生まれてこなければよかった
誰にも必要とされていないのに
どうして今も呼吸をしているんだろう
捨てられて路に転がって
冷たい風に煽られ舞い上がる
そんな小さな祈りさえも
このまま眠り続 ....
早速、ゴルコンダをググったら
ゲっ実際に存在していたのかよ
何だよ?1512年-1618年まで
ムガール帝国がイスラム教を
統一した時滅びたようだけど
近世デカン東部にあった ....
満開を待つ桜に
雨がふっている
なんだか
うつむいて かなしそう
いったいわたしは
この桜に
なにを重ねているのだろう
踏みつけていた
いつの間にか踏みつけていた
{ルビ直線歯車=ラックレール}
きれぎれにされた
人生のように
強さだけを必要とされて
ずっとつながっていました
峠を越えるの ....
空を見上げたくなる心境と
予定通りに降らない雨とが
またしても 複雑な今日を作り出しています
明日の行く先を
確かに誰も知りません
ただ わかりきった結末も 実は多くあるということ
そ ....
夜明け前の道を
自らの高鳴る鼓動を胸に秘め
歩いていく
川に架けられた橋をわたり
駅の改札を抜けて
無人の列車に乗り込む
腰掛けると
発車を告げるベルがホームに響く ....
新幹線のドアの出口を
今日もニュースは流れてゆく
私たちの住む国は
800兆円の借金をしている、と
そう
そうかも
私たちの豊かさは
何を犠牲にしたのだろう
労働があって対価がある ....
綺麗な澄んだ真水の底で
何も知らない僕が生まれる
疑うことも偽ることも
何も知らずに真っ直ぐに生きる
変えてみせたいこの心
手探りで永遠を探す毎日
汚れて濁った汚水の上で
....
日々は
音に紛れてゆく
静寂さは救いにならない
蕾の綻ぶ音さえも
きみは哀しいと云うのだろう
指先からは空の遺伝子
過去は遠く、未来は果てしないのならば
揺らぎの ....
想いを何度も
辿るから刻まれる
傷という名の痛みが
証だというのならば
想いを何度辿っても刻まないもの
{ルビ轍=わだち}も残さず
同じ道のりを
落下し続けることに
....
弦が弾け飛んだ世界で
美しい旋律など
ない
ただ
哀れみを乞うように
垂れ下がる世界が広がる
せめてその
あなたの腰部
しろく張り詰めた曲線をなぞり
歌声を響かせる
こんな ....
いま精神科に一年一ヶ月入院しています。退院も程近くなっています。
復活を楽しみにしてください。
ぼくの作品に好意を持ってくださった方へ。
人間を創り直そうと思いまして
街中にごろごろ落っこちている部品を
拾い集めて廻ったのデス
殻は組み立て終わりましたのに
人間を模した其れは、いつまで待っても
まったく動かないのデス
....
じょーらんじょーらん
雨の音
屋根に雨の音が、たたき付けるのです
滝のような雨に
兄は花屋をしております 私はむかいで服屋をしております
兄の育てる花は、綺麗に咲きます 雨に ....
きみが僕を
心に焼き付けていたら
男前ではないので
さぞ不細工な焼印だろう
でも僕は
焼かれると燃えてしまうから
きみの心には
焼きつかない
きみが詩で
すごいものを作ったら
....
私、とても卑怯。
泣くこともしない
笑えない
君の姿に焦がれてばかりで
いざ、自分の実力が試されることに
ひどく怯えてる。
どうしてあなたは今もそこで
ずっと動かないの
ず ....
春雷が鳴る度に
回廊に籠もるので
駕篭かき風情が
と
嫉まれている
回廊を出たら
富士山が見えた
のろのろ歩いていたので
後方からの
人力車に抜かれて
お客さんに叱られる
抜 ....
鏡に映せない
言葉は綺麗な現象
だから私には
似合わないのです
指をつたう血が
涙と同じ温もり
人の温度と気づくから
生きると言うことは
{ルビ連星=アルビレオ}を見る ....
彼女は僕が近づくのに気付くと
顔を下にしてうつむいてしまった
ぼくはそんなことは気にせずに
彼女に一歩一歩確実にどんどん近づいていった
そして彼女の隣におもむろに座り込んで
....
あなたとにって詩が
だれかにとって詩であるとは限らない事実を
そろそろ
認めませんか?
これは詩ではない
思いのたけを稚拙に並べた文章
不特定多数に還元された主語
(まず文章として問 ....
仕掛けのない心の中
もう 桜の噂
だまされちゃいけないよ
おわってなんかいないよ
水色の空 曇らせて
吹き やまない雪
綺麗な花 なんだよ
薄桃色の
枝の名前に はら ....
あなたの胸に投げたはずの
いつか霞んだ想いの欠片
あめの雫に流れて消えた
いままでここにあったもの
あすの彼方に投げつけられて
いたたまれずに割れていく
あくなき思 ....
小さなホールケーキ
真ん中に添えられたクッキーには
“パパ たんじょうび おめでとう”
みどり色のロウソクがひとつ
中ほどがポッキリ折れていて
むき出しの白い芯が
辛うじて身体を支えて ....
失恋を恐れないで恋をしよう!
傷付くことを恐れてはいけない!
なんてわたしは言いません。
なぜなら、
恋なんかしなくてもセックスできるし
結婚できるし
こどもだって産めます。
古来、みん ....
社会の中にある牢獄
自由を満喫しているようで
操られている
僕たちはいったいどこにむかうのか
季節は僕たちの味方になってくれない
遠い憧れの町がある
今の僕には遠すぎ ....
君はいろいろだね
幾何学を解明しようと
君にキスをしてみる
そのたびに知らないかたち
騙し絵のようで
のぼったりおりたりする君は
いろいろなかたち
そんなことは
説明なんて ....
膨らみかけの
まるい頭を圧する手は
あなたにとって
始めての試練
そうして知るだろう
温みあるやわらかな手が
差し伸べられるあしたを
そうして迎えるだろう
ため息と酔うた目に
愛でられる日を
花 ....
濡れたアスファルト
錆びた車輪
雨の空
いつもの公園
花や風さえも
なんなのだろう
触れるような
触れぬような
ぎりぎりのところに
融けていってしまう
(ああ、 ....
君の固く閉ざした唇が
すこし緩んだから
僕の眉間も緩んだ
緩んだ口元から
笑みがこぼれたから
僕の目尻も下がった
こぼれた笑みが
そこら中に溢れ始め
眩しさに笑った
....
朝日に気が付き
のろのろと起きあがりカーテンをひらき
頭をかきながら洗面所に向かい
顔を洗い適当に歯を磨き
トーストを2枚焼きマーガリンを塗って
サクッと食べた
そ ....
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