群青に鏡のかがやき

月がさやかだ

どこかで

女のからだがたわめられている


せつない幻聴

かなしみを幻視

ただれている

むね疼かせる

透視?妄想?嫉妬?

泣きそうになりながら泣いてい ....
駅前のメインストリートには
すずかけの木を等間隔にはめ込んだ
ビルディングは高さをそろえて
白色と茶色と灰色に塗りわけた

踏切の遮断機は配線が切れているから
決して開くことはないけれ ....
毎日ドレスアップの君
太陽ばかり見つめて
恋文を鳥に運ばせている

片想いの僕は
君の肩に触れることも出来ず
届かない詩を綴って

ときおり零れる
君の涙を
掬ってみるだけだ
お兄ちゃんは アッキー
妹は あっちゅ

ふたりとも「あ」から はじまる

あっちゅの舌たらずを
利発で達者な女の子にかまわれて
いつのまにか ついていたあだ名
「あっちゅ」

語 ....
ももいろ

さようなら

バスで行った昨日
捨てられたももいろ
ゲージの底で
しずかに空を見ていた


ももいろ

さようなら

明日も晴れる?
雨はイヤ
わたしの体
 ....
どうして
秋の晩は
うらさみしいのだろう

年を重ねるごとに
どんどん
さみしがりに
なっていくように
思う

父と母と双子の兄
4人の食卓は
いつも話し声で
にぎやかだった ....
さかな色の、光が
夜の道を跳ねる 

記憶にふる 蒼い雨の想い
街灯の光りは、やすらぎの
{ルビ七色=にじ}を生むこともない孤独に満ち
つめたい 明かりを揺らす


力尽き 腐植し始 ....
愛されていないから
悪ぶっているのだ
などとは
二股の枝が裂けてもいえないな
悪だから
ワルなんだよ

立ったままなのに
寝転んでいるような気がする
耳の奥で冬間近の電線が
風切る ....
中学の用務員パンパカは
第二グラウンド裏手の平屋に住んでいた
戦争中はラッパ手だったのでパンパカ
短気な爺さんでからかうと怒り出すのでパンパカ
上級生の一部男子は面白がってかまっていた
かば ....
はらはらと舞う葉の上に
私はいます
誰にも気付いてはもらえないけれど


私は葉に、落ちて欲しくはありません
ずっと、木の栄養分を吸って
木と一緒にいたいのです


ほうきで掃かれ ....
うちの主人の同僚が
姉さん女房でね
職場でも家庭でも
気を使うんだと
しょげてたそうな

ふむふむ
話を聞いてると
なんだか少し
同僚くんに共感してた

うちは彼とは逆で
主人 ....
天使を探して
ずいぶん経ったが
いまだ一人で
憂鬱に眠るよ
足は裸足で、
薄い毛布をかぶり
水の底の
魚みたいに
眠るよ
眠っているとね
体内の泥が
少しずつ
はみ出してきて、 ....
 土屋さん
 百日咳ではありませんでしたよ

あぁ
長引いた風邪は
大人の百日咳ではなかった

そう言われて
病院を出たとたん

おなかが空いてきた

朝 家をでるまで
ずう ....
勝手に流れる涙は止められない



産まれた頃から他の兄弟より


小さかったこいつは




産まれた時から皆より


命の灯も小さかった


懸命に生きて
 ....
梅雨の合間の蒸し暑い日に
祖母(はは)を見送った父は
背負い続けた重たい荷物を
漸く下ろす事を許されたようだ
まなざしが温和になり
急にやつれて見えた
初老の男であった

親 ....
{引用=
(あれもこれもそれもほしい)のは(なにもほしくない)と同義語だって(パパにもママにもムスメにもなりたい)と言ったら、誰もが口を揃えてムリだと笑ったの。

