蒼深い川沿いに出来た村は振り向かない
軒先に草の影が乾いて揺れて
ひと足ごとに家一件
山奥へ向かう静かなあゆみ

白藤が一本の赤松を枯らしながら
さわやかな薫りがひろがって始まる
山 ....
「悲しみ」は噛まない、。」


この子が
尾を振る仕草の延長で鼻を鳴らしながら
十畳を嗅ぎ回っても期待は裏切られ
グラスの中で氷が踊る、。刹那
街は窓を彩って
鮮やか ....
虫刺されがかゆくて

かいていたら跡が残った

外を見ると

強い日差しが差し込んできた

あっ 思い出した

こんなに外がまぶしい日に

あなたはひっそり この家から出て行っ ....
世の中にはいつも恋が溢れている
そこかしこ失恋も含めれば
見渡す限り恋が溢れる

若きものは知らぬ間に恋に墜ち
老いたものは過去のシグナルを見つめる
一方的に見つめるだけのものだから
き ....
 蒼い約束の地は
 遥か遠くで息づいている

 流れる雲の下
 芝生に仰向けで横たわり
 風を頬に受け
 火照った心を冷やす

 気分の折れ線グラフは
 今日は上がり調子
 明日は ....
穏やかな日々の陰からはみだした恋という名のあてなき手紙


忘れたい忘れよう忘れられるのか君に恋がるる熱き自分を
朝露に光る姿は艶やかに彩り添える紫陽花の花


清流に若鮎跳ねる今もまだ大志をせなに雄飛を胸に


揺れ動く穂波は仰ぐ空の青田には命の輝き満ちて


雨続く窓の際には子どもらが作りし ....
青色と赤紫色
重たい宙をかいて 混ざり合おうとする
あの思い出
あの肌の{ルビ音=ね}
手をつないで
たよりなく握り会って
こくこくと
室温の仕業の汗をかく
夜は常に進み
太陽は ....
黄色い、アジサイが咲いている。
黄色いアジサイは、
ホントは泣いているのだ。
土が汚くて、水が汚くて、と
泣いているのだ。
私はそれを哀れに思ったけれど、
あちらこちらに黄色いアジサイが咲 ....
カーテンが頬を撫で
柔い夢を
そっと与える頃
ワタシという私は
教室と意識の狭間で
青インクを
走らせている
 
緑を模した声音が
頭上を掠め、そして
空へと還ると
ワタシは私に ....
だれよりも
上手にできることは
よいことですか
きらびやかで烈しい舞
なめらかに、ひとつのまちがいもなく
うたうように、ひたすらのぼりつめてゆく
けして息ぬきなんて
できない

みん ....
言いたいのは
たった四文字
 
伝えたいのは
いろんなこと
 
 
 
 
声にならなくて
もどかしくて
 
言葉にしたくて
うまく纏まらなくて
 
 
 
いっぱい ....
(強がる心は知らぬふり
くちびるが嘘をつくから、ね)

夜の糸は はりつめて
私と貴方を繋ぐのでしょう
その糸をゆっくりゆっくりと
地獄から手繰り寄せるもの、有り
からりから ....
耳から
抹茶がこぼれてしまうという
朝になるとシーツは
たっぷり緑を含んでいて
洗うたびに
深みを増していくのだという
(この時期だけなんですの

さして困ったふうでもなく
さらさ ....
君がチョコの包み紙で折った鶴が
私の部屋にいて
羽を休めている
君に置いてきぼりにされて
これからどこに飛んでゆこうかと考えている

触れて離れて
覚醒の夜風は君を連れ去る


 ....
昔ね人はお月さまに住んでいたの
だけど色んな事があって
お月さまと喧嘩しちゃったの
人間はわがままだったから
もうお月さまなんて嫌い
無くなっちゃえって
魔法をかけちゃったの
お月さまは ....
一生青春、なんて言わずに
人生には
朱夏
白秋
玄冬
とあるのだから

たまには
真っ赤に染まる夏も
白くおおらかな秋も
奥深い黒の冬も
あっても良いな
りんりん、と
風鈴が鳴る

目蓋の裏に
広がる風景

日本家屋の
優しい縁側

そうめんに
氷を浮かべて

酢の入った
ところてんは
食欲を誘う

かき氷
甘い匂いと ....
浸りゆく
この黄昏に

街は慈愛の潮 満ちて

海から遠く 離れて
唸る 街に
古代の虫 発光し

アスファルトのタールは
原油のにかわ 舗装する

道をまっすぐに!

