鳴らないチャイムを待ち続け

今日も1日が過ぎて行った

明日の僕に手渡す物は

多すぎて目眩がした

足も耳も目も鼻も手も全てのパーツは

一つも合うものがなかった

中古と ....
きみという少年時代の秘境について
そこに恐れていたものなど何一つなかった
きみに吹く嵐は去り時をわきまえていたし
きみの森に虎なんかいなかった
過ち達は気前よく十字を切って
帰り道に気を ....
終わらない轍を抱えながら

時への妄想を考古していた

時は迷路に曳かれている

命や命の周辺を発掘する

それらは無機物になって

感性や知性に弄ばれていた

終わらない轍を ....
古い鉄の欄干と、煉瓦倉庫と、にび色の水面
イースト・リバーに遺灰を撒いてほしい
ローワー・イーストサイドの
薄暗いアパートの1室での最後

(自由な精神は漂う)

過剰に言葉を組み立てる ....
もしも
翼があったら
大空
高く
飛んでみたい

もしも
翼があったら
自由に
空を飛んでみたい

鳥のように
人間も
自由に
空を飛べたら
どんなに素敵だろう
どんな ....
来年も再来年も
あいにきてね
例のごとくうまく
伝えきれなかったけれど
涙が出るほどうれしかったの

こういう時にちゃんと
涙が流せればとおもう
わたしはもっと
あらわせる人になりた ....
豊洲から有明へ
ゆりかもめ沿いに

豊洲駅を東へ歩く
すぐに現れるガス資料館を抜けると
広大な空き地が広がる

新開地とはこんな
空っぽの場所を指すのだろうか

遠景は遠すぎるが故 ....
祖父が死んだ

ほんでもえらいわ
そう言って祖父は私の手を頼りに起き上がった
寝ているままでいい
そう言う私を制し

それは昨日のことだった

いつものようにコンビニで
祖母のおに ....
今日の鏡は
流体にちかいのです
あまりにたくさんの欲望を映し出し 
水銀の鏡面に、他人のわたし
髪を短くすぎるほどに切ってしまったまま
ばらばらになった抽象画の 
かけらが流線の色彩を ....
ミラボー橋の下を流れてゆく
ラセーヌは
そしてぼくたちの愛は
また
思い出されるのか
喜びはやってきたのだから
苦しむたびに

暮れよ 陽も 鳴れよ 鐘も
そのたびに ぼくはまだここ ....
積もった雪をまたいで店に入ると
中くらいの幸せに乗っかった人たちが いっぱい
箸の先にお漬物ぶら下げて
あんまり忙しそうじゃないな

中島があんな歌を歌うもんだから
牛丼屋は
少し不幸な ....
     その人を見て

     わたしはぼんやりほほえんでいた

     はじめて会ったような気がする

     だが、あたりまえにほほえんでいた

     「お迎えです ....
おとうさん
そう呼ばせてください
あなたをおとうさんと呼んだ記憶がないのです

おとうさん
こっちをむいてください
あなたと視線をあわせて話したことがないのです

おとうさんの娘として ....
伝書鳩がやってきて、クルックと一言

窓辺でギターを弾かないでください
そこから落ちるなんてもってのほか
宙に浮く、それは林檎の役目でしょう
風に揺られて雨に打たれて
ある時ぽとりと落ちる ....
ちいさな雨が降るね

音のない模様を

フロントガラスが濡れている

それはなんの痕だろうね

形のない法則を

夕方の匂いがこぼれている


きみは夕餉に消えてゆく

 ....
ニコライ堂の鐘楼に
大きな黒い月が重なって見える夜
空気は鋭角の厳しさをもって
僕を立ち位置から取り除こうと
鈍くて黒い月光りが刺す。

ニコライ堂の裏を降りて行く坂の途中で
首の長 ....
 
 
モナリザは
あらゆる角度から
私たちを見ていた

美術の時間
絵の上手下手に関わらず
私たちが絵を書いてるその時も
わけへだてなく
等しい目で

廃校になった校舎の
 ....
心臓の音がすき。
けれど
心臓の音を聴くのはきらい。
脈を打つ音を聴くのもきらい。

ふとした瞬間に
その音が聴こえてきて
とても不安にある。

だって、止まってしまったのがわかって ....
どこにいる

なにしてる


知る由もなく
知る術もなく


でもいつか出会って恋をする


花も嵐も味方につけて


私はきっと

恋をする
軽くジャンプする
ヨッ ヨッ ヨッ と
繰り返し繰り返しステップを踏むたびに
魂が軽くなるようで
顔に当たる日差しが
ザクザクと繊細な雪解けを
踏み潰す