ちいさなわたし
ぬいぐるみに ....
どこかが漏れているらしい
だらしなく垂れ流しているらしい

絶縁したはずの友人に
性懲りもなくメールしてしまう
甘さが原因なのか

胸の奥が少し揺らいだだけで
塩辛い水を滲ませてし ....
下弦の月を軽やかに弾き
地球にメロディーを届けよう

月の響きは軽やかに
ぱんぽろりん
ぱんぽろりん

全ての人に平等に
全ての動物に平等に
全ての草木に平等に

病んだ雨の代わ ....
あたりまえのように

ふたりで

広い河をゆくように

空をわたってゆく

波にだれかをさがすように

おなじものを一緒に食べるということ


目で歯で

舌で喉で臓器で

からだで

あたらしい発見 ....
若松城を後にし
飯森山を迂回して
白虎隊古戦場跡を右手に
猪苗代湖畔に至る

湖畔北側の翁島手前の高台に
天鏡閣が現れる。
李白の句「明湖落天鏡」から
天鏡閣

天鏡閣脇 雑木 ....
一枚の絵

絵の中に数羽の鶏
楽しそうに
餌をついばむ

家の中に主人がいるに違いない
食事時なのか楽しげな
ハーモニカもきこえてこない

家の向こうには
畑が広がっている
 ....
幸せだっていってしまおう よ
それがウソでもホントでも
現実をひとりきりで決めず
誰かにゆだねたりもしないし
車のライトから目をそらし
夜をみて歩き もたげるのは
大それた事を ....
明滅する スクランブル交差点
吐き出される人の群れは
ぼろぼろと名のかけらを 落とす

  熟れ過ぎた柿を食おうと
  台所の明かりをつける

歩道橋の上 夢想する
そろえて置かれ ....
風呂を洗う

何度も何度もスポンジでこすって
何度も何度も水をかけて
浴槽に湯をはる

蛇口をときどきひねりながら
歌詞も知らないのに
JUDY AND MARYを口ずさみ
湯がたま ....
交錯詩「月」 フライハイ/森川 茂

       奇数行:フライハイ
       偶数行:森川 茂

{引用=
眠られぬ夜 見上げる空

自然なんてさして美しくもない、と

歪 ....
 敷地のすぐ南側に土蔵がある
 今や歴史はすっかり耄碌し
 殆ど零れ落ちた漆喰のそこを
 しかし私は依然として
 こよなく愛でる

 穏やかに晴れた日は
 土壁の体温が心地いい
 昼下 ....
店内でお召し上がりですか は
こちらでお召し上がりのご予定ですか となり
お席へご案内いたします こちらへどうぞ についていくと
わたしは厨房裏口から外へ出た

 これは これは面白い

 ....
僕は
ギリシアの神
エロスの
敬虔なる信者である
という信仰告白から
物々しく始まるこの詩

エロスって
エロ本の神だよね?
と言う疑問はさておいて

ゆうこりんと
ほしのあき ....
始めましてサイクロプス。
これを送るころには返信になっているのだろう。
夜にしか生きられない我々には意味のないことだが。

我々は我々のグロテスクを呪うだけ賢くなった。
頑なさが麻痺を越え、 ....
哀しき俗物

ロバヲくんは詩的なんである
つねづね自分でそう思うから
ロバヲくんは道徳好きなんである
道徳は安全かつ安心だから
ロバヲくんは理想家なんである
方法論については考えたことも ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鏡のかがやき- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...410-11-20
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十一月の窓- オイタル自由詩4*10-11-18
パンパカ- salco自由詩16+*10-11-18
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ふーふ- こころゆ ...自由詩5*10-11-18
夜について- 真島正人自由詩5*10-11-18
うどんはどこだ- 森の猫自由詩17+*10-11-18
家猫メイ- くゆら自由詩410-11-18
親と子- yumekyo自由詩3*10-11-17
ままごと- 高梁サト ...自由詩7*10-11-17
漏電- nonya自由詩6*10-11-17
下弦の月- うずら豆自由詩3*10-11-17
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猪苗代湖畔- ……とあ ...自由詩9*10-11-17
一枚の絵- 生田 稔自由詩2*10-11-17
宙空ポリリズム- フミタケ自由詩2*10-11-16
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泡風呂- 壺内モモ ...自由詩110-11-16
交錯詩「月」_フライハイ/森川_茂- within自由詩6*10-11-16
土蔵の中の子供- 豊島ケイ ...自由詩11*10-11-16
タケオUT- 乾 加津 ...自由詩5+*10-11-16
結婚の心得・百か条- 真山義一 ...自由詩1010-11-16
左眼獣より- kiri自由詩310-11-15
俗物ア・ラ・カルト- salco自由詩5*10-11-15

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