嵐のまんなかで
ページがくられるように
きみは離れていった
永遠なんて言葉で
さよならしたふりをするのなら
ふってくれたらいいのにね

もう二度と会えないひとなんて
ほんとうにいるのだ ....
目で探りながら
手で解ったふりをする
口で汚しておいて
肩で諦め切れない

そんな浅はかで気紛れな
自分の中の振り子を
ひとときだけ止めて
佇んでみたけれど

森の深い呼吸が
耳の後ろをくすぐるから ....
笑うことが苦手な君は()の中で笑っている

掴んだ言葉や色を

悲しみの下地に上塗りする

黒の透けた白い肌が

本当の君から目を反らす

人々は摘んで食べては

口々においし ....
{引用=・・・私死ぬのね
はらはらと満開の桜が散る中
私死んで行くのね・・・}


最後まであなたの愛にすがって生きていたかった
少しは私に愛が残っていると思っていたのに
結局あなたは私 ....
マジャン と聞こえたので
えっという顔になった私に
中国人の友人は ジェスチャーをしつつ
マジャン と言う

なんとなくそのしぐさから
ああ マージャンね というと
日本では マージャン ....
精錬された中指に
溶け落ちるクリーム
最後に残るのは苦しみ

蒸気圧がどんどん落ちて
すり替えが始まる

いつになっても
立っているだけの案山子が
ピエロのように
一粒の涙を舐める ....
黒光りする盧舎那仏は
大仏殿のひんやりした空気の中に
佇む自分を見下ろしている。
盧舎那仏に見られている
自分だけではなく
その場に佇むすべての者に
注がれる大仏の眼差しは
見る者からは ....
夢幻(まぼろし)のごとく
無常なるはこの世の業なれど
桃の薫りは確かな証(あかし)
移ろいゆく華の舞に
一筆の恋の文(ふみ)散るなかれ

  *

望月の宴(うたげ)  ....
夜中に灯油をいれる
つばめが驚くから電気をつけられない
灯油をいれるもの
懐中電灯で照らすもの
ふたりで作業することになる

ひとりでできることなのに
つばめがぬくぬくとすごすために
 ....
どういう仕組みか知らないが
ペットボトルに羽虫がいた
難儀な自殺と考えた
助けようとも感じたが
入り口は小さいし
はさみで切るのも億劫だ

干からびたボトルを放置していた
という点
 ....
風の音がする

窓越しに見上げた、トタンの屋根が
端っこの方から剥がれるのを
何も言わずに見ている




***




きちんと真ん中ではない、
 ....
あんなにも暗い向こう側から

やがて笑うだろう君は来たのだ

やふぁやふぁと滑る肌に
神様のお使いみたいなすました顔で
僕たちのおどけた顔を眺めて

バレエダンサーの様な優美な手つき
 ....
震える言葉を摘み取ってみる
掌の中でフルフルと揺れて溶けて
流れることも滴ることもなく揮発する

赤い液体を吸い込んでしまった
痺れる感覚は思い込みなのか条件反射か
そんなこと、どっちでも ....
{引用=
なにかいつも悔しくて
無理に笑うことなど
できなかった

さくらばかり、知らぬ顔で
春ひと色

それでも、
きまって咲く花に
いつも違う春がやってくる
矛盾が好きだった ....
君の心に特製ギブス
命の色を消しましょう

痛い、痛いと叫ぶなら
治るまで傍にいてあげる

真っ二つに折れた心
きっといつかは元通り

君の心に特製ギブス
流れる紅(あか) ....
{引用=
繋ぎたい手をわざとに隠す
距離に焦がれる眼球を
胸に取り込んでベッドまで持ち帰る
ランプの灯りに意識を漂わせて
アルコールを一口舐める
(あの丸くて柔らかいの欲しいな)
(ホル ....
あの小山のてっぺんの公園に
十七のぼくは二十六の女と上った
ふとくてぐねったまっ白いアスファルトの道
したで買ったハンバーガーは
チーズの足腰のない冷えた匂いと
ピクルスと湿っぽいパンの淋し ....
{引用=

せかいを美しくみるために
そっとプラグを挿す
あなたが指を動かすたびに
さざなみのように細やかな電流、
わたしの両腕を駆けていく

好きな言葉の感触は
「かん」から始まる ....
夜の隙間でないていた
メェメェ羊
月明かりを浴びて
夜空に駆け出すよ
数え切れない星々の
川を泳いで
メェメェ羊旅をする