密 ....
目の前で
ひらりと舞い上がって
足跡は空高く飛んでいった

あのひとの足跡も
ひらりと舞い上がった
慌てて両手でつかまえて
背中に隠したけれど私はすべてを知った

行き ....
教室に忘れたものをとりに行く黄ばんだカーテン揺らす微風


曇り空の中を飛んでく飛行機の風を切る音つばさの光


港にて海からびゅんびゅん吹いてくる潮風あびて髪の毛ギシギシ


扇風 ....
腕時計をすると
その下に洞穴ができて
取っ手のないバケツが
ピチョン ときた時のために
埋め込まれている

なげ槍の中に住み込み
解毒剤の研究をしているスルメ
永遠の若さって 日干しね ....
雨は良い
木々や草花を潤すだけでなく、
ときに人の心をもすら、
潤してくれるから。

私は病をかかえている
不治なのかもしれないし、
そうじゃないのかもしれない。
だけどそんな自分が不 ....
スーパーマーケットの入口で
マンゴウを手にした瞬間、
子宮が微かに痙攣したのを
見逃すことができなかった
雨の、せいかもしれない
外からは背すじを正すような
水しぶきが響いている


 ....
{引用=



     しうしう、と

沈黙する。 アシッドに。
並んでいる  夜が逃げる、
山羊の、惰性と  六月。
 女の乳房を噛む弦、
  GとFを繰り返す
    挑発 ....
貴方をずっと見ていたくて
貴方を私のものにしたくて
無理をして働き通し尽くす
アカシアの木が大きくなるように

そっと夢を託して貴方を待つ
毎日が楽しい
毎日が平日
休む暇なんてない
 ....
「いつか」のために

 笑っていよう

 わたしがしあわせに笑っている

 そこに、あなたのしあわせがある

 そう、あなたが言うのなら

 わたしは笑っていよう

 この ....
いま
あなたが話しかけているのは
だれですか
透きとおったまなざしが
つかもうとした
青い空はくろく汚れてしまって
はいいろのかなしみが
あなたを見つめています
それでも
だれかに知 ....
ミンククジラのパンプスの中で
小さな金魚が揺らめいている

落雷があった駅からは
洪水が始まっていて
横断歩道の境界は灰に変わる

賭けに出る前に
豪雨の隙間ですれ違った少年は
折れ ....
掃き清められた玄関先に打ち水しませんか?

天井にファンをつけても
南国特有の怠惰な湿った雰囲気は味わえない

そう、
空調で管理された夏が
置き去りにしてしまった夏もある

蝉時雨 ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
八女のさつき- soft_machine自由詩8*07-6-2
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- 森下 流 ...自由詩2*07-6-2
捨てるぐらいの愛でいいから- アマル・ ...自由詩5*07-6-2
信じてるから- 山崎 風 ...自由詩607-6-2
そっと泣いた日- さち短歌11*07-6-2
水無月- 秋桜短歌11*07-6-2
あじさい- たちばな ...自由詩9*07-6-2
アジサイ- 麻生ゆり自由詩3+*07-6-2
四時間目- 山中 烏 ...自由詩12*07-6-1
えらばれた人への哀歌- 美砂自由詩6*07-6-1
あなたに- 秋桜自由詩5*07-6-1
或る雨の夜に- 朽木 裕自由詩3*07-6-1
抹茶佳人- 佐野権太自由詩31*07-6-1
くちづけ- さくらほ自由詩9*07-6-1
ごめんねお月さま- プル式未詩・独白4*07-6-1
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涼しい過ごしかた- 小原あき自由詩13*07-6-1
この黄昏に- アハウ自由詩1407-6-1
足跡- 小川 葉自由詩1107-6-1
「風、と共に去りぬ」- ソティロ短歌8*07-6-1
チョン- 砂木自由詩11*07-5-31
- 麻生ゆり自由詩4*07-5-31
マンゴウ- まほし自由詩15*07-5-31
yubisaki- はらだま ...自由詩16*07-5-31
愛しい貴方- ペポパン ...自由詩8*07-5-31
幸福の内のいつか_改- 逢坂桜自由詩13*07-5-31
だれですか- 乱太郎自由詩15*07-5-31
合図- 士狼(銀)未詩・独白9*07-5-31
*扇風機にコエ*- かおる自由詩11*07-5-31

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