寒い空気が時を包むようになった

帰る途中に嫌でも見る 茶色くなった秋桜

真赤な枯葉の間にうなだれた 

みすぼらしいその花を

私はじっと見つめてた

はら はら はら はら  ....
秋の空から声が聞こえてくる
 
 そろそろ交代だね

 気が早いね
 もう少しいるよ

 今年もがんばったね
 まあね
 白く塗るのがもったいないね
 今年はがんばれたよ

  ....
フワ フワ シャボン玉
真っ赤な風船
くるくる回るメリーゴーランド
夢は淡いトーンの中
空想の少女が
夢・夢・夢と歌っているの
冷蔵庫を開けて卵を取り出す。
卵は冷えていて、
すこし硬い。

手の上で卵を転がす。
卵はなめらかで、
とてもすべすべしている。
頬に当てると、
ひんや ....
わたしたちぬけがら
中身なんていらないわね

足してふたりで十分

本当に欲しいのは皮でしょう

内側は暑苦しくて困るわね
ここならそんな心配ないのにね


だめだめ
間違えて ....
小さな足音が耳の横で止まり
「お兄ちゃんはうそつきだ」
と声がします

それはまるで今の心の中を引き裂くように
鋭い声で叫びます

私はただただ
恐ろしくなって
恐ろしく なって
 ....
 星の欠片が
 孤独な空を舞っている
 異国の空からやってきた
 B型肝炎
 狼鳴くより
 恐ろしく 
 月に向かって吼えまくり
 
 とうの昔に破った約束
 天才は忘れた頃にやって ....
現実逃避する僕の影の中を這いずる

暗いくらいスネークなど形だけすらなかった

わかっているハズだったのに

体が火照るだけの感情を

押さえきれず心は砕け散った

エン ....
*
遠くでぼくらが病んでいる


十一月の夕暮れに
落とした財布は
世界の意味にすっかり濡れて
もう使い物にならない
ちょうど
開かれることのない
窓の高さで生きる
ぼくらのよう ....
寒い

寒い

寒い



布団に包まっていても、じっとしていても
足元から、熱が
奪われていくような


ゆっくりと、確実に




冷えていく




 ....
{引用=

一、斜塔

あの塔は
いつ崩れても
おかしくはない

その
語りは
誰かにとって
あたらしきを築き
誰かにとって
もはや
壊れたままのかけらで
見えないはず ....
真夜中の発電風車が
月を三回切りながら
一回転する
生きていないカラクリ仕掛けは
今日も北の海に吠えていて
生きてもいないのに
時々、さぼったりする

風も生きてはいないのに
ため息 ....
かき抱く貴方の体 
そろそろなぞる
胸の上には傷跡が
心の奥にも傷跡が


つつと舌を這わせると
貴方の心はぶるりと震え
傷はぎゅるりとなき喚く

熱い吐息が重なりて
揺れる胸元 ....
メールが便利なのは

こちらの自由に開けられるからかな

それなのに

誰かに

鎖で繋ぎ止められている

そんな気がするのはなぜなんだろう
彼女は
掃除機と
手を組んだ ようだ
横たわる 私の周りを
ぐるぐる
ぐるぐる
包囲した
つもりらしい

しかし
一言だけ
掃除機で
私のことは
吸えや しないぞ
―冬が来る前に一同集って
旧交をあたためようぜ―

Zからこんな招待状が舞い込んで
まあ、行ってみるか くらいの気持ちで
出かけていった
Zは中学時代の番長で
苛めっ子だった
俺はいつ ....
少年ピエロがやってきて
今日もステージが始まるよ
ひとりぼっちは さようなら
空間を共有するんだ

ジャグリングにパントマイム
火とかも噴いちゃってさ
客もそこそこ集まっちゃってさ

 ....
あおぞらが
おしえてくれた
あおじろい
あんたのうた
無声音でうたう
あんたのうた
ナイフはひびわれて
ナイフは鈍くなって
とびっきりで
ひとりきりの
うた
ここは
あかるい真 ....
クンニの後にキスしたがる男はちょっとうっとうしいと思うの。
なのにフェラの後にキスしたがらない男は卑怯だと思わない?。




無理矢理のキス。
ねぇ。
 ....
受験を控えた少女が
堪えきれずに道端で
脱皮を始めた

その横をダックス・フントが通る
かれは短足を気にして
朝夕ぶら下がり健康器を
使っているのだけど
伸びてゆくのはもちろん
足じ ....
酒に足を取られながら
君と手を繋いで
唄って
雨の匂い
とか言って
笑って

