「じゃあまたね」
って手を振って
どんどん遠ざかっていく君の笑顔
外燈がとぎれとぎれで
すぐに見えなくなってしまう
もう会えなくなるなあ。
一緒に歩いた海辺も
{ルビ茅蜩=ひ ....
美しい国が
海岸線を漂う
せつない季節があった
溢れ出す
何度も調整された成分が
朝日でも夕日でもない
光にただ照らされ
そのたびに
つないだ手を
何度も握りしめた
あの時は
一生懸命つま先伸ばして指先も伸ばして
そっからしゃがんで思いっきりジャンプしたのに
届かなかった
それっきりで諦めた
でも今は 前より少し背も伸びたし
....
空があまりに青いので
絵を 描きたくなりました。
でも
私が持っている
クレヨンにも
色えんぴつにも
クレパスにも
水彩絵の具にも
....
今日は僕の家に泊まる?
「うーん・・・」立ち止まって考える
気を利かせた車が 僕たちの前で停まる
でも 考え込んだまま 止まったまま
車の運転手の不思議そうな顔
....
ここにはバス停以外なにもない
曲がり角からバスがきたらすぐわかる
だがそちらはみない
何もないからみなくても
バスのエンジン音は聞こえてくる
私を乗せるためだけに
バスは私の前で急停車 ....
白い俎板のうえに
水洗いした秋茄子をのせる
遣い慣れた指先でまず、
縦半分に切ると
紫に汚れた
君は構わず
それを乱切りした
その一部始終を
彼らは黙って
観ている
カピパラさんとか モノクロブーとか
最近チヤホヤされてるけど
ぜったいワシのほうが カワイイと思うんだわね
「 飛ばねえ豚はただの豚だ 」という名言があるけど
ワシ、飛べないけど 蚊取り線香入 ....
鋭利な湖面をすべってゆく
一艘の小舟
私は黒布で目隠しされたまま
なすすべもなく横たわっている
風 感じるのはすべて風
重い水をかきわけて
舟はゆるやかに進む
盲目の私の世界に響 ....
捨て猫に飼われている
私は 捨て猫に飼われている
飼われているから『捨て人』ではない
飼われ人なので
そのしるしに首輪をつけている
鈴もついてるので歩くたびに
リンリンと鳴 ....
二十歳の黒髪のような、
ブルックリン橋から、曙橋を繋ぐ空が、
未踏の朝焼けを浴びてから、
青く剥落して、雨は降ることを拒絶した。
とりどりの青さを、さらに青く波打って、
空は、傘を持たずに、 ....
BGMは
ラブランドアイランド
ボロボロのサンダルが
歩くたび地面とこすれて
気持ちいい
けだるさ
全速力で駆け抜けたら
オアシス、はどこだ
途中コンビニで
エロ本を買おうと ....
春の息吹に薫る若草よりも
熟れた艶やかな林檎よりも
蜩の鳴く暑さに揺れる海よりも
あたしはもっと輝いている人と思われるのです。
ふわふわ浮かぶ風よりも
さらさら流れる ....
きみが眠っている間に、
きみをゆるめる。
きみは包帯に巻かれていて、
包帯はとてもきつく巻かれていて、
ぼくはいつもゆるめたくなる。
自分がきらいで、
自分 ....
ものの5分
たちまちにして脳は働きをやめ
sexual desire のなきわが脳髄は
深き休みに入れリ
花畑の隅のベンチに座り
ビールに酔い
心地よ ....
いだいてくれていた
ちからがぬけていく
だれのまえにもでない
ねいろで
いとしさで
ふさいでいてくれていた
もういいよ
めをかくしてくれていた
いじのわるいてが
なきむしのように ....
水に挿した青磁器を彩る
切り裂かれた花々たちが
私に{ルビ現在=いま}の終わりを告げる
過去の栄華を断 ....
秋、
そのつぎの
ひめくり
菱形がつらなって
つかめない
光のドロップ
ひらきっぱなしの
本の表面に
ゆらめいて
今
今が
かたむいてゆく
夏の名残を雨が洗うと
淡い鱗を光らせたさかなが
空を流れ
ひと雨ごとに秋を呟く
九月は
今日も透明を守って
焦燥のようだった熱や
乾いた葉脈を
ゆっくりと
冷ましながら潤ませ ....
水は
どんな器でも
形のままに入る
わたしはいつも
誰かの器に合わせず
濁った水を
入れすぎたり
足りなかったり
もしもわたしが透明ならば
誰かの器にぴった ....
神が住むという山の麓は、瓦礫だらけの扇状地で、そ
こに掘られた深い母井戸を彼は「マジャール・ダー」と
呼んだ。この場所から井戸の水面を見ることはできない。
カレーズと呼ばれる地下水路はここを水 ....
時々思う
ふと胸が
苦しくなる時
君も同じ様に
苦しいんだろうか?
時々思う
何もないのに
流れる涙は
君が流した
涙なのか?
不思議な繋がり
君となら温かい
たっぷりとあふれんばかりに
湛えて
零さないように歩くアナタの
《ブンサイ》がウラヤマシクて
一滴の飛沫さえと
舌をのばしてもとどかず
しかたがないので
自らもとめようと
行間のふちに ....
遅れてきた少年の一切合財(その2)
野口兄弟という少年のクリスチアンがいた
気の強い子で、少々反抗的でもあつたが
時折話をした
一緒に短い旭川の夏の一日
プールで泳いだ
伝道にも一緒に ....
注意・・・あくまでも私の主観ですから、笑い飛ばして下さい。
ズバっと言ってしまう系が苦手な方はお控え下さい。
ノークレームでよろしくお願いします。
毒舌指数★★☆☆☆☆
第一 ....
雑居化した荒れた町に
人通りの無い
青葉町商店街
アーチのネオンは灯らず
生態的ニッチが小さくなる
デパートの中のマック
コンビニが流行る
町からは心が無くなる
話をすれば楽に ....
溶け出した日々の力は
透明な糸巻きに絡め取られ
季節の風景を作る
色の音は季節ごとに変わり
風を数えながら進む
ため息の瞬間は
一度落として再浮上させる
ギアチェンジのようだ
うまくいかない
何度もギアを入れ直す
あなたは
うまくギアが入らないねと
やさしく言う
うまくギアが入ると
ギアが入っ ....
ほどよく冷えた桃の
皮が剥けるのも
待ちきれない様子で
傾いでゆくあなたの
日焼けした首筋
滴る果汁か
それとも
戯れの残り香か
甘い匂いが
鼻腔の奥に絡んで
涙させる理由
....
うれしかったこと
悲しかったこと
楽しかったこと
辛かったこと
今日の箱を
棚の奥にしまい込んでくれる
夜の暗闇
どこに置いたかなんて
明日になれば
きっと
....
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