靴下をはいた雨が
廊下を明るくたどる

つめたいの 爪に隠れる
雨の手

この指で消えてしまうと
笑いこむ 

トタン とたあん

泥つぶ ついた足
で ごめん



 ....
止まっている
と言われた
アルバムの狭間で色褪せていく夕日だ
と言われた
食べかけたパスタの山麓で
僕は唇を噛み締めた


進め!


滞っている
と言われた
だまし絵の ....
もも胎児
ももたろが うまれるまでの ものがたり は
ももの森の雨の日も もちろん ももの匂い
雨のむこうの冬の そのむこうまで もも胎児は ももの中

さくらの森の雨降りが 桜餅の匂いが ....
トランク一つで旅に出よう
遠い遠い異国の地へ

木の橋を渡り森を抜けるのだ
憧れていたムーミンの家
扉をノックしたのなら、彼は出迎えてくれるかしら?

可愛らしいお家の中で、お茶 ....
物理に従っていた日記の
そのページの切れ端で
何処からか抜けていく空気を束ねて
物に埋もれている日々の中に
忍ばせ埋め込んでやる。

味わいは
いつだって知らん顔。

時間に裏切られ ....
黒いアスファルト

赤と白

テールランプとヘッドライト

淋しい魚はどこにいる

愛しいあの娘はどこにいる

あなたのメルヘン雨に濡れてる

夜は暗いよ朝が辛いや


 ....
万珠沙華に埋もれた肌の白さ
眩んだので栗の木肌に齧り付きました

露が濡らした唇から爪先の艶かしさ
喘ぐまいと墓を掘りました

落陽に照らされて香るしなやかな黒髪
乾いたので口に含み ....
良い詩を書いた夢をみた
白く光る窓辺、花瓶の横のメモ帳に

涙を拭いながら
山吹色のえんぴつを走らせ
時に端を噛み
悠長、と呟いていた
花瓶は水だけ入っていて
くびれた所は緑に汚れてい ....
どんなに大人っぽいと言われても

どんなに大人に見られても




中身は正真正銘女子高生

ご立派な16歳糞がきんちょ




無神経な言葉を彼に浴びせ

平 ....
「鳥が空で迷子にならないのはなぜ?」

幼い目で僕を見上げた
その髪を撫でながら
「くだらない考え事をしないからだよ」
と呟いた
美しいものは特に
何も持たずに輝いている

昨日 ....
車のライトに浮かび上がったふたつの影は、やはりどこか
不釣合いだった。
男のジャンバーの下からはスウェットがのぞき、女は短い
スカートに、つんのめりそうなハイヒールを履いていた。

ヨシダさ ....
サツマイモ

さすがに君も化粧落として
掴んだものがコレ
真新しい長靴も泥だらけになって
急ぎ足で抜いてきたようだ
もしかして きみ

屈託のない笑顔に問い掛ける
うちだけど
渇いたくちびる三角帽子 ....
僕に詩(うた)を下さい
書き損じの紙切れ
池に舞い落ちた木の葉
真夜中の月の海

僕は何処かに置き忘れているのかも
駅の遺失物の棚
旅先のホテルの一室
ツンドラの森に

いつも
 ....
光と闇の狭間に見える
人物の陰影
突然漆黒となる闇の陰に
ペテン師の陰惨な微笑と
神の不条理な愉悦が
垣間見える

その反対側の光は
捕縛側の甲冑の黒の光沢を際だたせ
キリストは捕縛 ....
ふたり 夜空を見上げて
満天の星のした
夢 語り合ったね

不安な僕の心を
君の笑顔が支えてくれた
自信のない未来を
君が拓かせてくれた

ずっと君の隣を歩いてゆくと
思っていたけ ....
どうしてこんなに脆い肌なんだろう。
無意識に引っ掻いた手の甲は象の皮膚の様で、ざらざらして厚みがあった。

首と唇と鼻は自然に乾燥して、薄く白い皮膚がめくれかかった。
腕と足の関節部分は、太陽 ....
赤い感情と青い記憶とを
つむいで
むらさきを織る
夏の恋

ひざまでの深さのつもりで
いつのまにか飲みこまれている
息継ぎに顔をあげるたび
水面にゆれる ほほえみに似た光を
肺にかさ ....
さよなら君よ


君と出会った
私は白髪が増え
共に頭を薄くし
良いも悪いも過ごした
よく白い草原の上戯れたね


先に逝く君へ


許して欲しい
時に粗野な態度もあった
 ....
休日明けの朝
8時

初秋の太陽光は
さわやかに
澄んでいる

都心のここでも



ふたり
ゆっくりと起きて

ブュッフェ朝食を
たっぷりとる

彼の
ノーネクタ ....
君が放った白い空に
黒い機影が映ります

それは爆撃しにきたのか
それとも救援物資を運んできたのか
分からないけれど

ただ機影だけが
近づいてくるのです

かつて私の中に
雲一 ....
長く患っていた父が死にました
お通夜の部屋に潔い木の香りが流れました
父は長く一人だけの眠りを眠り
お線香はくるくると回っていました

