心は、

 どこまでも果てしなく
       自由気侭で )))


ふと想えば、
 ハイドパーク。

 今しも水晶宮にて

僕は彼<L>と話している

つまり地球環境 ....
 人は皆移ろいでいく
 夢の線路は行き先ちがい
 くいちがう道の中
 淡くも切ないドラマがうまれる
 遠き日の同じ光に包まれていた頃
 同じ輝きに人は包まれていた
 過ちの欲望に振り回 ....
あの時と変わらない
今日の空に
ラムネ瓶をかざしてみたら
緑色にぼやけた小さな粒を見つけた
 
 

 
 
暑くて眠れない夜に
夜中電話をした窓越しで
僕ら同じ星を見てるんだ ....
換気扇が、軋んだ音を降らす。
両親たちが、長い臨床実験をへて、
飼い育てた文明という虫が、頭の芯を食い破るようで、
痛みにふるえる。
今夜も、汚れた手の切れ端を、掬ってきた、
うつろな眼で、 ....
あれは数年前  今でも脳裏によぎる

テロリストの哀れな末路か
成田空港に降り立ち
手錠を高々と挙げ
カメラに向かって
不敵な笑みを浮かべる
かつての“女戦士”


バブルも 不況 ....
夕間暮れて 路地 細い道

地階への階段の踊り場にある
表現主義のポスターの裏に
アンダーグラウンドへの入り口はある

古びたポスターのすき間から
白くて軟らかな光は
水がはうように流 ....
コネクト完了
これで一生離さない

僕は君に恋をした

色んな角度から一日中君を眺めてたけど
美しいんだ
青のグラデーション 輝いていた

付き纏う僕を
どう思っているかは分からな ....
あぢー

暑いよぉ

あぁ 暑い
あちー
あぢー

なんやねん
この暑さは

クーラー欲しい
クーラー欲しぃ

クーラークーラー
クーラー クラクラ
クラクラ クーラー ....
こんな
晴れすぎているから
隠されてしかるべき一つの
ほんのちいさなことさえも
道路のうえ
黒すぎる影のせいで
焼けて
見つけられてしまう

かつて
日焼けしない手で
ただ赤くな ....
忘れものを取りに教室に戻ると、
男がいた。
知らない男だ。
若い、
ひどく痩せた男。
クラスの誰かの彼氏だろうか?。
男はあたしに気が付くと、
声を掛けて ....
梅雨入りて
雨はすぐさま
上がつては
お天道様が
にこにこ笑ふ


この夏は
猛き日照りと
なりぬらむ
萎たることの
無きようにせよ
ふと日常の糸がプツンと切れた
何もしたくない
頭の中と心の中では
この言葉しかなかった
そろそろ出勤しなくてはならない時間だが
立ち上がるのも面倒だ

決めた
今日一日は怠惰な生活を送 ....
爪先がそっと
水鏡を優しく犯して
小さな波紋たちが
ちゃぷちゃぷと揺れている
 
指の腹でなぞった
かたつむりの足跡は
今はもう
乾いてしまった
 
 
抜けるような空は
白と ....
肌の表面から熱を奪ってしまう
チリチリと焦げ付くような視線が恋しい

ストーカーは勘弁だけど
犯罪一歩手前の絡み付く視線は、どこ?

釣った魚に餌はやらないのが信条の男ばかりで

 ....
ちいさな木の葉が浮かんでる
水の流れは冷たくて 透き通るように澄んでる

白い手が泳ぐように招いた
わらうように白いきれいな歯並びがのぞいた
その一瞬で まるで おとぎばなしのように恋した
 ....
今日、久しぶりに夕焼けを見た。
赤からオレンジへ、オレンジから青へ、青からグレーへ…
言葉では言い尽くせない色の数々に
ただ圧倒された。

久しぶりに見た夕焼けは
なんだか切ない。
毎日 ....


今朝から眼鏡の手入れをしている
透き通ったリンゴが
近づいては離れていった

明日から得た切符は
どことなく頼りなく
手元で伏せる

汽車に乗る
時間が乗客
会話が聞こえ ....
{引用=ゆーゆゆ ゆゆゆゆ ゆー ゆゆゆ ……
                 旋律を歌ってみても ひとりぼっちだ}

沖から岸へ 塗りつぶすように寄せる涙の成分は
平泳ぎなどでおだやかに泳 ....
  ヘンリー 私の膝の上でお眠り
  窓辺に当たる雨の音を聞きながら
  
  時々は 可愛い耳をぴくんとさせて
  解った振りをしてくれれば いい

  ひとり言を 話すから

 ....
陽射しを包み込んで
柔らかい手をした
風が
頬を撫でる

気持のよいそよ風

抱きしめてあげたい
その温もりを感じて

応えてあげたい
その優しさに感謝して


風は黙って ....
銀色に輝く
紋白蝶の魔法の粉
きらきら

どれほど集めれば
自由に羽搏けるといふのでせうか
あをいそら

一枚二枚
母の髪を梳くやうに
幼い私
蝶の翅をもぎ取る ....
窓ガラスに映る
鏡合わせの
パラレル・ワールドは
 
ありふれた物語を綴る
三流の映画を気取って
にやりと
笑みを、浮かべている
 
 
雨が降っている
 (陽が照っている)
 ....
        色あせたアジサイが
 垣根のあいだでじっと舐めています
         梅雨入りの雨粒を
        待ち焦がれたように

        いろじろのむくげが
    ....
森に囲まれた場所に素足で入り込む
土足厳禁

風船を右手に
チョコレートを左手に

ベンチを探しているんです
この子達も疲れてきている様なので

空気に漂う輝く粒子
綺麗で済まして ....
話せば長くなる
言わない方が良いと思う
嘘つくつもりはなかった。
知らない方が良い

あちらこちらへ
ふらふらふらり
渡り歩いてゆく
彷徨えるジプシー

尾を引かない
切れ味抜群 ....

スコッチが傍らにあって
よく俺の話を聴いてくれたものだった
時には氷で返事して
盛り上がっちまうと
すべてを吐き出せる
そんな関係だった
ロックの多かった俺は
ことさらにお前を必要 ....
葡萄酒は
私の体内を駆け巡り
ふらふらと歩き出し
くらくらと眩暈を覚え
気がつけば貴方の言葉を繰り返す
信じることが出来れば
貴方を傷つけなくてすんだ
涙は頬を伝い
赤と白の液体は私の ....
プラットホームに無数に付けられた
チューインガムの黒点が
未熟な夏の気温を
幾分か下げている気さえして
ぎんいろの屋根に逃げ込む

そこから視界に飛び込む紫陽花の
無防備な一片は
まだ ....
夜がさらりと降りてくる

目覚めない
女の髪のような

さっきまで長く長く伸びていた影は
地面に溶けてしまった

あるく
あるく
よるのみちを

夜が満ちてゆく
そこここに
 ....
おとうさん

ぼくが生まれたとき
祖父母が ぼくを溺愛し過ぎるから
「このままでは息子がダメになってしまう!」

滋賀県移住を本気で考えたそうやなぁ

もし ホンマに滋賀県に引っ越し ....
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