夜も9時を回るとさすがに
閑散とするオフィス
空調の音がやけに
ひびいて

ジュースを買いに行く
自販機までの足取りが
けだるく
なりませんように

つまさきナイン・オクロック
 ....
忙しいと言いながら
忙しそうにしている人がいた

忙しい毎日が嫌だとぼやきながら
忙しいのは何故かしらと呟きながら

忙しさから解放されそうになると
忙しく何かを探しはじめる

忙し ....
我が輩は
理想のオート三輪だと言われ
ずっと
いくさの無い国を走り続けてきたのだが
見通しの悪い
右カーブを回ろうとして
左後車輪がパンクした

ずるずると滑って
道路から脱 ....
僕の部屋からは
プラットホームが見下ろせる

知らない人ばかり詰め込んだ準急を
この窓からいつも見送る

ここは始発駅だ
短い旅程の百度参りを
飽きることなく繰り返す
乗車率427% ....
 とろりとした夜に


 とろりとしそこなったセックスをしながら


 ふたりは


 2は、どうしたら1になるのかを


 しゃべりあった



 1を、
 ....
うだるような暑さ
浮かぶ汗は彼の人を飾るオパール
薄いガーゼのシャツ
肢体を包んでいる
あまい匂い
バニラアイスみたいな
舐めたくなるような

誰にでもこんなことするの

わたし ....
夏の時間が立ち止まって

気まずく澱んでいく空に
                   ボクは向日葵のように
からすがためらっている        お日様に向かって飛ぶ
           ....
あのね。
造反議員ということばはなんだかおかしい、と思うのは自分だけ?

決め事に反対するかどうかは個人の判断であって、党に属している以上その決定事項は金科玉条であって邪魔しちゃイヤっていうのは ....
もしかして 君は信じているのかい?
         「未来は変わる」 「世界は変わる」

貴方には 見えないのかしら? この私
         「未来を作るの」 「世界を変えるの」
 ....
果ての見えない白の上に
君に用意された四角い枠があったとして
君はそれを少しはみ出すくらいに自画像を描くとする

君はそのうち
枠の中に絵を収めなきゃいけない気がして
はみ出した部分を消そ ....
夢うつつつつ

うつつを抜かして生きてきたから
何もかもおぼろげ

記憶は淡い膜のむこう

そういえばあの日
私すごく泣いたっけ


夢うつつつつ

夢を泳いで流れてきたから ....
ベッドの上に横たわり
胸の上で組まれた手が
呼吸に合わせて上下する
その規則的な動きを凝視し
眼を逸らすことが出来ない

肉厚のごろんとした手は
ずいぶん年老いてしまった
額の皺も ....
それが誰なのか、
記憶を探れば出てくるが、
誰が誰であったか、
この部屋では関係ない。

窓の向こうに手を伸ばそうとも、
扉の向こうに声を掛けようとも、
ひとつも ....
薄紫の和紙に 小さなお山のように盛られた氷砂糖を
壊さないように 天辺からそっと摘まんで
可愛らしい唇に つん と付けては
何となく冷たい感触を味わうのよ あの子は。


口溶けは 冷やか ....
眠る君を描いていた

ひいやりと冷たくなった指先を
ガスストーブで暖めて
背骨をなぞる

腰から辿り
肩から首へ
すべらかな皮膚は
美しき筋肉を
骨を
透かす

薫製肉のよう ....
売り出された月世界旅行
価格は110億円
誰でも
それだけあれば月に行ける
行きたいけど
お金がない(笑い
お金が欲しいと思う

110億円は
小売価格だから
原価はいくらだろう
 ....
(詩と作者)