ねぇ君
体中に星が広がってるんだね
夜空と混ざりあって
 ....
半分以上寝ぼけた君が

また行っちゃうの?
帰ってきてと
つぶやいたような気がする

君は猫のように体を丸めて
ぬくもりを求めている

時間が流動する

体液も流動する

唾 ....
物語の始まるみたいな
ぬるく湿って小雨がまじった風の朝にパタンパタンと鳴る看板と
何処からか聞こえる気がした
アンプの無いエレキのシャカシャカというセンチメンタル
雲は低くうねりながら
その ....
汝こぼすなかれ
汝、精を地にこぼすなかれ
一粒の麦・・落ちて、死なずんば、ずんば、んば、あばばばばば

           ❤

2024年、ウィルスの細胞変性効果に着目し ....
{引用=からだの奥から
たらたらと
わたしが滴り落ちていく
産声とともに泣いた日の
わたしの初めの一滴を含んだ雨で
シーツを洗いたい

足跡にそって
てんてんと広がった池を
みじめな ....
ブルームーンに憧れて
ひたすら私は待っている
たった一目でかまわない
ただその月を見られれば

私を照らす月光は
きっと仄かな青い色
全てを癒し救う色
だから私は祈るのだ

この ....
明け方のカラス/みたいにうたってたい



ふりほどいた落ち葉がゆるく 遠ざかる音のする

まだヒトのいなかった頃みたく 吹きすさぶ音のする



空 風がおおく集 ....
ピアノの弦がきしむように
心が鳴った
あなたが悲しい顔をしたから
聞かなければ良かった、
ただそれだけ

プールの栓をぬいて
黒い、水の底から
月に照らされるように浮かんだ
予定調和 ....
可哀相な音がする

車も人も少な とぼとぼと
あなたの足でやって来る

歩いてんのは子供ら だろう
ぽつりぽつり
ジャージャー橋を
そしてぽつり と



歌の匂いをのせている ....
花冷えの雨はやむことがなかった

低い山にガスを這わせて

四分咲きの桜花を辱めて

花冷えの音がやむことはなかった


電車が運んでくれるそのさきに

灰の街が自意識に苛まれて ....
窓外の大空に掛かる十字架
朝日を浴びて白く屹立する
それは福音だ

彼は夜闇に生まれた
太陽に焼かれ、荒地に又砂浜に
足跡を残した
それはゴルゴダへ続く

砕かれた四肢から血が伝い落 ....
レストランの扉をあけてこんにちは
それから背伸びするぼくらの周りで
絵のように時間は流れていった
高い窓を 雲の尾を引いて
空がうす青く光りながら流れていった

テーブルの上に焦げのついた ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いきものたちの銀河- 吉岡ペペ ...自由詩1410-4-6
佇む- nonya携帯写真+ ...7*10-4-5
いつも()の中で笑っている君が- 瑠王自由詩8*10-4-5
桜の花の満開の下で〜いつか鬼になる日まで〜- 未有花自由詩10*10-4-5
赤い言葉- 砂木自由詩6*10-4-4
最後に残るのは苦しみ- within自由詩6*10-4-4
盧舎那仏- ……とあ ...自由詩8*10-4-4
春宵夢中- 乱太郎自由詩8*10-4-4
つばめのいる家- 朧月自由詩410-4-4
がらんどう- 佐々木妖 ...自由詩9*10-4-4
春のこと- 山中 烏 ...自由詩3*10-4-4
四月三日- 自由詩1*10-4-3
震える言葉を摘み取ってみる- kauz ...自由詩7*10-4-3
さくら坂- 月乃助自由詩8*10-4-3
特製ギブス- 三奈携帯写真+ ...410-4-3
((心E/D房))- 高梁サト ...自由詩10*10-4-3
六月の涙、アスファルト- 吉岡ペペ ...自由詩1510-4-3
うつくしくせかいが俯いている- あぐり自由詩6*10-4-2
メェメェ羊- ミツバチ自由詩10*10-4-2
ほとんど麻痺をすることで僕は人を愛することが出来る- 真島正人自由詩7*10-4-2
砂の上の棒倒- プル式自由詩3*10-4-2
陰陽同体手術- salco自由詩9*10-4-2
火群- 夏嶋 真 ...自由詩37+*10-4-2
青き月- 麻生ゆり自由詩2*10-4-2
Frequency- あすくれ ...自由詩4*10-4-1
エイプリル- アズアミ自由詩210-4-1
はなびら- しべ自由詩410-4-1
花冷えの街- 吉岡ペペ ...自由詩810-4-1
鶏卵のある偶像崇拝- salco自由詩7*10-4-1
さようならの宴- オイタル自由詩3*10-4-1

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