そういえばさっき
笑った顔が
可愛いな
なんて言えないし
言わないんだけど

雨の匂いなんて
 ....
さあ 行こうじゃないか
あの丘を越えれば
花畑が広がる

さあ 行こうじゃないか
重過ぎる荷物なんか
大切じゃ無いさ

さあ 行こうじゃないか
時計なんて放り出しても
太陽が ....
バスの発車する音が聞こえた
15時02分
西日に染まる時間
カーテンにくるまって見送っていた 
ビルの向こう

机の上に広がった書類
領収書も
重要なメモも
紛れ込ませている
そう ....
空の青さが遠くなる
秋の朝
それは同時に
山の芸術が近くなる

空の光が白くなる
秋の昼
それは同時に
山の葉が輝く

空の光が赤くなる
秋の夕暮れ
それは同時に
山が休むあ ....
砂糖黍畑を走るおさな子はいつかのわたし汗まで甘い




エメラルドグリーンは父がちゅら海を恋うる口ぐせ目じり細めて




「白百合は雑草だった」と言う父の故郷奄美は千キロ先に
 ....
くぐり抜けていく
いつも裸足だ
闇のそばでは

どうして自分だけは
かわらなくていい、などと
つぶやいていたのだろう

   ああ、それはちがうよ
   タングステン
   熱で溶 ....
優しさとは人を信じること

温かい気持ちで素直に接すること



温かい交流はいつまでも繋がる

お互いに幸せになれる

利害や損得なんて関係ない

楽しく気持ちいい関係
 ....
コルクにあわせた
瓶などないのに

飲み ほしたら
捨て去られるだけなのに

杖のように立って
流れていかないように

静かに仕事をしている

歌われないことなど
気にもしない ....
猫の眼を通って
新しい時空を覗き見る
混沌と静寂のメゾピアノ
僕の着地点が
其処に、在った


色々、ありました

とてつもなく
大きな罪を犯しました
あるいは
一番星みたく
 ....
見上げたら
金色の夕焼け
綿菓子の溶けかけ
あなた みかけ
せつない 赤い糸引かれ
きゅっとなる胸
分かれ目のきっかけ
迷って進んだら 引っ掛け
罠仕掛け
天使みたいな悪魔にやけ
待つのは ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17883)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
枯れかけた秋桜- 愛心自由詩306-11-6
秋の空から- ぽえむ君自由詩7*06-11-6
- 未有花自由詩5*06-11-6
「_たららま。_」- PULL.自由詩8*06-11-6
ぬけがらのおんなのこ- アサリナ自由詩18*06-11-6
チューニング- プル式自由詩7*06-11-6
蛍の光- 山崎 風 ...自由詩806-11-6
エンジェルリングの誓い- こめ自由詩1006-11-6
木々の雨_他- 青色銀河 ...自由詩10*06-11-5
winter- ことは未詩・独白2*06-11-5
小詩集【ルナ区の片隅で少年少女は】- 千波 一 ...自由詩19*06-11-5
真夜中の発電風車- たりぽん ...自由詩6*06-11-5
祈り- 茉莉香自由詩106-11-5
*メール*- かおる自由詩6*06-11-5
生平- FUBAR自由詩7*06-11-5
太陽が喋った- 杉菜 晃自由詩9*06-11-5
少年ピエロ- 青山スイ自由詩906-11-4
電車の中は静かです- 青色銀河 ...未詩・独白1006-11-4
「_っくす、しましょ。_」- PULL.短歌10*06-11-4
或る平和の情景- 吉田ぐん ...自由詩1006-11-4
宵町明かりは月明り- プル式自由詩4*06-11-4
明日は小鳥が飛べますように- プル式自由詩2*06-11-4
香水- ku-mi自由詩8*06-11-4
空の青さが遠くなる- ぽえむ君自由詩15*06-11-4
父と奄美と追憶と- まほし短歌18*06-11-4
でたらめな星の水族館- たりぽん ...自由詩17*06-11-4
優しい世界- ajisai自由詩10*06-11-3
コルク- 砂木自由詩14*06-11-3
終着点は、未だ遠く- 士狼(銀)自由詩7*06-11-3
キラキラの夕焼け- しいこ。携帯写真+ ...3*06-11-3

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