陰に日向に
行き来する繰り ....
誰もいない
静かな夜道を
ひとり歩いている

当てもなく
ただ
歩いている

昼間は
大勢の
客で
にぎわう
商店街も

車が
行き交う
オフィス街も
夜になると
 ....
じゅくじゅくとした
痛みを 分け与えながら
血まみれの軌跡を眺めている

(いつだって、第三者きどりで、傍観を決め込む、よっぱらい)

言葉は鋭く
胸をえぐっては 腐るまで所有する
ど ....
{引用=

海の
低く濡れた海の
あなたの声より低く濡れた海の
さよならなんて言い出したあなたの声より低く濡れた海の
掠れた海の波の
途方もないたくさんの囁きたちが
あした、砂浜に降っ ....
きみのひらがなにぼくの声を重ねて
地層みたいなしま模様になって
それはありふれたメロディーで
すき間にもぐりこむ小さな虫ですら
小気味良いアクセントにしかならなくて


さっき港を出発し ....
漆喰にできたひび割れは
溶けた鉄の蒸気で
ゆっくりと蘇生してゆき
心と体の仲違いは
いつか結露する

細切れの肉のように
安売りされていく苦痛を
和らげるために打たれた注射は
小さく ....
死ぬことを考えてきた
死ぬことを考えてきた

いつのまにか
生きることがわかってきた
自分にとって
生きることがわかってきた

眠る前に
朝がこないことを祈り
朝になって
今日が ....
ごめんね かぁさん
僕はあなたが生きている間に
謝れなかった
あのときのことを
謝らなかった

物心ついた時
母さんは家にいたはずだったが、
母さんの記憶は
千葉のサナトリウムから。 ....
小さな毛糸の手袋が片一方、
橋の袂に落ちていた

どんな子が落としていったのか

いやそれとも

こんなに小さな手を守ろうと
優しさが形を成して包み込んだのは

私の手ではなかった ....
透明は無ではないのでしょうか

無というと暗闇のような気もしますが

無よりも無なのが透明なのではないでしょうか

透明とは無をも包む存在に思えるのです

最愛を失ったこの胸の穴ぼこが ....
夜を走る電車
十五両編成の最後尾
ゆっくり居眠りしようと
乗り込んで席を確保した
はずだったのに
次の駅から
スノーボードと思しき
荷物を抱えて乗り込んできた
二十代前半の女性が
暫 ....
恋月 ぴのさんのおすすめリスト(17884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
盗めない宝石- こめ自由詩1310-1-25
きみという少年時代の秘境について- 瑠王自由詩8*10-1-25
終わらない轍- 吉岡ペペ ...自由詩810-1-24
ギンズバーグが教えてくれた- ……とあ ...自由詩17+*10-1-24
もしも・・・。- そよ風さ ...自由詩6*10-1-24
あらわせる人- はちはち ...自由詩7*10-1-24
湾岸/都心/新開地- kauz ...自由詩17*10-1-23
憂愁の瓦- 朧月自由詩1010-1-23
「ピカソ」- 月乃助自由詩13*10-1-23
ミラボー橋- 石黒自由詩310-1-23
中島の牛丼屋- オイタル自由詩2*10-1-23
創書日和「迎」_はじめてのひと- 逢坂桜自由詩410-1-23
おとうさんへ- 朧月自由詩12*10-1-22
伝書鳩がやってきて- 瑠王自由詩4*10-1-21
こころよ、帰ろうよ- 吉岡ペペ ...自由詩710-1-21
ニコライ堂の鐘楼に- ……とあ ...自由詩15*10-1-20
モナリザたちの休日- 小川 葉自由詩210-1-20
鼓動- 空都自由詩7*10-1-19
ウェザー・リポート- 自由詩6*10-1-19
冬茜- within自由詩5*10-1-19
静かな夜道- そよ風さ ...自由詩5*10-1-19
チューハイ- ゆるこ自由詩110-1-19
波打ち際、ゆめは覚えてない- あぐり自由詩6*10-1-18
地層- あ。自由詩8*10-1-18
風になびく糸- within自由詩7*10-1-18
生きること- 朧月自由詩310-1-18
結核療養所(サナトリウム)- ……とあ ...自由詩10*10-1-17
思い川- 都志雄自由詩8*10-1-17
神戸から思うこと- 吉岡ペペ ...自由詩1010-1-17
人畜無害- kauz ...自由詩16*10-1-16

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