わたしたちはチョコレートを
食べました 金色の銀紙を ....
友へ

こころを寄せて
手紙をしたためています
わたしのうしろで書かれないものたちが
茶化して耳をくすぐります
フェルメールの筆は光の代用
ずっと見ていたかったのに
わたしは弁明しなけ ....
旅立ちは賑やかだ

大皿に盛り付けられた笑顔と
色とりどりの激励の前で
あくまでも清々しく感謝を歌い
覚悟の靴紐を適当に結んだら
潔く見えるように出発しよう

旅立つ者の不安は誰も ....
緑道公園の木の上で

最後の蝉が鳴いている


ジリジリ・・・
ジリジリ・・・


今にも力つきそうな声で鳴いている

その声は一瞬一瞬過ぎるごとに
確かに弱々しくなっ ....
{画像=110917004242.jpg}



わたしはひかり / わたしはしずく

ふようして / こうかする


あなたはやみ / あなたはこうずい

かくさんして / ....
掘り起こされた土は
持ち上げようとする僕に抵抗するように
重く

何をすればいいのか
何を蒔けばいいのか
高鳴る鼓動と絶えだえの息を整えながら
僕は鍬に寄りかかる

産まれる前の記憶 ....
                 110916




○○地方は120ミリ
新たな水害も予想されますから
雨の降り方にはご注意ください
天気図の指し示す先には
2つの台風が同心円を ....
わたくし 妖怪 おもてなし と申します
わたくしの体のほとんどの部分は 水なのでございます
人間の水分量は六割だそうですね 人って よくそれで生きておれますわね

たわいのないことを地獄 ....
9月
真夏日
ロックミシンと
直線ミシンに
電気を通わせる
いくつもの
ささくれだった傷を接ぐように
激しくも繊細に
針を打ち込む

壁に拳を壊す
いくつもの
波を立てる
 ....
熱暴走を恐れている
いつブチ切れルかオドオドしながら
キーボードを叩いている

送風口に手をかざし排気の熱さに眉をしかめ
キーボードを持ちあげ底板に手を当てて熱さに一喜一憂する

そんな ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17882)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
影に_ほのか- 砂木自由詩9*11-9-21
進め!- nonya自由詩16*11-9-21
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脳内旅行- 三奈自由詩1411-9-21
空虚の道しるべ- yuugao自由詩2*11-9-20
夜は暗いよ朝が辛いや- 吉岡ペペ ...自由詩211-9-20
彼岸/初秋- つみき自由詩311-9-20
夢と詩- モリー自由詩8*11-9-20
女子- ハリマ自由詩211-9-19
やくそく- 高梁サト ...自由詩7*11-9-19
中島みゆきが思い出せない- blue自由詩6*11-9-19
サツマイモ- 乱太郎携帯写真+ ...13*11-9-19
星の砂が零れるみたいに- 乱太郎自由詩16*11-9-19
キリストの捕縛- ……とあ ...自由詩911-9-19
星空- 洞野いち ...自由詩911-9-19
うだる日- 山岸美香自由詩111-9-18
なつ、むらさき- あまね自由詩14*11-9-18
老画家の告白- 三之森寛 ...自由詩211-9-18
いってらっしゃい- 森の猫携帯写真+ ...6*11-9-18
機影- 三条麗菜自由詩5*11-9-17
つや- オイタル自由詩6*11-9-17
つくせぬ手紙- 乾 加津 ...自由詩16*11-9-17
旅立ち- nonya自由詩18*11-9-17
宇宙の一員- COCO自由詩1311-9-17
わたしはひかり- beebee自由詩29+*11-9-17
もう外は秋雨- within自由詩5*11-9-16
呪文- あおば自由詩8*11-9-16
おもてなしぃ妖怪- るるりら自由詩22*11-9-16
9月/真夏日_針仕事- たちばな ...自由詩17*11-9-16
熱暴走に相対できない- kauz ...自由詩4*11-9-15

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