潜り込んだ布団から
寒い朝、這い出て
コーヒー飲んで
コーンフレークを食べる
今日は日曜日何もない
天気は良い
ヒゲをそり
歯を磨く
寝ぼけて新聞取りに行って
みかん食べて
....
この広い世界でHIV患者は8秒に1人
糖尿病患者は10秒に1人
死んでいると云う
そんな世界で私は呼吸をしている
生きて 思考している
生きて 恋をしている
その命がどんなに素 ....
もう何も要らないよ
全て捨ててきた
風が身体を包むだけ
垂直に
定規で線を引いたみたく
落ちて落ちて落ちて
今、一番輝いているよ
背中に羽なんかないよ
僕は天使じゃないからね
....
法隆寺を後にして
大和の日も沈む夜
土塀のつづく石畳の道
街灯の灯る曲がり角に
顔の無い水子の仏像が
肩を並べて待っていた
しゃがんで
幾人もの丸石の顔等に
手を ....
ありがとうございました
上手くいかない人の名呼び
軽々去っていった
もうそんなことは
なしにして?
「つちやさん」
朝彼女がわたしを呼ぶ
「今日で辞めるのでありが ....
白紙に滲んだ黒い赤
むくむくと大きくなって
たくさんの物語を生んでくものを
とくり、とくりと創ってく
神秘の朝は窓を黄金に染め
鳴いたはずの軋んだ世界を
やさしく やさし ....
コンビニに
止まった
大きなトラックから
油が滴り落ちて
なんてきれいなんだろと
一瞬立ち止まる
けれど
美しき虹も
結局は自然破壊でしかなくて
見惚れた自分に
苛立ちを感じる
この
とめどな ....
それは独奏だろうか
タイピングに魅入ってしまい
流れをシャッターで遮断したいのだが
塞いだ手が静止し続ける
そんなことをしても
きみが何をしたいのか
お見通しだ
あなたは
ま ....
こみ上げてくる吐き気のように、逃げ道が無い
リビングに不安を敷き詰める
人工物であるがゆえに安堵する
足元が濡れている
泥混じりの水に侵されていく
夢の中ではもう、肩まで浸かっている
....
長いカーテンの隙間から日が漏れる。
鳥は朝を歌い始めて久しい。
タケシは目覚めた。
そして言った。
パンツである。断然パンツである。
そして枕元の携帯電話に手を伸ばし親指でボタンを2回押した ....
鼓動を知っている
急激に階段を上がり
寝床に入ると
生きている苦しみと共に
息切れと共に
脳を覆う
熱を合わせると
寝床が海に変わり
大海原を旅する船になる
鼓動 ....
青い空と
青い地球に
挟まれて
僕ら
息をするのも
ままならない
今日もまた
砂場遊びを始める
午後2時の使命
無くしたものを
探している
空を食べた鳥
青くなって
独 ....
ギターを抱えた美しい少年
たどたどしく弦をつま弾いて
取るに足らないことを歌っている
やがて現れる美しい少女
彼女は涙を流し、やがて少年の腕に抱かれた
(僕には関係のない ....
ノイズを避けて通れない街で
君だけが星
君だけが太陽
今日も君の真中を目指して
起きあがる
忘れてきたものは多い
これから手にいれるから
知らぬ間に傷 ....
(たくさんのパルス、)
脈拍が歌う
それは波紋であり、
いのちだ
水溜まりと等しく
空を映した鏡と、同じ
青や赤をまとった
一筋の糸
(たくさんのパル ....
悲しまないでください
たとえ私がひととき
希望を見失ったとしても
それは今年初めて触れた雪が
てのひらで消えるまで
きっとそれほどのときですから
私の瞳に映せる空は
決し ....
蒼い影を映して続く冬の森には
透き通った何かが隠れている
凛と張りつめた空気の中で
何かが動き始めている
それは凍りついた木々の向こうに
広がるはるかな世界
白いやさしい{ルビ時間=とき} ....
言葉を投げ合うほどに
違うものだと気がつく
砂丘の砂、そのひとつひとつが
自由な砂の本性で
名前が足りないから
同じものだと思いこむ
それはかなしいことだ
....
あたたかな
あたたかな皮膚を
思う
なんだか涙がこぼれてくる
いのち
ってものを
意識にうつす
ゆっくりと、
ゆっくりと、
つぶやくような
そんな言葉で
....
うまいもん食って
うまい酒飲んで
うまい話して
うまい思いして
さあ明日から仕事
遊びがあるから
頑張れる
そして又うまい酒を飲む
世渡りを上手く
お小言を聞き流し
うそを ....
080103
寂しすぎる空間に卵を落とす
目玉焼きを作るのだ
フライパンの中で目を覚ましたケダモノが
電磁探傷を開始するので
傷だらけのフライパン
....
まる二日間 天候不順は続いた
やはり 中央アメリカ出身の雨の神にとり
土浦の風は冷たいらしい
降臨初日はスコールのようなあたたかい雨
翌日は 常陸の産土による巻き返し
食事するファ ....
シャーベットブルーのグッドモーニングサイクリング
期待混じりの小石飛ばして
12のままの感性隠して
潰れた空き缶わざと踏みつけ
抜けてく空気で甦らせた
なくしたノート
もらった消し ....
「 この茅の輪を
八の字に回ってくぐると
一年の穢れを清め
開運を招きます 」
大晦日の朝
京都駅の地下道で
八の字眉毛で真剣に
白看板の説明書き ....
悲しみの筆を執ろう
白い便箋に文字を並べ
心の内を今
ようやく語ろうと思う
書き終えたら僕は
次の準備をしなくては
背中に見えない羽を
どうか安らかに
空を舞えるように
いく ....
さみしさのようにあり続け
やさしさのように消えてしまう
鳥はいつも
そんな隙間に巣をつくる
おだやかな空のもと
揺れる木陰の向こうには
静止したままの朝
さえずりはまだ
誰に気づか ....
時間だけが過ぎてゆく
正確に時間は過ぎてゆく
でも早い時と
遅い時がある
楽しい日も
辛い日も
少しづつ
大人になってゆく
今できる事をしてゆく
豊かな人生を歩む
歌を歌い ....
乾ききった滴りの速さで
砂漠に打ち捨てられた
砂時計は時を刻み始めて
砂礫の大山に沈む
夜の生き物のように蠢動する
艶かしく くねくね
流砂は崩れ去り
乾いた海へ向かう
防波堤 ....
うぐいす色の線を引いて
君に良く似た生き物を書こう
虹色の二時に詰めた薄い憂鬱や
羽音を響かせる蝶番を連れて
この世のキャンパスは
まだくもりない君には美しい白に見えるから
世界樹の ....
指先から奪われる熱
あなたは言った
『手を繋げば少しはあたたかくなるよ』
ひとり
駅のホームに佇む
お気に入りの音楽が
以前より深みを増した
でも
聴きたくてもきけない六曲目
聴 ....
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