今までのキセキが
私のキセキ
生きてるキセキが
私のキセキ
これからも
キセキを生み出す
それさえも
キセキ
朝
起きたら
小さな小さな涙を
見た
きっと
その草は
わたしの変わりに
泣いてくれたのかもしれない
テレビのリモコンボタンを押して
ワイドショーを開いたら
闘病中のある歌手が
病院内の階下に身を落とし
後日の葬儀で
ひとりのファンが
霊柩車の後を走った
本屋で手に ....
目を閉じて
少女は
オカリナを
鳴らす
誰かを
思い出してる
ひとつ
ひとつ
オカリナに
指を置く
何かを
思い出している
少女は
オカリナを
いつまでも
....
裸のはずが
あなたの手のひらで再び
脱がされる
シーツ
ではなくテーブルクロスの上で
たなごころを探られ
そして
入口は見つけられていた
酔いざましの道のりは
選ばれることを好ま ....
都合のいい立場に甘んじ あなたを許し続けた年月
尊厳を取り戻そうとした瞬間 振られた
昨日あのまま都合のいい女を演じていれば
いまごろはあなたの肌のぬくもりをしあわせに感じられただろうか
....
指先から綻んでしまったものが
冷たい夜空に還っていく様を
あつあつのコーヒーと見送った
おいで
おいで
手の鳴るほうへ
曖昧なお菓子をあげましょう
左の翼は死んでしま ....
悲しみと
同居する心は
未だ渇きが取れず
潤いの水を
求めていた
渇きを
癒すため
荒れた土地を
さ迷う
此処には
癒してくれる
水なんて無いのに
見当違いの場所に
心を ....
小さな啄木鳥が
枝のむこうに
隠れて鳴いている
霜に白く
苔に覆われた墓石の上に
戯れる小栗鼠
韜晦する記憶のメレンゲ
青い雫
仄かに紅く冷たく
かじかんだ ....
上等だよ!!くそ食らえ!!
祈り?信仰?題目?
むやみな提唱はいらない!!
何故解らない?
怒られ苦労した事も忘れたのか?
止めろ!!言葉の手招き!!
何処にある? ....
{引用=瑠美ちゃん、3百円のフカヒレラーメン
本物のフカヒレは入っているの?
理恵ちゃん、横浜中華街には行ったことない
一緒に行ってくれるの?
私たちは
フカヒレラーメン、
....
あいつが吠えてるよ
母親に毛並みが嫌いといわれて
吠えてるよ
妹の庭で吠えてるよ
姉の美味しいご飯を大好きな
僕の優しい言葉が大好きな
首輪のとれたあいつが
父親に寝相が悪いといわれて
....
きみがしあわせになれれば
それでいいと願っていたあの頃は
うそじゃないと信じたい
だけど、
なみだがこぼれて止まらない
今も、ぼくは、
いつかのこころの真ん ....
自転車に飛び乗って聖蹟桜ヶ丘へと漕ぎ出す
夕刻は燃えはじめていて
ペンタブレットを壊してくれた天使に少し感謝して
関戸橋
私みたいに粋がった多摩川を見下ろした
嵐がえぐった流域は
新しく生 ....
この管理社会に狂気を携えて
部長の頭をかち割るぜ
この管理社会に狂気は正気
いじめる奴は股裂きだ
不条理 矛盾 渦巻いて
叫びにならぬ 嗚咽 飲み込む
今日も晴れ
元気ににこにこ ....
妻との空
コーヒーハウス
霜月の昼
コロッケ・ピラフ
翻る女さざめく
雰囲気になじむ
美術館
妻と二人
平山郁夫語りあい
笑い声
あれは女だ
アサヒスーパ ....
朝焼けの 光の中に 立つ影は 鏡を無くし 空を見上げる
あなたの言葉が 今も 耳に残る
点滅する街燈の 下は 黄昏時
じっと見ていた あなたの顔を 遠ざかっ ....
灰色に曇った窓の雫を
つ、となぞると
白い雨は上がっていて
弱々しい陽射しの予感がする
こうして朝の死角で透けていると
ぬるい部屋全体が
わたしの抜け殻のようだ
だんだんと色が濃 ....
いつもなら
真横から朝日を浴びる時間に
ライトを点灯させた車が
飛抹をあげて通り過ぎていく
ふいに
まだ夢が続いているような
不安にかられる
クレーンを折り曲げた重機が
ごうごうと ....
夜を、
わたしの、夜を、
誰かがたやすく追い越して
ちがう、
誰か、は、
待ちぶせる
かけら、
手のひら、かけ、ら、
わたしの言葉は瞳を閉じ、て
もうじき嘘になる ....
あかん 好きに なったら
あかんのや けど
好きなんや
あかんと 思えば 思うほど
けいたいの
でんわばんごうの
並び方さえ
好きなんや
せやから 抱いているとき
辛いじかん ....
わたしに春のかぜをくれたあなたは
いつも冬のかぜをあびていました
人には春を
花を喜びをいっぱい渡すのに
なぜ
自分には冬の吹雪を与えつづけるのですか
春の訪れを拒 ....
交差点を右に曲がって
2つ目の信号を左折するとおおよそ500メートル先に
ローソンがあるのでそこをipodに上書きされ
ピチカートがブラボーブラボーいうので乗るはずじゃなかった高速道路を東京方面 ....
ぴしぴしと波打つ様な雨
大きなツリーから
延びた電飾に絡まりぶら下がる星
風に揺れている
昼間の電飾は滑稽だ
雨に濡れ風に揺れればなおさら
揺るがない憩い
揺るぎ無い寂しさ
人 ....
ひかりの葬列のような夕暮れに沈む、
クラチャニツァ修道院のベンチに凭れる、
白いスカーフの女の胸が艶めかしく見えた。
捲り上げられた白い腿は、悲しげにも見えた。
わたしの少し疲れた掌のなか ....
こどもたちが
口を真っ赤にしながら
園庭であそんでいる
誰かをつかまえ
気に食わなければ噛みつくために
こどもたちは
細い睫毛にひとつずつ
金銀の王冠をつけており
その毛並みは ....
手を繋ぐと
聞こえる音が
聞こえなくなりそう
明日のように曖昧な
昨日の出来事のように
今はまだ
起こるべくして
始まるべくして
ただ静かに
呼吸をしている
空が遠い
あ ....
{引用=
僕が都合の良い魚になって
遡上するならあなたへ、と
}
キューブを完成させる方法
かしこく、方程式どおりに回すのか
バラバラにして組み立て直すのか
完成し ....
「どうも最近体がだるいんですよ。けだるくて動くのがおっくうな感じが抜けなくて…」
「そうですか。ほかに症状はありますか?」
「うーん、体がともかく重いんですよね。体の中がごろごろするというか…」
....
{画像=071212001810.jpg}
光は雲に映り
雲は流れ
流れ
雲は流れ
青に映す秋の心
光は映す
影の薄い秋の想い
影は足元から指先へ繋がり
遠く千葉港に貿易 ....
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