同じ東京の 同じ空の下

鼓膜を揺らす 

       君の声


           君の声



同じ東京の 同じ空の下

微かに混じる 
    
       ....
ぎゃーの一声
なぜだかわからないが
奇々怪々奇人変人唐変木が
根本から折れた

分析的な言辞を読むと
考える過程が分かる
楽しい思考過程を
記憶して
その喜びを
永遠にしたいと願う ....
保育所に通っていた頃
家で、積み木を積んで遊んでいたっけ
積んで、積んで、積み上げて
だけどそれは、バベルの塔ほどではなかった

小学校に上がって
年を重ねることを覚えた
それからアタマ ....
     こたえがわかりました

     もとめてるもの、したいこと、わかりました

     きいてきたあなただけど、つたえられません

     とてもとてもとおくなってしまいま ....
       1

鎖骨のようなライターを着火して、
円熟した蝋燭を灯せば、
仄暗いひかりの闇が、立ち上がり、
うな垂れて、黄ばんでいる静物たちを照らしては、
かつて丸い青空を支える尖塔が ....
夜、
左の肩甲骨に
小さな傷が生まれた
羽根でも生えてくるのなら
わたしはきっと毟り取ろう

朝、
柔らかい霧雨が降ってきて
わたしは傘を捨てた
強く責めるなら抵抗もしたけれど

 ....
「メイク・ラブ唄」



然し其れ即ち
恋する乙女の
啼き声夢の如し

操り操られている私
何処に行つても
此処好きと云ふ

御好きでせう
夢に狂う
少女の ....
自分にとって大事な物

試してみないと分からない


自分の中に何が埋まっているか

すくい取ろうとしないと分からない


本当に大切なもの

自分の心の奥底に

静かに静 ....
みなさんどうしてそんな顔してるんですかと
もう猫も言わない
電車はいくつもの死体を引きずって走る
国民みんなにワライダケを月一回配給すればいい
ついでにあんこにくるんで北朝 ....
俺が欲しいものは 見付かった

お前には何が欲しいのか分からないだろ
理性も感情も空っぽだな
世俗を認める決意をした歳の俺
風呂場の排水溝を見詰め
「どうせなら楽しめたらいい」と思った
 ....
たとえその花が
どんなに綺麗であったとしても
どんなにあなたが好きであったとしても
だれもが知っている
だれもが持っている
どこにでもある花では
だれもあなたらしさが見出せない

人は ....
ブランコの順番を並んで待っている
子ども達の笑い声が響き渡る
傍らで親達は井戸端会議
夕飯の献立で頭がいっぱい

この場所にミサイルは届かない

滑り台で横入りしたと
些細な事で喧嘩が ....
浅はかな哀しみを
どこまでも赦してしまうので
慕っています、
ひとの背を


重ねるような
重ねられるような
だれのものとも知れぬまま
だれにもどこにも
辿り着けずに
ひ ....
目はこころの窓っていうけど
窓からみる眺めはいつもと一緒
あたしの気分次第で色を変える

太陽が燦々と降り注いでいても
なんか白々しい感じがして
底抜けの青空のせいで
自分までからっぽに ....
螺旋階段の
回転の
向きを
途中で
変えてごらん

逆さまになった
コバンザメみたいに
張り付いたまま
落下して
こんどは
地面にへばり付いて
いくら言っても
顔を上げようと ....
まるで拭う事を忘れた涙が
頬を撫でる指と錯覚するように

幾度も呟いた愚痴や寂しさが
いまいち消化できない感情と共に
過去を奪って 未来を閉ざしている

奇妙なほど暖かい冬が黙々と過ぎて ....
どうしようも ないくらい

しがらみに 迷いこんで

どうしようも ないくらい

くらい 底のほうへ

いって しまって



ただ   ただ

グラヴィティ を ふりきっ ....
しまうまがいました
冬の夕方に現れるしまうまです
縞模様は、冬の夕方の青と電燈のオレンジ
わたしはその背に乗って、冬の夕方の匂いを嗅ぐのが好きです

小さくひかりました
冬の夕方にいた三日 ....
 お先が真っ暗だからこそ
 心に鮮やかな火を灯そう

 頭に絶望の花がさくのなら
 希望の詩を綴り続けよう

 社会の歪に負けてしまった友達の
 生贄なんかにならないように
 目に ....
あたし きっと
涙腺 とか、粘膜 とかが
とても ゆるいのよ

きんいろの
金色に傷んだ髪がかなしい

涙とか、そういうん じゃない から
気に しないで

きれぎれで、くぐもった ....
いまさ、こうやってぼくがキーをカタコトカタコト叩いてさ。

コンピューターにいろんな計算をさせてさ。

カタコトカタコト。

そしてさ、見えない電波で繋がっている回線を通してさ。

う ....
夏の僕らに
色をつけるなら、たぶん
それは透けてゆく、ライトブルー

てのひらに載せた水を打ち上げると
はじける あなたの 歓喜、にも似た
飛沫が 止められない光を集めて
虹を降 ....
目を閉じて

意識を部屋の外に出し

玄関も

マンションのエントランスも抜けて

空へと向かわせる

雲の上に座って

ふわふわな感じを

体で味わい

時に下を見下 ....
君の心は黄緑色なので
僕のようなオレンジ色の心とは
似合わない
もともと黄色は同じだったのに
どこでどうしたのか
君は緑と
僕は赤と
混ざっていった

もう黄色をいくら混ぜたとしても ....
皹入る空に吐息
(ステンドグラスに手をかざす)
冷血の雲になって
夜空を漂った
(粉々の破片)
雲の白鳥は、闇の境界線の上
(黒色のガラス/夜空)
湖とは、沈められた記憶のことだった
 ....
今夜は 君の部屋にあがれないんだ
意気地がないワケじゃないんだ

今夜は 君の部屋にあがれないんだ
君が嫌いなワケじゃないんだ

靴下に穴が開いていて 靴を脱げない
ただ 今日は靴下に穴 ....

人は無口で
私もその一人でした

白く吐かれた息を寂しがり
いつか隣り合った部屋の人間を思い出す作業はゆっくりと
指先から染み入って出てゆき
そして世界へとかわるのでした ....
正義は必ず勝つんだよ
何故か分かる?
勝った奴が正義だからだよ

スポーツ界だってそう
モラルだの品格だの
もっともらしい理屈を並べても
敗者は忘れ去られる運命

綺麗事じゃ生きられ ....
開いてる籠から
出られないでいる
足りないフリして
求め続けてる

優しい誘惑
一度堕ちたとき
すべてが怖くて
ドアをそっと閉めた


分かりやすく
愛して欲しい
複雑に
 ....
端的に云うと「死にたい」、自分嫌いも程々にしろと思うが年々酷くなり好きになれそうな気配は皆無、時間を巻き戻すことは出来ないことで、どうして私はいつもこうなんだろって嘆く 嘆く 嘆く なのに性懲りもなく ....
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