私が詩とつながることはいい。
私が詩とつながらなくてもいい。
私=詩でも、私≠詩でも。
また、
作者=詩でも、作者≠詩でも。

ただ、詩の「作品」を、作者本人に結びつけ ....
踏ん張る事や力を入れるタイミング
そんな事ばかりに気を取られ
ゆだねる事を忘れた君へ

身を任せて少し自分の居場所をずらす
一生懸命前ばかり見るのでなく
ほんのちょっぴりそう 
僕の肩に ....
スライスしたレモン
つんと鼻をくすぐる香り

トロトロと蜂蜜を垂らす
黄金の帯が黄色いレモンの上に重なる

重なる
トロトロと・・・

一晩過ごせば
溶け合い
甘酸っぱい自身の液 ....
最後の夜を過ごしました
一人で

蛇口も
机も
ピカピカです

床も磨きました

思い出を一つずつ
丁寧にふき取っていきました

涙が染みこんだソファや
怒りと罵声が舞い上が ....
ふってくる 蝉の声に閉じ込められ
みどり色にとけていく
こんもりとした緑の隙間から
容赦ない光が照りつける
白と黒のかげの中 一陣の風
あおと蒼のあいだに 
ぽっかりと浮かぶ しろ
ひと ....
彼はいるのだ
明るさ―この時期には場違いな―の中に
まるで透明で小さな箱に押し込まれたように
彼は縮こまっているのだ

ただ、昨年、一昨年、と
思い出せるだけのこの時期の思い出を ....
私を呼んでください

私を抱いてください

ちょっとでも放っとかれると電池が切れて動けなくなる

私は寂しがりやのウサギ


私を求めてください

私を探してください

誰か ....
ある日を境に
名前も住所も失った

私はただのコンマでしかなく
コンマでいるのは
たいそう居心地が悪い

誰か一人でも
私の名前を思い出してくれないものかと

お茶ばかり飲んでいる ....
申し訳ございません、ただいま満席でして
お待ちいただけますか、お名前は?
狼様と羊様でございますね、先にご注文を
はい、ディナーをフルコースで、おふたつ
かしこまりました、お掛けになって…
 ....
だから俺は未だにこうしている
この世界を嫌うのに飽きるのを
何時まで経っても同じ事だろう
簡単に結論なんて見えやしない

俺たちは置いて行かれて
またもや時代の波ってのに乗り遅れた
世界 ....
涙がつたっていた
朝のことだ
見ていたのか
夢を

(思い出せない)

遠くから鈴の音
昨晩のことだ
届いたのか
手紙が

(治らない)

涙がつたっていた
朝の風が
 ....
  あなたが海を歌うとき
  わたしの瞳は波になる
  愛していたと
  告げる言葉が悲しくて
  静かに揺れる波になる


  あなたが空を歌うとき
  わたしの胸は波になる ....
プラネタリウムの暗闇に
目が慣れるまでの
ほんのわずかな時間
きみのからだの
いちばん柔らかなところに
そっと指を這わせてみたい
こっちを見るな北極星
少しだけ目を閉じていろ


 ....
やる気 元気 勇気

三気の馬に跨がって

毎日 駆けてく その様は

アポロンにも似た 凛々しさで 

ほれぼれ すっかり みほれます


おうまは 時々 気まぐれに

そ ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17875)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つまさきナイン・オクロック- umineko自由詩3*05-8-13
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駅:上本町- たりぽん ...自由詩9*05-8-12
2は、- ピッピ自由詩905-8-12
硝煙- とうどう ...自由詩21*05-8-12
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悲観主義な僕と楽観主義な私- 逢坂桜短歌5*05-8-12
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その手に- 落合朱美自由詩10*05-8-12
「_冷たい紅茶。_」- PULL.自由詩17*05-8-12
あの子の_お口- 千月 話 ...自由詩15*05-8-12
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踏ん張るだけが能ではない- ノクター ...散文(批評 ...2*05-8-11
蜂蜜檸檬- ノクター ...自由詩2*05-8-11
アパートメント- スプート ...自由詩2*05-8-11
*雨_恋し*- かおる自由詩10*05-8-11
乾いた雨男- HARD自由詩4*05-8-11
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快楽喫煙者- 虹村 凌自由詩2*05-8-10
傷という祭り- たりぽん ...自由詩8*05-8-10
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プラネタリウム- 大覚アキ ...自由詩305-8-10
*三騎のおうま*- かおる自由詩5*05-8-10

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