北風が公園の遊具を
カラカラと転経するかのようで
あわてて耳をふさぐと
もう名前も忘れたあのひとが
私を呼んでいるのに

声は私を忘れて
名前はだれにも届かない

やっとちぎり取った ....
孤独な夜の狭間に
行き場を失った
言葉たちが
ゆらゆらと
哀しく宙を拡散していく


握りしめた想いが
指の透き間から
硝子の粒子となって
サラサラ零れていく


染み入るよ ....
あ、マナーモードにしたまんまだった
そう思って携帯開くと不在着信

昔、長いこと付き合った人からだった

胸の奥が締め付けられた
同時、ホッとした

なぜ?
どうしたんだろう
そし ....
いま
あの日、に立っている


右手をのばし
空の高さを測るきみ
手招く左手は
薄の穂の間に
見え隠れして
黄昏の
目で追う背中には
金色の翼があった
喧嘩しても
すぐに忘れ ....
夜明け前
神々の気配が
冷えた大地をわたり
静かな{ルビ洞=うろ}に届けられると
指さした方角から
蒼い鼓動が、はじまる

やがて
優しい鋭さをもって
崇高な感謝があふれだすと
う ....
歯が ぐらぐらしてきた
これはきっと 抜ける前兆

朝起きたら 昨日よりぐらぐらしてた
指でつまんで ぐらぐらしてみる
ちょっとだけ ひっぱってみる
まだ 抜けない

ご飯食べるときに ....
期待させるようなことを しないでほしい

どれだけ振り回されてきたか

それでもいいって 納得させてきたけど
ちょっとずつ 悲しい気持ちが溜まっていく



キスしてくれるなら
も ....
始まりはいつもここで
終わりもいつもここ
やり始めた今がスタートで
やり終えた今がゴール

この瞬間に
何かが始まり
何かが終わる
長い道にも終わりはくる

自分で決めたスタートラ ....
 
 
両手で縁取った
自分の一部が
さらさらと溢れた
珊瑚の海
 
証明は
確かにここで
叫んでいたはずだ
鳴り止まない頭痛の合唱隊
落ちた眼球達
 
 
(ああ、愛 ....
季節が巡り 振り向くと
嗚呼!あの時の
触れた指先 熱い想いが
溢れ出し 募る

ずっと 今も
貴方を想い続けてる
胸の奥で 淋しさを堪え

夢の中で愛 探して泣いた
眠 ....
引っこ抜いても
引っこ抜いても

また芽生え
瞬く間におがってゆく
バオバブの不気味な根

彼は
今日も
わたしの星を
侵略する


わたしは寝場所を喪って
大蛇のようなそ ....
 角張った言葉が僕の周りを囲んでいる
 一つ一つ丁寧に磨いて
 心地いい言葉に変えていく
 詩という旅の途中

 このままじゃ脳味噌が沸騰する
 そんな角張った言葉にこのところ出会ってまし ....
まっすぐに前を見ていた。君は。前以外に、見ることが出来なかった。
となりで君を見ていた。僕は。君以外に、見ることが出来なかった。

大きく見開いた目に涙がたまっていくのをみていた。
出口を失っ ....
20世紀の赤黒い染みが
今でも時折りフラッシュ・バックする


黒い大きな瞳が見たのは何か


虐殺か
暴行か
母の死か


彼らの瞳の奥の悲しみを
計り知ることはできない
 ....
  やさしいのか
  やさしくないのか
  雨の日のあなた


  約束の時間に
  遅れたわたしに
  何も言わないので
  カフェオレを頼んだきり
  わたしも黙って俯いてい ....
できれば

君を抱きしめてしまう
あの日にもどりたい

あの日
君を抱きしめさえしなければ
今も
君の隣で笑っていられたかもしれない

かもしれない

かもしれないだけなんだけ ....
疲れ果てた制服
ひとり、風を切って歩く

見慣れた通学路
憂鬱のひとつ

いつもの癖
何年も前に短く切り落とした髪
触りながら嫌気を紛らわせる

首筋を
秋の風が駆け抜ける

 ....
水を含んだような眼に(投影する、過去)
まっすぐ見れなくて
(代わりに)シャッターを切った

遠くの方で耳鳴りがする
死んでしまった(呼び出し音)みたいな
規則的なリズム


{引用 ....
あのひとは 時間(とき)みたいだ
勝手に進むし
   止まらない
生まれる前から 私の中に 居たみたいだ
間(ま)を越えて いつも 気づかせてくれる
 距離を越えて ふと  感じる。

 ....
フルボリュームで
ヘッドホンを聞き
エコーバリバリ
エレキは叫ぶ

ピアノの音
癒してくれる
短調の物悲しさ
丁度良い周波数

明日も頑張るぞ
エンジン全開
順風満帆
苦しみ ....
なんとなく
わかっていたけれど

夕風は
すっかり
つめたくて
昼間の陽光も
どこかしら寂しげで

緩やかに
届かぬ夏を
受けとめる頃合です


おろそかに出来るくらいなら ....
僕に言葉は必要か
僕は詩人と言う訳ではないから
必然僕の言葉は他人に向けられたものである
そうは言うものの
もちろん誰ともがな一人語りも
もちろん有るのだが
大体の言葉たちは現在付き合って ....
そこは夜のオフィス
真っ暗で 誰もいなくて
机の上の書類の束には
見覚えのない文字が
所狭しと並んでいた

月も沈んで静寂が訪れた

肩に手を置かれて
振り返ると あなただった

 ....
早朝、床に坐り 
瞳を閉じるマザーは 
今日の路上で出逢う飢えた人と 
お互いの間にうまれる 
あの光で 
幸福につつまれるように 
無数の皺が刻まれた 
両手を合わせる 

身を包 ....
さかさまとんびが
てんとちをまちがえて
いっちょくせん
そらめがけて
じょうしょうした
そこにもちゃんと
そらはあったのさ
ひとにうまれかわって
かれはいった


The kit ....
やっぱり残業してから見舞いに行くと
二十歳の彼が仕事を続ける
おじいさんの入院で家族も忙しいのだろうが
今 自分が抜けたら仕事も大変だと見極めた
この二年近くで働き 大人になったなと思う

 ....
私は自由です

何をしてもいいんです

好きな事をしていいんです

ワガママも言いたい放題です

他人の事なんて気にしなくていいんです

  ・

それはもう
境界線 ....
さよなら

気泡みたいなことばを
無造作に夕暮れに飛ばしてみると
橙にすっと溶けていったのは
声が震えていたせいかもしれなかった

車輪の音、渇いた
ペダルを思い切り踏みしめて
陽炎 ....
ブランコを
こぎもせず
僕はからだを
そこにあずけて

僕の腕
長く
細く
白く
地面にたれて

歓声は
そばにあったのに
すごく
遠くできこえていた

僕は沈んでゆく ....
あなたを取り戻そうとすればするほど 自分の無力さを知る

想いの強さが 美貌や知性に変わるのなら

こんなにも 苦しむことはないだろうに
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